Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
シオウ
Public
Clear cache
七瀬遙の特権 橘真琴の献身 !R18!
①発情真琴くんをお世話するナナハル
②逆バージョン発情期ナナハルを真琴くんがお世話するお話
pixiv作品まとめ1
七瀬遙の特権
「陸トレ、一段とキツくなったな」
校庭を囲むフェンス、さらにその外周を走りながら遙がボヤいた。
遙の横をかろうじて並走している真琴は激しく息を切らして細い声をあげる。
「この後、個人メニューもあるし
……
もう、駄目、かも」
後ろを続く渚と怜の悲痛な叫び声がグラウンドにこだました。
「鬼が考えたとしか思えないメニューだよぉ~!」
マネージャーである豪の作った練習メニューは、大会に向けて過酷を極めており、ランニングを終えてプールサイドに転がり込んだメンバー達は生ける屍と化していた。
メニューを作成した当の本人は鮫塚高校へと出張中だ。
個人メニューは各自のタイミングで行うことになっているので、遙や渚は先に火照った身体をクールダウンしようと、プールに飛びこむ。
「
……
集中したいから、オレは部室で個人メニューやろうかな」
真琴は独り言のように呟いてから、ベンチで横たわる怜を横目にジャージ姿のままプールサイドを後にした。
部室の中、椅子に座って呼吸を整える。
(どうしてこんなことに
……
)
下腹部がじんじんと熱い。
身体の奥で蠢く、性的な疼き。
ランニングの時から、ジャージとその下に着ている水着が擦れ合う感覚が妙な熱を生み出していた。
長距離を走り続けた重い両足は極めて不自由で、肺が鈍い痛みを訴え続けている。
乾ききった息を吐き出して、ボトルのドリンクを飲み干す。
どうすればこの昂ぶりを鎮めることができるのだろうか。
頭を抱えて溜息をつく。
と突然、部室のドアが開いて真琴は飛び跳ねた。
「真琴、やっぱりお前
……
サボってるな」
濡れた身体を気にする様子もなく、遙がすたすたと部室に入ってくる。
「ち、違うよ!今からここで個人メニューやろうと思ってて
……
!」
「
……
ふーん。なら、見ててやるから始めろ」
「ふぇ!?なんでそんな監視みたいなこと
……
!」
「最近のお前は怪しかった。俺の目はごまかせないぞ」
真琴は泣き出したい気分だった。
いっそのこと、自分の身体に起きていることを、今、ここで遙に伝えて
……
。
……
そんなことできるはずがない。
とりあえず今は形だけでも遙の目の前でトレーニングメニューをこなすしかない。
下半身の遅筋を鍛える耐久スクワット。
腕を頭の後ろで組んで、足を大きく開く。
つま先を外側に向け、しゃがみ込む手前で静止し、30秒ほど耐える。
すぐに開いた足がぷるぷると震え、内腿辺りで甘い痺れが起こり始めた。
続けて下腹の奥が細かく痙攣し出す。
たまらず姿勢を崩し、腰を引いて前かがみになる。
「なんだそれ、全然できてないぞ」
呆れた遙が後ろに立って、ぐにゃりと曲がってしまった背中を手で乱暴になぞった。
その刺激に耐えられず、ぺたんと座り込むと遙は慌てて前に回り込む。
「真琴
……
っ!どこか痛めたのか!?」
「見せてみろ」と遙は膝を抱え込む真琴のジャージを強引にずり下げようとした。
血の気が引いた真琴は、力の入らない手で必死にそれを阻止する。
「違うから、さわんないで
……
っ」
「隠すな、手、離せって
……
!」
隙をつかれて足の間に手が入り、乱暴にジャージを掴まれ引き下げられると、股間の上をずるりと遙の手が滑った。
「や
…
っ、あ、
……
っ~~!」
必死に堰き止めていたものが、その僅かな刺激であっけなく決壊する。
真琴はたまらず遙の肩に両手をかけて、びくびくと震える身体を止めようと食いしばった。
