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たくとろ
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ワンライ「映像」
フライング作成1h30min
トレーナープロモ、XYの容量的な問題があったにしても10秒の動画って今思うとけっこう時代を先取りしているなあ…ZAでも撮れるのでしょうか。
『動画の感想とかリクエストがあったらコメントしてくれ!!というわけで今日はここまで!!みんな〜!また見てくれよな!!』
ウェルカモとナカヌチャンの掛け声が続いて動画が終わった。ぐるみんの動画を見終えてリコは満面の笑みを浮かべている。
「今日の動画もぐるみんかわいかったあ
…
!」
リコはベッドを転がりながら鼻歌を歌う。部屋には誰もいない。残念ながらポケモンたちには中々ぐるみんのよさが伝わっていない
…
マスカーニャに至っては語るとあくびをしてしまうし、近くでリコが大きい声を出すためかみんな部屋から離れている。そのため相変わらずコメント欄だけが感想の共有スポットだ。
【ぐるみんかわいい〜】
【ウェルカモのダンス今日もキレキレでカッコいい!】
【ナカヌチャンのハンマー前よりおっきくなった?】
並ぶコメントにウンウンと頷きながらリコもコメントをする。それはもう長文だ。送信したリコは再びコメント欄を眺めて余韻に浸る。すると一つのコメントに目がいった。いくつか返信もついているようだ。
【ぐるみんにトレーナープロモやってほしい!】
【分かる!絶対かわいいよね!】
【見たい見たい!!】
トレーナープロモ
…
?知らない単語だ。リコはすぐさまブラウザを立ち上げて検索をかける。視聴者のみんながここまで見たいと言ってるんだから、それはきっと素敵なものだ。
「あった
…
ええと
…
トレーナーたちによる自分だけの十秒程度のプロモーションビデオ。主にカロス地方で流行した
…
面白そう」
リコは検索で出てきたウィキペディアの概要を見たのち、下にあった公式サイトを開く。どうやらここに作成したプロモもアップできるみたいだ。実際にどんなものがあるのか、実際に見てみることにした。
動画が始まると、オシャレな女の子が出てきてセリフと共に手を振っている。背景は合成らしい。その後にはニンフィアが出てきて踊った。色んな角度から撮って服装を紹介しているようだ。参考になる
…
と、リコは軽くメモをした。どうやらこのトレーナーは有名なモデルらしい。プロモにもたくさんのいいねがついている。リコは次の動画を再生した。今度はムキムキの男の人がひたすらに筋肉を見せつけている。カイリキーも出てきて一緒にマッスルポーズ。癖が強いなあ
…
なんて思いながらリコは次のプロモへ。今度は小さい女の子がパートナーのシュシュプと遊んでいる感じの動画だ。とってもかわいい。
「ほんとに色々あるんだ
…
ぐるみんがやってるとこ、私も見たい!!」
リコは頭の中にぐるみんのプロモを何パターンも浮かべる。早速この想いをコメントしに行こうと、ブラウザを閉じようとしたところ、誤って次の動画を再生してしまった。すると、そこには
…
『ロイです!アチゲータと歌うよ!』
「!?ロイ!?!?」
いつものように楽しく歌うロイとアチゲータ。今のロイと比べるとまだ少し背が低くて、少しかわいい。無邪気に歌いながらアチゲータと踊ってる姿はテーマパークのキャストさんみたいだ。
「けっこういいねついてる
…
ロイもこういうのアップしてたんだ」
直接話を聞いてみたい。リコは早速ロイの部屋に向かった。しかし留守。仕方がないので電話をかけてみると、なぜかロイは出なかった。不思議に思いながら船内を探す。廊下を歩いているとオリオに出会った。
「あ、オリオ。ロイを見なかった?」
「ロイ?確かさっきウルトとウイングデッキでバトルするって言ってたよ」
「分かった。ありがとうオリオ」
リコは早速展望室まで向かった。するとウイングデッキは閉じてるし、ロイはいない。ウルトとヤミラミが寝ているだけだ。
「あれ
…
?ロイどこ?」
リコは展望室の扉を開けて外に出た。すると、ルカリオが甲板の壁にもたれかかっているのが見えた。目を瞑って風を感じているらしい。リコが近づくと、波動をキャッチしてか目を開けた。
「ルカリオ、ロイがどこにいるか知らない?」
聞いてみると、ルカリオは左手を上げて、船の中を差した。リコがお礼を言うと頷き、見送ってまた目を閉じた。船の中に戻ったリコはどこを探すか悩んでいた。ロイが行きそうな場所はいくらでもある。しばらく立ち止まっていると、足音と共に声がした。
「リコ、どうしたの?こんなとこでじっとして」
「ロイ!よかった
…
探してたんだ」
「僕?」
「うん。だって電話かけても出なかったから
…
」
「電話
…
?あ、ごめん
…
さっきまでドットにお願いして、バトルの動画をパソコンに移してもらってたから気づかなかったかも」
いいよとリコは返して微笑んだ。それよりも。リコは要件を思い出してロイに聞いた。
「ねえロイ、トレーナープロモ撮ってたんだよね」
「ああ
…
でもなんで知ってるの?」
「さっきぐるみんの動画のコメント欄でトレーナープロモのこと知って
…
調べたらロイの動画出てきたから」
「え!見たの!?ちょっと恥ずかしいな
…
」
ロイが照れてるのは珍しい。なんでだろうとリコはそのまま聞いた。ロイは頬をかきながら答えた。
「うーんと
…
初めてミアレシティに行った時にけっこう迷っちゃって
…
それで彷徨った先でたまたまあれを撮ったんだけど
…
まさかリコに見られると思ってなかったからさ」
「私に見られるの嫌だった?」
「そうじゃないけど、なんか気恥ずかしいっていうか
…
」
「プロモのロイもアチゲータもかわいくて素敵だったけどな」
「かわいいって
…
そう言われると余計恥ずかしいよ」
ロイの顔が赤い。ちょっと怒ってる感じもある。それを見てリコが謝りながらちょっと笑っているとロイはそっぽを向いた。笑い終えたリコは気を取り直して聞いた。
「ねえねえ、トレーナープロモってどんな感じで撮るの?」
「グリーンバックの前に立って
…
カメラの方を向いてセリフ言ったり、僕たちみたいに歌ったりだよ。色んな角度から撮れるし、ポケモンと一緒に撮れるからカロスでは撮ってる人多かったよ。僕も撮るのは楽しかったなあ」
「動画の中のロイとアチゲータ楽しそうだったもんね」
「そうだ!リコも撮ってみようよ!ドットの部屋借りてさ!」
「えっ?私はいいよ
…
こういうの得意じゃないし
…
」
「そう言わずにさ!不安なら僕も一緒に映ってあげるから」
「
…
なら、挑戦してみようかな。マスカーニャ呼んでくるね」
リコはロイと別れて走っていった。その後リコ、ロイ、アチゲータ、マスカーニャでプロモを撮った。ドットは撮影と編集をしながら思った。
これじゃカップルプロモだなと。
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