たくとろ
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ワンライ ご飯派?パン派?

フライング作成
1h15min
この二人、この程度じゃ喧嘩しなさそう…ロイとウルトなら揉めそうだけど、そもそもロイとウルトは両方ご飯派のイメージ。
ドットはどっちでも(美味しいんだから)いいだろって言いそう

朝早くに目が覚めたリコはベッドを出てキッチンに向かった。近くまで来ると、内側から光が漏れてきているのが分かった。マードックが朝の仕込みをしてるのかなと考えながらリコは扉を開けた。

「あ、リコ!おはよう!」
「ロイ!おはよう。早起きだね」
「お互い様さ。でもどうしてキッチンに?」
「ちょっと水が飲みたくて。ロイは?」
「ああ起きたらアチゲータも起きててさ。お腹すいたって言うからちょっとね」

そう言ったロイの手にはフライパン。アチゲータが早く早くとロイに訴えかけると、はいはいと返してロイはコンロの火をつけた。油を敷いてロイはフライパンの上で卵を割った。

「目玉焼き?」
「うん。どうせアチゲータはこの後もいっぱい食べるだろうから軽く食べられるのにしようと思って」

ロイはフライパンに水を注いで蓋をした。そのまま少し進んでトースターに食パンを二枚セットした。ロイがもうすぐできるよと言うと、アチゲータはよだれをいっぱい垂らしている。

「パンに挟むの?」
「ご飯炊いてないしね。アチゲータもこっちの方が食べやすいと思うし」
「そっか。私も目玉焼きはパン派かな」
「そうなんだ。僕はご飯派だよ。じいちゃんが朝ごはんによく白米と目玉焼き出してくれてたんだ!」

ロイは楽しげにそう言ってフライパンの蓋を外した。コンロの火を止めてしばらく待つとパンが焼き上がった。お皿にパンを乗せ、その上に目玉焼きを乗せてケチャップをかけたらもう一枚のパンで挟む。出来上がったものをロイはアチゲータに渡した。

「美味しいか?」

ロイが聞くと、アチゲータは笑顔で両手を上げる。どうやら大満足なようだ。

「ふふ。アチゲータってほんと美味しそうに食べるよね。なんだか私も食べたくなってきちゃった」
「僕もお腹空いてきたなあ
「おはよう。二人とも早いな」

二人が話しているところにマードックがやってきた。リコとロイもおはようと返して、今までのことを話した。

「よーし。じゃあ今日の朝食は目玉焼きをメニューに入れるか」
「ほんと?なら朝食までお預けだね」
「うん。その分美味しく食べられそう」
「んーそうだ二人とも、ご飯とパン、どっちがいい?早起きなお前らが決めていいぞ」

マードックがそう言うと、リコとロイは顔を見合わせる。パン派のリコとご飯派のロイ。これは熾烈な争いが起きない。二人は同時に言った。

「ロイが決めていいよ」
「リコが決めていいよ」

言い終わったところで二人は「あ」と言った。そう、始まるのは争いではなく譲り合いである。

「ロイの方が早起きだったし、ロイが決めていいよ」
「でも先に食べたいって言ったのリコだし、リコが決めなよ」
「うーんでも私が決めたらパンになっちゃうよ?」
「それを言うなら僕が決めたらご飯になるけどリコはいいの?」
「私もそんなにこだわりがあるわけじゃないから」
「僕もそんなにだよ」

うーんと言ってリコとロイは頭を悩ませる。どっちにすべきか、お互いの顔を見ながら考える。中々決まらない二人を見かねてマードックが声をかけた。

「なら両方作ろう。二人とも手伝ってくれるか?」
「うん!」
「よし、なら早速始めるぞ」

かくしてリコとロイはマードックと共に料理を始めた。ご飯用とパン用のメニューを作って、今日の朝食はもはやちょっとしたバイキングだ。そうして時間が流れて朝食の時間、メンバーも集まって食事開始。するとリコの前には白ご飯、ロイの前にはトーストがあった。マードックはそんな二人を不思議そうに見て聞いた。

「あれ?お前ら逆じゃないのか?」
「ああリコと話してお互いの好みで食べてみようってなったんだ」
「なんとなくもったお互いのことが知れそうだから」

その後リコとロイは互いに笑顔を向けて食べ始めた。早朝から準備して食べたお互いが好きな組み合わせは、どっちの方がいいなんてどうでもいいくらいに美味しかったという。