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mikaya25
2014-11-24 21:49:04
1323文字
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お題:「目」「許す・許さない」
ここのところ忙しかった挙句、修復で徹夜したら、目が真っ赤に充血していた。
そんなときにタイミング悪くサガが来てしまった。渡しておく書類があったとかなんとか。休日に持ってこなくてもいいと思うのだけれど。
「目をそんなにして
…
ムウ、無理は禁物だぞ」
「疲労に効く薬湯も飲みましたし、これからすこし休めば大丈夫でしょう」
そう言っても、彼は食事は採ったのか訊いてきたり、蒸しタオルを用意したりして、私は自分のベッドに寝かせられた。それほどの大事ではないのに。
「優しくしたって、私は許したりしないと思いますよ」
「
…
それは仕方のないことだろうな」
蒸しタオルを目蓋に乗せているので見えないけれど、きっと彼は淋しそうに微笑んでいるのだろう。私に向ける彼の表情は大体想像がつく。
見えなくて良かったようで、見たかった気もする。
「ちゃんと休んでくれ」とサガが去ってから、私はなんとなく呟いてみた。
「許さなくても、好きにはなれるんです」
その途端、目がじん、と熱くなったけれど、私は疲れている所為だと自分に言い訳した。
目を開けて、私は自分が眠っていたことを知った。首を捻って時計をみると丁度お昼だった。3時間も寝ていたらしい。
ちょっとあり得ないな、とため息をつく。ベッドに横になったのはサガに進められて仕方なくだったからだ。けれど身体が軽くなっていたので良しとしておく。身体が楽だと、寝てしまう前はざわめいていた心もすこし落ち着いた気がする。
「ん
…
?」
寝ころんだまま身体を伸ばすと、かさり、と音がした。枕元に二つ折りにされた紙があったのだ。そういえばサガが私のところに来たのは書類を持ってきたということだった。
開けば単なる報告書だったけれど、3枚のメモらしき紙も挟まっていたので何の気なしに開く。
『それならば、私は一生許されなくて構わない S』
走り書きでも綺麗な字。これはサガの筆跡だった。
「
……
?」
それならば、で始まっているということはこれは続きなのだろうと残りを捲る。
『きちんと休んで目が元に戻っていたら話をしよう。双児宮で待っている。』
そして最後の一枚を見て、呆れるほどの怒りを覚えた。
『断っておくが、お前が勝手に言ったのであって、私は盗み聞きしたわけではない』
「信じられない
…
‼︎」
私がなんとなく呟いた言葉を、彼は聞いていた。恥かしさなどより腹立たしさのほうが勝った。
悔しさにぽろぽろ涙が出るのに、同じくらいの不思議な感覚が私を包む。彼がどんな表情でこれらを書いたのか、見当もつかないからだった。いつもの微笑みも生真面目な顔も、うまく当てはまらない。
もしかしたら、私のまだ知らない顔のサガが今、待っているのだろうか?
「絶対、許さない」
今までの彼への気持ちと怒り、そして自分でもよく分からない高揚に突き動かされて、私は3枚のメモを握ったままベッドから、部屋から飛び出す。
泣いた所為でまた目が赤くなったかもしれないけれど別にいい。他のことなど気にならない。
私は涙も拭かずに、走って双児宮へ向かった。
あんまり簡潔過ぎたので、いいのかなーと思いつつ、加筆しました。
@mi_ka_ya25
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