水着の黒がより濃い色へと変わって、ほのかに精の香りが漂ってくる。
「ヤ、だ
……
っ!やだって、言ったのに
……
ぃっ!」
泣きじゃくる真琴に突き飛ばされて、軽く転がりつつ遙は華麗に立ちあがった。
目の前で起きた衝撃的な出来事を整理する前に、防衛本能で部室の扉に鍵をかける。
その後、何か言葉を発しなければとフル回転した脳に謝罪の文字が浮んだので、膝を抱えて泣き続ける真琴に声をかける。
「悪かった
……
男同士なんだからそんなに気にするな。俺が無理矢理、触ったからだろ」
真琴はぐすぐすと鼻をすすり、無言という攻撃をしばらくの間続けた。
責められるのに耐性のない遙は、痺れをきらして次の行動を促す。
「真琴、そろそろ戻らないと渚達が来るぞ。無理そうなら今日は帰れ」
永遠に続きそうな静寂と気まずさに耐えられず、遙はついに声を荒げた。
「
……
男同士なんだから気にしなくていいって言ってるだろ。怪我でもしたのかと思って心配したんだぞ。本当にどこも痛くないんだな?」
どたどたと足音をたてて近づき、隣にしゃがみ込むと真琴はびくりと肩を震わせたが、やがてゆっくりと顔をあげた。
心配した、という言葉に答えなければ、と思いだろう。
涙で濡れた瞳と赤い鼻先。
上気して艶めいた肌が、いわゆる「事後」を思わせるようで遙はどきりとした。
「怪我はしてない。どこも痛くないよ
……
ごめんね、ハル」
「なら、いい
……
けど」
……
そんなに、溜まってたのか、と喉まで出かかった言葉を飲み込む。
この赤い顔を更に赤くしてしまうことにならないか。
何か、もっとマイルドで間接的な言い方はないものか。
「調子、悪いのか
……
その、身体
……
」
女子とアレコレ話す時もこんな感じだろうな、と遙は思った。
目の前の幼馴染は外見こそ長身で美丈夫だが、中身は繊細で子供の時から変わっていない。
「最近、キツいトレーニングの後、さっきみたいに変な感じになるんだ
……
特に下半身の筋トレが駄目みたいで
……
」
「
……
それで隠れてサボってたのか」
「家でちゃんとトレーニングしようとしたんだけど、やっぱりおかしくなって
……
」
「男なら誰でも疲れてくるとそんな感じになるだろ
……
筋トレは男性ホルモンが出るっていうしな」
遙は何でもない様子で告げてから再び迷う。
きちんと処理しているのか、と聞いていいものか?
いや、さすがにこれはセクハラか?
「でも
……
こんなんじゃ、恥ずかしくてもうトレーニングもできないし
……
どうすればいいんだろ」
真琴は再びぐすぐすと泣き出した。
今はとにかくこの場をおさめる必要がある。
「心配するな
……
責任とって、俺が何とかするから」
真琴はきょとんとこちらを見てから、その言葉の妙な力強さと遙から溢れ出る主人公オーラに目を瞬かせてこくりと頷いた。
その日は可哀想な真琴をそのまま家に送って帰宅した。
決して個人メニューをサボりたかったからではない。
何はともあれ、真琴の身に何が起きているのか徹底的に調べる必要がある。
遙は滅多に使うことのないケータイのインターネットをぎこちなく操って情報を集め、それらしい事案を奇跡的に見つけ出した。
コアガズム
……
筋トレによってオーガズムが誘発される現象。
男女関係なく体験している人間が多数いる、と記事に書かれている。
オーガズムの仕組みには骨盤底筋という筋肉が関係しており、腹筋やスクワットなどによりその筋肉が強く刺激されることによって稀に起こる、らしい。
筋肉を限界まで追い込むことで、自在にその感覚を得られる、との体験談まであった。
真琴はバテてくると上半身で力任せに泳ぐ癖があるので、精密に全身を連動させた泳ぎができるように、個人メニューは下半身を中心に鍛えるものだった。
弱点を克服しようと懸命にトレーニングに打ち込んだその結果
