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西尾六朗
2025-07-03 12:17:01
482文字
Public
名刺メーカーログ
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Sorry for the wait!
10thアヴァロンズ・シャトーのキービジュが元ネタ
ティータイムダンテスの顔をこっそり見てるぐだちゃのエドぐだ♀
陽光を背に受け、薄く目を伏せている横顔に、マスターは目を奪われた。
声を掛けようと開いた口から声が出ない。驚愕したというほどでもないけれど、それでも躊躇って、振り上げた手を胸元に戻してしまう。
カップにつけた唇の形。少し尖って、機嫌は斜め。眉間に寄った皺が憶測を裏付けている。
それだけで分かってしまう。彼は待ちぼうけをしているのだ。自分が来るのを待っているのだ。
語り掛けてくれる気高き騎士王や、頬袋を膨らませている少年王への応対もおざなりに。頭の中はきっと、マスターのことで一杯で。
(
……
そんな顔で、いつも、待ってくれてたの)
ぶわっと頬が熱くなる。マスターは眉を下げる。
嬉しくて、愛しくて、つい笑ってしまう。
あれは、マスターを待つ時だけの表情だ。待ち合わせの時はいつも先に気が付く彼の、貴重な人待ち顔だ。
だったら、と、マスターは心の内で両手を合わせた。
小さくごめんと呟いて、物陰に隠れる。あと一分。いや、三十秒
――
贅沢だって、意地悪だって、言われるかもしれないけど。
(わたしに気付いた瞬間の、キミの顔も見たいんだ!)
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