sousakuyamamusume
2025-07-08 23:32:58
488文字
Public アレックス先生の夢小説
 

ひとりぼっちふたり

レイとガトー・アレックス

 ガトー・アレックスが、鳴いている。
 先生が封印されて、私が『保護』されるとき、ずっと私の傍から離れなかった子。
 保護してくれた人に「私が卵から孵した」と言ったら、この子だけは引き離されなかった。
 そのときは、よかった、と思った。見た目は少し違うけど、アレックス先生に似てるから。この子がいれば、先生がいなくても耐えられるかな、って思ったから。
……ガトー・アレックス。」
 私が呼ぶと、くるりと振り返って私の前に座る。
 けれど、しばらくするとまた、あちこち鳴き回っている。
……探してるんだね、先生のこと。」
 学校の中では、そんなに仲良くしてなかったどころか目が合ったらすぐ喧嘩になってたけど、それでも。
 先生のこと、ずっとさがしてるんだ。
「アレックス先生ね、学校に閉じ込められちゃったの。ずっと、ずっと、ひとりで。……いないんだよ、アレックス先生は、ここに……
 ガトー・アレックスが心配そうに私を見上げているのが、揺れた視界で見えた。
「これじゃあ私達、ひとりぼっちふたりだね……。」
 ねぇ、先生。
 やっぱり私達、先生がいないとだめみたい。