……
というわけか。
自分の身に起きる得体のしれない現象
……
真面目な真琴のことだから、どんなに不快で恥ずかしくても、それを隠して必死に頑張っていたんだろうと思うと胸が痛んだ。
……
一刻も早く楽にしてやらなければ。
遙はその後も慣れない手付きでぽちぽちとケータイを操り続けた。
次の日。
学校が終わり、遙の部屋に招かれた真琴は昨日の気まずさを存分に引きずっているが、目の前の遙は全く気にしていない様子だ。
「昨日のことだけど
……
筋トレする奴らの間ではよくあることらしい」
開口一番に思わぬ情報が飛びこんできて真琴は息を飲んだ。
「
……
本当?」
「ああ。調べたらたくさんそういう話が出てきた」
遙は一通り、具体例とメカニズムを語ってくれた。
まるで専門家のような言葉で科学的に説明されて、真琴は思わず納得してしまう。
自分が異常なわけではない
……
他にも同じ経験をした人がいる、そう思うと一気に心の荷がおりた気がする。
「要は身体の誤作動なわけだろ
……
真琴、一人でしてるか?」
「え
……
?何を?」
「だから
……
その、誤作動が起きないように処理してるか、って
……
」
「あ、えっと
……
!やっぱり家じゃ難しいから、あんまり
……
」
「そんなことだろうと思った。まずそれが原因のひとつだろ」
「そ、そうなのかな
……
」
多少の配慮を交えつつも事態の核心へと話は一気に進む。
「とにかく、お前にはもっとタイム上げてもらわないと困るからな。ちゃんと身体に違いをわからせたほうがいい」
とりあえず上を脱げ、と告げられて戸惑っていると先に遙が脱いでしまった。
仕方なく自分もシャツを脱いでから、はてなマークを浮かべて遙を見つめる。
身体に違いをわからせる
……
どうやって?
遙はいつもと変わらない表情で顔を近づけると、手を伸ばし優しく耳の辺りに触れてきた。
驚いて固まっていると、手は首筋を撫でて下りていき、胸の間で止まる。
「は、ハル
……
っ?」
「筋トレなんかキツいだけで気持ちいいわけないだろ」
遙の口元は微かに笑みを含んでいる。
「こうやって、優しく身体に触られたり
……
肌が触れ合ったりするのは気持ちいいよな?」
言葉の通り、遙が体を寄せてきてお互いの胸が触れ合う。
「な
……
っ!何、するの
……
?」
「だから、真琴が苦しくてキツイことでイッたりしないようにわからせるんだろ」
「っ
……
!!」
遙の言葉に体中が熱くなる。
目の前の状況だけではなく、改めて自分の身体のおかしさを言葉にされてしまったのが恥ずかしくて堪らない。
声も出せないくらいに顔が火照って脳が思考を拒否する。
「たとえば好きな奴とかに
……
こんな風にされたらドキドキするし、きっと嬉しいんじゃないのか」
唇の端に軽く口付けられて、いよいよ頭が沸騰しそうになる。
湯気が出ないのが不思議なくらいだ。
他に何も聞こえないほど、自分の心臓の音がうるさい。
「
……
っ、ハル、駄目だよ
……
」
「名前を呼ぶ相手がいて
……
気持ち良くしてもらって、それでイくのが普通だろ」
「わ、わかんないよぉ
……
」
遙の手が下腹を何度も優しく撫でつけると、力が入らなくなってしまった真琴はふにゃふにゃとベッドの上で仰向けになってしまう。
「そうやってリラックスして、相手に身をまかせて
……
」
肋骨の浮いた脇腹を両手が這って上がってくる。
そのまま胸を軽く鷲掴みにされて、辺りに唇が押し付けられた。
「気持ちいいところ、いっぱい触ってもらうと嬉しいだろ」
「わ、わかったから
……
っ、もうやめ
……
っ」
「こうやってたくさんキスされたら、愛しいっていう気持ちになるんじゃないのか」
激しい口付けの合間にベルトは外され、下着の中に手が入り込む。
ヌルついた性器を遙は満足そうに撫でた。
