みみみ
2025-07-15 21:19:52
663文字
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ホワイトノイズ

ポエム

今日、世界が終わるとしたら
君は一体、どんな表情かおをするのだろうか。

世界は、終わる。
私が、終わらせる。

【Attention】特殊機能エキスパンションを起動しますか

同期したエリザベスの音声はさながら福音のようだった。
芝浦白秋が遺したパンドラの箱
私が器であるならば、彼女は鍵と言ったところだろうか。

「さようならだ」

私の特殊機能で、これから世界は生まれ変わる。
争いも、憎しみも、悲しみも、何もない
正しく、美しく、真っ白な世界
静かで、穏やかで、何もない

─本当にそれが貴方の望みですか

声が聞こえた。
それはとても心地が良く
完全な私の世界に一滴落ちたシミのようにじわりと広がっていく。


【Caution】特殊機能エキスパンションの起動まで残り5秒


(そうか、生まれ変わった世界に”君”は居ないんだね)

 ああそうか、と
その刹那、私は”理解”した。
このkokoroに溢れた解析不能のバグこそが██なのだと。

「だったら、あの子との未来はどうなるんだよ!」

 誰かが私の腕を掴んでそう叫ぶ。
まるで世界の外側から、私を殴りつけるようなその咆哮に
振り返れども、そこに誰かが居るはずはなかった。

【Attention】特殊機能エキスパンションを停止します
【System reboot】【Checking……

 これは紛れもない、私の意思だ。

「君は、どんな顔をするのだろうね」

今はただ、そう、ただ君の顔が見たい。
私にとって、世界とは、ただそれだけだった。