三毛田
2025-07-08 22:14:22
1067文字
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47 047. 星屑を拾い集めて

47日目
願いを込める

「丹恒、たんこ〜」
「どうした」
「この間立ち寄った街で、女の子たちから聞いたんだけどさ」
 そう口にすると、手が一瞬止まる。
「フックくらいの年の女の子たちの間で、流行ってるっていうおまじない」
 幼女と呼ばれるくらいの年頃の女子たちだと少し強調すれば、あからさまにホッとしたような表情。でも、やはり一瞬。
 ちょっとだけ嫉妬してくれたように思える。多分だけど。
「それで?」
 興味があるのか、メモ帳とペンを手に俺の前へとやってくる。
「そこじゃなくて、こっち」
 丹恒の腕を引いて、隣に座らせ。
 きょとんとした表情を向けたけれど、拳一個分開けて大人しく座ってくれる。
「穹。早く話してくれ」
 ぺしぺしと、太腿を叩いて話すよう促してきて。
 ああ、もう。可愛いな。
「願い事を書いた紙を星の形に切り取って、誰にも見つからないように、埋めるんだってさ」
「埋める? 何処に埋めるんだ?」
「そこまでは教えてくれなかった。よそ者だからっていうよりは、それを実行したから、教えたくない。そういう感じだった」
 そう。
 みんながみんな一度はそれを実行した様子だった。
「星の形……
「その星の形が重要なんだってさ。理由は知らないよ?」
「なるほど。星屑を拾い集めるようなものか」
「そもそも、星屑って集められるのか?」
「どうだろうか。だが、少女たちにとっては、大事なおまじないのだろう。叶う、叶わないは別として」
「そういうもの?」
「そういうものだ。子供の願いやおまじないというものは、昔から理由やきっかけというものは些細なもので、だけど、彼らにとっては大切な物と決まっている」
「ふうん」
 よくわからないけれど、そういうものだど思っておけばいいようだ。
「願い事を込めた星屑か……ロマンチックだな」
 彼の口からそんな言葉が出てくるとは思わず、思わずじっと見つめてしまう。
「どうした」
「丹恒も、そんなこと思うんだ」
「お前は失礼だな」
 ムッとした表情を浮かべ、口をへの字に曲げて。
「可愛いなって思っただけだって。拗ねるなよ」
 頬を撫でた後、唇を指先でなぞれば噛まれた。
 甘嚙みだから痛くはないけれど、なんていうか、こう。
 びっくりしたのもあるけれど、ムラムラする。
「丹恒、誘ってる?」
「そんなわけないだろう」
 指の付け根を強く噛まれ、それから離れていく。
 どう見たって、誘っているようにしか思えないんだけど。
「丹恒は願い事、ある?」
「お前やみんなが、健やかに過ごせますように」
「個人の!」