「ここ、いっぱい濡らして
……
気持ち良くなって、それでイくんだよな?」
「んぅ
……
っ、ンン
……
っ!」
遙の声がまるで催眠音声のような役割を果たしてしまっている。
初めてのキスを難なく奪われたショックや、性器に直に触れられている羞恥が襲ってくるのはもう少し先のことだろう。
違いを身体にわからせる、とはつまり、本当に気持ちいいことがどういうことなのかわからせるという図式らしい。
筋トレによる誤作動を防ぐ為とはいえ、こんなことを素直に受け入れられるはずがない。
力の入らない腕で必死に遙の身体を拒む。
「ハル
……
ッ、だめ
……
こんなこと、しなくていいから
……
っ」
「
……
男同士なんだから気にしなくていい。それよりお前が個人メニューできるようにならないと皆も困るだろ」
いつものペースで平然と言い放つ遙に、真琴はひたすら戸惑う。
「
……
っ、ハルは嫌じゃないの
……
?」
「別に真琴とすることに嫌とかない。昔から一緒に寝たり風呂に入ったり
……
ふざけてキスしたこともあったろ」
「え
……
!?そ、そんな
……
っていうか、でも」
「覚えてないのか?幼稚園の時、猫のお母さんごっこするって
……
俺の顔舐めまくってた」
「そ、そ
……
っ、その話はもういいから
……
っ!!」
封印していた記憶まで開封されてしまって泣き出したい気分になる。
けれど、あまりにも遙が普段と変わらないので、失神しそうなくらい焦っている自分の方がおかしい様な気がしてきた。
「
……
お互いの親が知らないような秘密もたくさん知ってる。俺と真琴で今更恥ずかしいことなんてないだろ」
ベッドの上
……
上半身裸で、尚且つ下着の中に手を突っ込まれている状況ではあるが、昔を懐かしむような遙の優しい声に胸がじんわりと温かくなった。
生まれた時から一緒と言っても過言ではない自分たちの特別な絆を、あらためて感じる。
「お前が苦しんでるの、放っておけるわけない。
……
俺が助けてやるから」
とどめの一撃
……
その一言で真琴の心と身体は完全に開かれてしまった。
感極まって、潤んだ瞳で遙を見つめる。
「ハル
……
、ありがとう」
遙は視線を受け止めて、一瞬だけ唇を噛み締めた。
促されて上半身を起こすと、遙が背後にまわり、そのまま抱きしめる様な形で両手を真琴の股間に伸ばしてくる。
再び下着の中をまさぐられ、すぐに手の動きが再開されると、襲いかかる快感に真琴の身体は縮こまるように丸まっていく。
「
……
真琴」
耳元で囁かれる声が戒めだとわかって、たまらず言い訳を口にする。
「
……
ひ、人に触られるの、初めてだから
……
怖く、て」
「こいびと、にされてると思えばいい。好きだから触ってほしいって気持ちになるだろ」
「ん、んぅ
……
」
先程から好きな相手を思い浮かべろと何度か言われているが、どうにも現実味がない。
遙もそれがわかっていながら、ドラマや漫画のように行為に必要な感情を機械的になぞって植え付けようとしているのかもしれない。
心を使って身体にわからせる
……
理性でそう考えれば、これは合理的な方法だと納得できる。
あくまでシミュレーションによる治療のようなもの。
そうは思ってみても、身体に与えられる感覚は圧倒的なリアルだ。
遙の冷たい手が、自分のぬるついた性器の熱で生温かくなっていく。
背中にじっとりと感じる人肌、うなじにかかる熱い吐息。
一定のリズムで優しく敏感な部分を擦られて、すぐに限界寸前まで追い込まれてしまう。
「や
……
ッ、もう、だめ
……
っ」
拒絶の言葉を口にすると、遙の手がぴたりと止まった。
下着から手を引き抜かれ、初めての寸止め状態に目を瞬かせて混乱する。
「キツそうだな
……
もっとリラックスして全身で気持ち良くならないと」
