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三毛田
2025-07-03 20:10:21
1061文字
Public
1000字4
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42 042. 帰り道、空いっぱいに見た夕焼け
42日目
君と二人でゆっくり見たいけど
「こんなに遅くなる予定ではなかったんだが
……
」
「ごめん。俺のせいだ」
頭を下げるけど、丹恒はゆるか首を横に振るだけ。
「お前は悪くない。こんな事を言うと他責に取られるだろうが、今日の件は相手が悪い」
「ありがとう。そう言ってもらえると、俺も少しだけ楽になる」
「それなら、早く帰ろう。姫子さんよりも、先に着かないと」
「うっ。星となのがご飯当番だけど、絶対手伝おうとするよな」
初めて姫子の作ってくれた料理を食べ、不味いのかそうじゃないのか分からない、頭が混乱するような味が今でもトラウマとして心に傷を残ってしまっている。
それは、俺だけじゃない。
あの家で暮らす全員が、一度は姫子飯の餌食になっている。
その為、食事当番はパムが用事がある日は時々ヨウおじちゃんを含めた五人で回している状態。
走って帰ろうか悩んでいると、綺麗な赤に染まる空が目についた。
「穹?」
「夕日が、綺麗だなって」
こんな夕日を、丹恒と二人で眺めながらゆっくり歩くのもいいと思ってしまって。
「ああ。そうだな。とても、綺麗だ」
するっと丹恒の手が俺の手に重ねられ。それから、指が絡められる。
「丹恒?」
「今日でなければ、お前とどこかで、この夕日が綺麗に見ることが出来る場所を探した」
「
……
俺も、同じこと考えてた」
絡められた指をそっと握り返し、一歩踏み出す。
俺に合わせて、彼も足を踏み出し。
「丹恒、後でデートだ」
「ふっ。それ楽しみだ」
デートのお誘いをすると、彼は嬉しそうに笑みを浮かべ。
なるべく早歩きで、帰宅。
「ただいま~」
「ただいま」
言えの中に入り、手を離す。ちょっとだけ名残惜しいと思ってしまったのは、ナイショ。
「おかえり。これから、ポテトサラダを作るんだけど手伝って」
手洗いうがいをして、部屋着に着替えてキッチンに顔を出すと星からそう言われ。
大きめのボウルに入ったじゃがいもを、マッシャーで潰していく。まだ熱いので、凍ったままのミックスベジタブルを入れたら。
「それ、いらない」
きゅっと眉を寄せて、不満そうに。俺を見ているみたいだ。
「マヨネーズでわからなくなるだろ。三月、俺が手伝うことはあるか」
「パンにハムとチーズ挟んだから、ホットサンドメーカーで焼いて!」
「わかった。他にやることはあるか」
「えーと。今オーブンでお肉焼いてるから、焦げてないか様子を見て欲しいな」
「ああ」
四人並ぶと、キッチンは狭く感じてしまう。
でも、この狭さが意外といいのだと思った。
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