Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
2ge6
2025-06-30 22:59:57
832文字
Public
Clear cache
異常
限りなく一人称視点に近い第三者視点
本人はここまでハッキリ言葉にして思考する人間では無い
安全ピン、消毒液、ガーゼ代わりのティッシュ。あとはなんだ 消しゴムかコルク。消しゴムでいい。軟膏。棚にあるから取った。
机に揃ったそれらと必要なものを羅列してくれているスマホ画面を見比べて思考する。
"まだ安全にやろうとしている"
"まだ自分はマトモだ"、と。
・・
昨晩、過食嘔吐で死にかけた。
原因は分かってる、まずは度を越していた事。本来なら吐くまでやるべきじゃない。精々血糖値上昇で気絶するくらいに留めておくべき所を、あまつさえ量を優先して安い惣菜パンばかり口に詰め込んだ。あとから調べると食品によっては嘔吐する時に詰まらせるリスクがあるものが多々あり、その代表格がパンだったらしい。案の定、喉に詰まらせてトイレの個室で死にかけた。
……
別に、死にたくは無い。
それだけは確かだった。一瞬「もういいか」と思った自分に 酷く恐怖した程。
・・
だから、より安全な"こっち"にシフトした。
ストレスの発散で始めたものに明確な目的が付いてしまった気がして少し怖かったけど、それも今から味わう痛みで掻き消されるからもう考えなくていい。とにかく自分は安全を考慮してこれを選んだ。しかもちゃんと調べて 膿んだりしないよう気を付けて臨んでいる。これが、自分がまだマトモである何よりの証拠だ。
そう言い聞かせる様に消毒液を耳にぬりたくっていたら、ほら、
……
……
手が震えている!!
痛みが怖いんだ、本物は痛みも感じないというし やっぱり自分はまだマトモなんだ!
ぐちゃぐちゃだった頭が恐怖で塗り替えられていくのが分かる。
まだ見え隠れするあの忌々しい顔も ほんの数秒後には微塵も消え去っている事だろう。
__覚悟を決めて、安全ピンのガードを外した。
「っい"
……
っ
………
ッ"
…………
!!!!!!!!!!」
その日は
痛みでよく眠れた。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内