遙は背後から伸ばしていた手を上へ移動し、真琴の両肩を掴むとぐいっと後ろへ引いて胸を仰け反らせる。
「胸を開いて
……
ほら、深呼吸しろ」
「っ
……
、ふ、うぅ
……
っ
……
?」
もどかしいような下半身の痺れを感じながら、言われた通りに息を吸い込むと
自分の胸が浅く上下しているのが見える。
遙の手の平がその胸を押し付けるように覆い、さらに深い呼吸を促す。
「ゆっくり
……
大きく息を吸ってから吐く。これなら苦しくないな?」
「ん
…
っ、うん
……
」
まるであやされるように遙の手の平に包まれて、深呼吸を繰り返すとだんだん気持ちが落ち着いてきた。
先程までの僅かな恐怖と激しい羞恥が薄れていく。
それどころか呼吸に合わせて秘部が収縮しているのを感じる。
脱力してしまうような、緩やかで心地のよい快感が全身にゆっくりと広がっていく。
「触られてる所
……
全部、気持ちいいだろ?」
問いかけにコクリと頷くと、自我のようなモノが消失していくのを感じた。
耳元で囁かれる遙の言葉は、もはや完全に催眠音声と化している。
やがて、両胸を包んでいた遙の手が突起を探るように動き始めた。
つんと硬くなった胸の先端を指先でいじられると、情けなく腰が浮いてくる。
「あっ、うぅ
……
っ
……
!」
「真琴は覚えがいいな
……
偉いぞ」
はしたない姿を咎められるどころか褒められて、ますますいつもの自分が消えていく。
いやらしく完全に勃起してしまった乳首は、指で弾かれるとぶるんと揺れた。
自分の目から見ても卑猥なその光景に性器がじんじんしてきて、たまらず腰をくねらせた。
弄ばれるように、突起を何度も指で摘まみあげられては弾かれる。
その度に下着の中で性器はビクビクと震え、秘部はきゅうきゅうと収縮している。
たまらないもどかしさをどうにかしてほしくて、足を目一杯に広げて下着の中のそれを見せつけたい衝動に駆られると、かろうじて戻ってきた僅かな理性に涙がこみあげた。
が、悪魔の囁きがその最後の理性までも破壊する。
「全部脱いで見せたほうが気持ち良くなれるんじゃないか」
ぼうっとした頭で自ら下着に手をかけ、ズボンごと足から引き抜く。
良い子だ、と耳元で熱っぽい声がして後ろから遙の片足がぬっと伸びてくる。
その足は引っ掛けるように真琴の内腿に乗せられ、もう片方も同じようにして押さえつけられ開脚状態を固定する形になる。
「
……
っ!?」
「コイビト、になら全部見られても恥ずかしくないだろ」
大きく開かれ筋の浮き出た内腿、下腹の腹筋
……
そして何より痛いくらいに張り詰めて勃ちあがった自分の陰茎から精液が糸を引くように滴っているのがはっきりと見える。
こんなあられもない恰好で全てを曝け出しているのが自分の身体だと信じたくない。
「
…
っ、ン、うぅ
……
っ!」
何かを訴えたいけれど、言葉にならない。
遙の片手が臍の下を伝っていき、浅い茂みを優しく撫でてから陰茎の根元を包み込む。
もう片方の手は指先が立てられ、脇腹を撫でつけている。
「真琴
……
、好きな奴にたくさん触られて嬉しいだろ」
「気持ち良くしてもらって、全身で感じてイくんだよな?」
「
……
ほら、キスしてやるから」
頭の中でぐるぐると遙の声が響く。
陰茎を絞るように掴んだまま静止している遙の手。
動かしてほしい、と、触らないでほしい、が交互に襲ってきて何もかもが滅茶苦茶になってしまいそうだ。
けれど、すっかり従順になってしまった真琴は遙からキスをもらおうと、おずおずと振り向いた。
唇が優しく重ねられたその瞬間に、陰茎を掴んだ遙の手が下から上へ精液を絞り取るようににゅるんと擦れて勢いよくすっぽ抜ける。
「ン、ふぁ
……
っ、~~~~!!」
口付けられたまま、声にならない声をあげて激しく仰け反る。
