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浦山野あずま
1879文字
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短歌
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短歌と俳句と都々逸3
↑新(2026/7/1)
↓古(2025/7/7)
例えれば流星ほどの一瞬の光であっても消えずに残る
(グローグーに捧ぐ)
たくさんの梅の匂いを取り分けて瓶に充して抱えて睡る
しょぼくれたケチな銀河の真ん中で全てを照らせ私のスタァ
もうじきに地平が揺らぐ夏が来る 氷菓と傘で備えられるか
混沌の自分探しが終わったら餃子と酒と友達がある
(ドロヘドロに寄せて)
あの時の貴方の愛は本物か判らぬ地獄、別れど地獄
(ゴールデンカムイ・鶴見中尉に捧ぐ)
星キラリ、風を伴い飛来したあの春の日からずっとトモダチ
(星のカービィ34周年に寄せて)
地獄など三千年の昔から俺の庭だと笑う牛頭馬頭
いちごつみより《花》
吹き荒れる嵐が花を撒きちらす「笑え、笑えよ!春なのだから」
夜桜に踊る火の玉どくろども「見ろ、俺達が咲かせた花だ」
腹の毛がぽんぽこしてるプードルが散歩する朝、お休みがいい
いちごつみより《寄り道》
寄り道をしすぎた人生だったから今もどこにも帰れずにいる
いちごつみより《プロ》
飼い猫がプロフェッショナルの顔で言う「今月はまだ炬燵が要るよ」
永遠を求めた君は崩れ去り 死にたい僕に終わりは来ない
「雲の上だったら関係ないからさ」麒麟に連れられ月蝕見物
幽霊が花屋の隅で売っていた徒花はそれはそれは綺麗で
ちょうどいい毛皮レベルが分からぬと野狐と狸が猫又に訊く
なんかもうなんでもいいや生きてるし モフッと丸まるタヌキのこころ
カレピッピシズメタ川の下流ではシルバーアクセラッシュで賑わう
雪溶けて淵に溢れる河童の声 千切りては投げ千切りては投げ
######
みべったー内短歌俳句chのいちごつみ会より
いちご《冬の夜》
冬の夜 窓が開く音 しのび足 寒いのならば ベッドへおいで
いちご《秘密》
裏口の脇にしゃがんで「秘密だよ」人差し指を立てて微笑む
いちご《ターン》
このターン凌げば勝てる言い聞かす ゲームに見立て現実逃避
いちご《神様》
梅桜桃彼岸花枝垂藤 暇な神様 園芸中
いちご《カウントダウン》
春までのカウントダウン543あと1からがもう動かない
いちご《但し》
新しいことを始める良い季節 但し彼氏を埋めたものとする
######
よちよちと雪道を行く人は
皆
みな
ペンギンになり南を目指す
五色豆一粒百年換算と酒呑童子が酒の肴に
公園の木の上にいる紅い鳥 千年前と変わらずにいる
さめざめと鮫々が泣く隠岐の海 白い貴方が僕らを騙す
真夜中の廃工場の中庭で狐火巻いた鳥居が光る
「人里は10年ぶりだ、諦めろ」開き直る鬼 流行追わず
「雪だから寒くないとか思うなよ!」もはや氷の雪うさぎ、泣く
人の世に出て行くための試練だと混ざる狸が平均下げる
「歌うならロックがいいぜ」とシャウトする小屋のニワトリ、「黙れ」とウサギ
空冷え切った夜の隅っこなんらかの蠢くものが芽生えて育つ
彩雲も白澤も鳳凰もなくいつものようにただ青い空
正月に窓から見えたその空は尊きもので恒常であれ
のんびりと荷造りをするシロヘビに諦め気味の駿馬運送
年の瀬の買い物メモに紛れ込む
黄粉
きなこ
とクッキー高級アイス
曇天の切れ間に見える夕焼けに思い出されるビオランテの胸
「何度でも生まれてくるわ、何度でも」その産声で更新を知る
喉元をゆっくり触って確認する 灰になるまでそこに
御座
おわ
して
寒い夜 路上は海の底以下に沈み私はウミウシになる
暖かな春の風など生ぬるい サーキット荒らす我ら
春嵐
しゅんらん
駆け抜けろ、疾走ではなく暴走と言われようとも止まるな走れ
電線のソの音あたり薄い月 喇叭を構えて息を吸い込む
血を流し何の為かと自問した 今やこの身は鉄の塊
(ミルサブ・サイボーグボーイズに捧ぐ哀歌)
深夜迄南瓜角灯薄明百鬼夜行跳梁跋扈
夕焼けの橙色に照らされて金木犀がステルス芳香
この雨が私の喉を締め付ける 辛いことなど何もないのに
どんなにも心揺さぶる絵を見ても出てくる語彙はペットスンスン
今もなお消えることなき煉獄を押し流さんと秋雨が降る
ジリジリと腕が焼かれたパンになる バターもジャムも塗りたくないが
約束はいつ果たされるか分からずに 青空の下、手紙待つキミ
「きみたちはちゃんと生きて死んだのだ」
幽霊たちが蝉を労う
カップアイス片手に持ってサンダルで走って家まで溶かすものかと
今宵にて輝く夜は終わります 明日からきみは日陰を歩く
僕達は同じ岸辺にいるんだし素麺食べて空でも見よう
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