syanpon
2025-07-21 01:18:23
816文字
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酒は飲むけど呑まれるものか!

オトスバサンド
現パロ

 カコン、空になった酒の容器を置く音が3人の部屋にこだまする。音のした方を見やれば黒い服をきた男がゆっくりとした動作で瞬きを繰り返していた。
「おっとー、ねむいの?」
……すばるさん」
 白い肌がアルコールのせいだろう、頬はもちろん指先までほんのり桃色に薄づいている。平衡感覚があまりないのだろうか、ゆらゆらと揺れる頭部に従って髪の毛が彼の額にパサリと落ちた。
 邪魔だろうと思いその髪の毛をつい、ととって耳にかけてやればそんなに飲んでないスバルの手が冷たかったのか手のひらに甘えるように擦り寄られた。
「んん……
 目を閉じて甘えるように擦り寄って来る姿は正直ちょっと、いやかなりスバルの心にぎゅんとくる。そのまま好きなようにさせてやれば閉じていた瞳が開きへらりと笑いかけられた。
「すばるさん」
「おう」
「すばるさん」
「ん」
「すばるさん、好き」
 ぎゅうと正面から抱きつかれる、力が入らないのかそのままスバルの体をずるずると滑り落ち、あぐらをかいていたスバルの膝に男の頭がおさまった。
「寝るなら布団行けよ〜」
「んん……ちょっとだけ」
 ぎゅう、と長い腕が腰に巻き付く。髪をすいてやれば腹に甘えるように擦り寄って来るその姿に猫みたいだな、なんて感想を抱く。
 
 コン、また缶の音がまたひとつ。
 今度はスバルに抱きついた男の頭で。
「オットー」
「そいつ、そんなに酔ってませんよ」
 僕だからわかります、とじっとりと青い目が黒い男を睨みつける。オットーの頬も赤みがさしていておそらく同じくらいに酔っているのだろう。空き缶が頭に当たった衝撃で腹に埋めていた頭をあげた。その表情はあいにくスバルには見えない。
……ねます」
「お、おまえ! その顔! おい、ナツキさんから離れろ!!」
「オットーうるさい夜だぞ」
「あんたも隙だらけすぎるんです! そいつを膝から落としてください!」
 3人の夜はまだ長い。