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三毛田
2025-07-04 22:37:23
1084文字
Public
1000字4
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43 043. 手をつないで
43日目
君と歩く
43 043. 手をつないで
「二人とも、走るなよ」
いつもみたいに小言を口にする丹恒を振り返る。
「わかってるって! ご飯買ったら、飲食スペースに集合!」
「デザート系はウチに任せて!」
と、胸を張るなのと別れ、呆れたため息をつく彼の手を引く。
「丹恒は、俺と主食! なんだかんだ、丹恒が選んでくれるものにハズレはないからさ」
「なんだかんだ?」
怪訝そうに、俺の言葉を反芻して。
「そう。それはお勧めしないとか、こっちの方が良いとかさ。色々口にするけど、俺たちの体を気遣っていたり、口に合うものを自然と選んでくれているだろ?」
「
……
」
そう告げれば、少しの沈黙の後小さく頷く。可愛い人だ。
「手を繋いでいいか?」
問いかけると、丹恒の手首を掴んでいる俺の手を見て。
「これは繋いでいるに入らないのか」
「入らない。指を絡めてこそ、手を繋いでるんだ」
「そうか。仕方がない。お前と人混みの中ではぐれないよう、繋いでくれ」
「分かった!」
そっと、俺よりも体温の低い手を取って指を絡め。
祭りの屋台を吟味しながら歩く。
「穹、待て。この食事を買おう。ただ、量が多いから三人で分け合うとちょうどいい」
「おじさん、一つください!」
「はいよ。今詰めるから、まってな」
「はーい!」
おかずのお肉とか、サラダみたいなのとかも買って、飲み物も買って飲食スペースへ。
「なの!」
「ここ!」
両手に一杯持ってなのと合流すると、彼女は驚いたように目を丸くして。
「いっぱい買ったねぇ」
「でも、美味しそうだろ?」
「うん! ウチが買ったのも、確認して!」
テーブル一面に買ってきたものを並べて、どれがおすすめとかを語り合う。
「いただきます!」
「いただきま~す!」
「いただきます」
箸っていう食器を使うのも、だいぶ慣れてきた。
「あ。うう
……
慣れてきたと思ったのに」
「落としたのが、ご飯の上でよかったね。味が混ざっちゃったけど」
「ほら、穹」
俺が食べていたものとは違うおかずを、丹恒が箸で挟んで俺の口元まで持ってくる。
「あーん。ん。流石丹恒の選んだおかず! ご飯も美味しいよ」
「それはよかった」
嬉しそうに笑みを浮かべ、違うおかずをそのまま口へと運び。
それが、間接キスだと気付いてじわじわ顔が熱くなっていく。
「穹? ご飯辛いものでもあった?」
「そういうものは、選んでいないはずだ。お前たちが、楽しく食べられるものばかりなんだが」
俺の恋心が暴走しただけなので、放っておいてもらっても大丈夫。
「全部美味しいから安心して!」
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