sousakuyamamusume
2025-07-06 14:34:05
353文字
Public アレックス先生の夢小説
 

欠損

アレックス先生の夢小説

「せんせー、目どしたんですか?」
 子ども達の一人に訊かれた。
 左目につけている眼帯のことを心配してくれているのだろう。かわいい子だ。
「ものもらいになってしまって。大丈夫、すぐに治ります。」
「よかったー!おだいじにね先生。」
「ありがとう。」
 最早言い慣れた嘘をつく。
 ものもらいなんてものじゃない。これは――大好きな先生の、食材になった証だから。
「気をつけて帰るんですよ。」
「はーい!」
 元気よくきゃらきゃらと帰る生徒を見送って、そっと帰り支度をする。
 再生しつつある目が疼いて仕方ない。
 また、食べてもらえないかな。今度は左目じゃないかもしれないけれど、それでもいいの。
 貴方に食べてもらえることが、私の最上の歓び。だから、早く帰らなきゃ。
 先生のところに、一秒でも早く。