何が起きたのか分からず事態を確認しようと前を向くと、びゅくびゅくと陰茎から精液を噴き出しながら、弾かれたように何度も浮いている自分の腰が見えた。
「は
……
、うゥ
…
っ、う
……
!」
度を超えた絶頂を抑えようと、遙の足が絡んで開脚した両足を思いきり突っ張って食いしばる。
そんな必死な真琴に構わず、遙は自らの足を戻すと前にまわり、正面から真琴を押し倒す。
「ココも刺激してやるとイイらしい」
開いたままの足の間、陰嚢の下をなぞってから、くぱくぱとクチをあけているような秘部に親指が押し当てられた。
垂れてくる精液をたっぷりと塗りつけて、ぷちゅぷちゅと音を立てられながら小刻みに擦られると甘い疼きが蓄積されていく。
「や
…
っ、いま、触んないで
…
っ、今、だめ
……
っ!」
言葉とは裏腹に、秘部はぷっくりと充血して柔らかくなっていく。
「ココが真琴の一番気持ちいい所だからな
……
ちゃんと覚えろよ」
興奮したような遙の言葉と共に、にゅぷ、と中指が侵入してくる。
すぐに指を増やされて、弱い所を探られ、押し潰すように擦られて、真琴は悲鳴をあげて仰け反った。
「ひ、ぃ゛っ
……
!何、して
……
っ、ヤだぁ
…
っ!」
「これは、好きな奴とひとつになる為の準備だ
……
嬉しいだろ?」
遙の指はさらに奥深く、付け根までずっぽりと入り込む。
それを拒もうと、ひたすらに秘部を収縮させると膨らんだ前立腺が遙の指の節でごりゅごりゅと刺激されてしまう。
「あ、あぅ
……
っ、あうぅ
……
っ!」
ビクビクと陰茎が跳ね上がるように震えて、射精したがっているのを感じる。
「ココに挿れるの、本当は指じゃなくて
……
」
遙が覆い被さってきて続きを耳元で囁く。
美しい幼なじみには大層不釣り合いな卑猥な言葉。
それを聞いた真琴の秘部は悦ぶ様にさらに激しく収縮する。
「ん゛っ、イぃぃ
……
っ、や、ぁ、~~~!!」
中に遙の指を咥え込んだまま、とうとう真琴は絶頂に達してしまった。
貪るようにぎゅうぎゅうと遙の指を締め付けて、波のように寄せては返すオーガズムを無防備で受け止める。
開かれた両足をさらに広げて、ひたすらに遙の指を締め付けてしまう。
「あ
…
っ、あ゛ッ
…
、ゆび
…
っ、もぉ、ぬいて
…
っ!」
真琴の哀願に遙は苦笑した。
「いや
……
無理だろ。こんなにキツく締め付けられてたら
……
」
それでも収縮の合間を見計らって、わざと内壁を擦りながら勢いよく指を抜いてやると、真琴は一層情けない嬌声をあげて射精した。
「ん゛にっ、や゛ぁああ
……
っ!」
発情期の猫の様な悲鳴と共に精液がとめどなく溢れる。
秘部から、陰茎から、強烈な快感が駆け巡って全身を蹂躙する。
身体は大きく仰け反り、足のつま先まで伸びきって硬直し、頭の中でちかちかとパルスが暴れまわる。
だらしなく舌を出して脱力すると、とてつもない疲労が襲ってきた。
朦朧とする意識の中で遙の声が響く。
「
……
これでわかっただろ。気持ちいい所たくさん触られて、こんな風にイくのが普通なんだからな」
「ん
…
っ、ん
…
うん
……
」
無意識に何度も頷いてからぷつりと記憶が途切れた。
……
それから自分がどうやって家に帰ったのか、どのようにこの朝を迎えたのか、ほとんど覚えていない。
いや、思い出すのを脳が完全に拒否している。
遙が開封してしまった幼い頃の「猫のおままごと」の記憶と共に、手厚く封印することにしよう。
けれど、登校にあたって遙を迎えにいくかどうか、頭を掻きむしりたくなるほど迷ってしまう。
昨日のことを無かったことにするなら、何でもない顔で遙の元へ行くべきだ。
自宅の玄関の中で叫びたくなる衝動を抑える。
ここから出ていきたくない。足が動かない。
今からでも仮病を使って
……
と、最後の抵抗を前に玄関のドアが開く。
「
……
