zxzx1231
2025-07-21 21:54:00
1093文字
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0721の話 書けたところまで

 恋人関係にあるトールマンの青年と一晩を共にしたのは一週間ほど前のことになる。
 魔力を互いの体に流し合い、体同士を触れ合わせながら二人だけの時間を過ごすことで精神的な充足を得ることがエルフにとっては一般的な交接方法だ。性器を使った交接は子を成すことが前提とされているから、短命種の間の交接が挿入を当たり前にしていることを若い頃知識として学んだ際には、そんな動物的な交わり方をするなんて。と思っていたはずだ。
 短命種を劣等種と呼ぶ前時代的な考えが浸透していた時代である。短命種を自分たちと同等のものと認めることのないように、と広まったものではないのかと疑ってさえいた。
 ーーーしかしまさかそれが真実で、己の体で実際に体験することになるとは。

 長命種である己と短命種である青年の時間の感覚はあたり前だが異なる。ミスルンがその辺をまったく気に掛けていなかったわけではないが、欲の薄いミスルンの様子を伺いつつ、関係を進めていたのは青年のほうだった。
 共に過ごす時間を作るところから始まり、手を握り、抱擁をし、口づけまで。段階を踏んだ真面目な進め方に、随分と健全的な付き合い方をするものだと感心していたものだが、ある時それをそのまま口にすれば、青年ーーーカブルーはその言葉をミスルンからの猥雑な誘いと取ったらしい。
むずむずと口を動かした後、「あなたがいいなら」と熱の籠った目で見つめられて、ああひどい我慢を私はこの男に強いていたのだということをその時初めてミスルンは悟ったのだった。

 体を丹念に開かれて、甘く優しい言葉を囁かれて、寝所での彼は彼のままなのだとミスルンはどこか夢を守られた気持ちでいたものだが、最終的に獣のような格好で彼の硬いものを尻で受け入れることになった時には、瞠目していくつも疑問符を頭の上に浮かべることになってしまった。
 汗みずくになって「もう無理だ」と彼の胸を押す手を逆に取られて、甲に彼の熱い唇が当てられる。もう少しだけ、とどこか切羽詰まった表情で言われてしまえば、ミスルンは拒否することなど出来なかった。

 全てが終わった後、股の関節や後孔や腰、あらゆるところが痛んでベッドに寝そべることしか出来なくなってしまったミスルンである。カブルーはすみませんと何度も謝り、あらゆる世話をかって出た。激しい交接だ。これは今後もあることなのだろうかという疑問でミスルンが「次はあるだろうか」と尋ねれば、今度もまた誘いの言葉と受け取られたらしい。また口をむずむずとさせた後、照れたように「はい」と答えるものだから、ミスルンは「そうか」と言うしかなかった。