何してるんだ?真琴、行くぞ」
珍しく遙の方が迎えに来てしまった。
「お、おお、おはよ
……
っ!早いねハル
…
っ」
「遅いだろ
……
急がないと間に合わない」
え!?と声を上げて腕時計を見る。
いつもならとっくに家を出ている時間だ。
「もうこんな時間
……
!?ご、ごめん
……
!」
慌てて玄関を飛び出し、駆け足で石段を降りる真琴に、後ろを続く遙から声がかけられた。
「どうせ昨日のことで俺を迎えに行くか迷ってたんだろ」
「う、うぅ
……
ごめん
……
」
後ろを振り返る事が出来ず、言葉だけで謝る。
「何回も言わせるな。
……
お前のためなら何でもする。気にしなくていい」
語気を強めてきっぱりと言い切られて胸が熱くなる。
封印してしまいたい昨日の醜態。
けれど遙がくれた言葉の中には決して忘れたくないものもあった。
「
……
ハル、ありがとう」
しんみりとしたムードはここまで。
あとはひたすら走ってなんとか遅刻を免れた。
授業の時間をフルに使って、色んな感情でごちゃごちゃの頭の中を整理してみる。
放課後の時間までには根本的な問題に立ち戻る事が出来た。
部室の中で着替えながら力強く遙に告げる。
「オレ
……
今日、個人メニューやってみるから。苦しくても最後まで頑張る」
「ああ。無理はするなよ」
ランニングの後、軽く泳いでから水着のまま部室に籠る。
遙の献身を無駄にはできない。
筋トレなんて苦しくてキツいだけ
……
きっと大丈夫。
呼吸を整えてからゆっくりスクワットを開始する。
20回目を超えた辺りで、足だけでなく腰や腹筋、大臀筋にも大きな負荷がかかってきた。
さらに回数を重ねた後は空気椅子のような状態で停止したままを保つ。
以前はこの時点で身体がおかしくなってきて先へ進むのが困難だった。
……
けれど今感じるのは耐えがたい苦痛だけだ。
その後もレンジにヒップリフト、ジャンピングスクワットなどこなし、何事も無く個人メニューを終えることができた。
小さな叫び声をあげて床に倒れる。
細かな筋繊維が破壊され太腿が悲鳴をあげているが、何日か振りに最後までやり遂げられた達成感でたまらなく爽快な気分だ。
最後の力を振り絞って飛び上がると、真っ先に遙の元へ向かった。
「ハル!大成功だよ!」
プールに飛び込んで強引に遙の身体を抱きしめる。
「普通に最後までできた!全部ハルのおかげ
……
もう大丈夫だから!」
水を波立ててはしゃぐ真琴の無邪気な笑顔に、遙は揺さぶられながらも満足げだ。
「良かったな
……
これからも何かあったらちゃんと言えよ」
渚や怜の視線が痛くなってきたのか、遙は真琴の腕から逃れて再び泳ぎ出す。
真琴は微笑んでその後を追った。
その後、真琴のタイムはぐんぐんと伸びていき、鬼のマネージャーの個人メニューは正しかったことが証明された。
真琴から改めての謝罪とお礼の品の鯖缶を渡され、平穏な日々が戻ってくる。
誤作動を修正するには正しい快感を
……
との単純な考えで行為に踏み切ったのだが、たったの一回で効果が出るとは思わなかった。
……
もう何回か続ける予定だったのに。
要は真琴は暗示にかかりやすいだけなのかもしれない。
何となく拍子抜けした様な気分で、隣を歩く真琴をちらりと横目で盗み見る。
登校中、相変わらずどうでもいい情報をお喋りしながらすれ違う人々に笑顔を振りまくこの姿は、遙の貢献にとって取り戻されたものなのだと知る者はいない。
自分の胸で微かにくすぶる感情
……
それが不満という類のものだと自覚して混乱する。
遙はこのわだかまりを何とかしたい衝動に駆られて、もっともらしい警告を口にする。
「真琴、調子良いからって油断するなよ。ちゃんと処理しないとまた
……
」
完全な不意打ちに、真琴は面白いくらいの動揺を見せた。
「そそ
……
っ、そう、うん!そうだよね
……
っ」
両肩に食い込んだリュックの紐をぎゅっと握りしめ赤面するその様子を見て、心が満たされていくのを感じる。
真琴を助けたいのか困らせたいのか、もうわからない。
けれど、この調子だとまた泣き付いてくる日は遠くない様に思えて、遙は笑みをこらえきれなかった。
数日後。
遙の思惑通り、真琴は上気した顔を隠そうともせず、再び身体の不調を訴える。
こうも都合よく事が運ぶと、あまりに容易い幼なじみが心配になるが。
遙の部屋でめそめそとぐずっている真琴にあくまで優しく寄り添う。
「
……
再発か。もっと早く教えろよ」
「そ、そうじゃなくて
……
個人メニューは普通にできてるんだ。けど、その
……
処理、の方がうまくいかなくて」
「
……
まあ、蘭や蓮がいるしな。俺の家を使えばいい。何か必要なものあるか?」
「え、えっと、アドバイスが欲しい
……
かな。急に、その
……
出なくなっちゃって」
「出ないって
……
射精できないってことか?」
真琴はこれ以上ないほど顔を赤く染めて頷いた。
「病院に行こうかなって思ったけど、恥ずかしいからまたハルに治してもらいたい
……
」
ざわざわと背中を何かが走って、心臓が締め付けられる。
一気に熱を持った股間がズキズキと痛んだ。
「
……
とりあえずまた同じこと、してみるか」
「いいの?ありがとう
……
!オレ、ずっと苦しくて
……
」
お願い、と腕に縋ってくる体温に興奮が押さえきれない。
真琴を救いたい
……
その為には、いつも真琴が救いを必要とする状態でいてもらわないと。
自分の心が抱えた矛盾に気付いた遙だったが、この状態で後戻りはできない。
すぐに真琴だけ裸にして立ったまま向き合う。
「俺のせいかもしれない
……
お前に色々と吹き込んだから」
「違うよ!ハルのおかげで治ったのに、タイム上がって調子にのって
……
」
しばらく処理をサボっていた、と真琴が白状する。
けれど最早そんなことは関係ないと思う。
真琴は暗示にかかりやすい
……
性行為には愛しい相手が必要だと植え付けられ、あまつさえ自分の一番の性感帯は陰茎ではないと教え込まれたのだから、通常の自慰で射精できなくなってもおかしくはない。
このまま再び
……
いや、何度も行為を繰り返し、同じことを吹き込まれたのたなら。
真琴は一体どうなってしまうんだろう。
胸の奥がぐつぐつと煮えたぎる。
眩暈をこらえて真琴の肩に手をかけた。
「
……
じゃあ、はじめるか」
あの時と同じように真琴をベッドに座らせて後ろにまわる。
シャツを脱いだ素肌を背中にぴたりとくっつけて、抱きしめるように前へ両腕を伸ばすと、あの時と同じ台詞を口にする。
「深呼吸して
……
こいびとに触られると安心するし、嬉しいだろ」
手の平を優しく胸にあててやると、息を荒くした真琴が焦った様にコクコク頷く。
すぐに両胸の突起が主張しだしたので今度はそれを押し潰すように撫でまわす。
「はぁ
……
っ、あ
…
ぅ
……
」
うっとりと熱い息をもらして真琴の身体は脱力していくが、反対に陰茎はむくむくと立ち上がり硬くなっていく。
見ていない振りで両方の突起をつまみあげ、扱くような動きで擦りはじめると、真琴は鳴き声をもらして激しく腰を突き出す。
「ンぁ
……
っ!ヒィ
…
っ、んン
…
っ!!」
もじもじと内腿をすり合わせては、無様に何度も腰を浮かせる。
そんな痴態と真琴の情けない喘ぎ声に遙はすっかり勃起してしまった。
「恋人の前では素直になったほうがいい
……
触って欲しい所があるならちゃんと伝えないとな」
早く先に進みたい一心でそう促すと、真琴は遙の腕を掴んでぐすぐす泣き出す。
と、息を切らして悲鳴のような声を上げた。
「さわって
…
っ!下も、触ってほしい
……
っ!」
必死の哀願。
もう長い間、まともに自慰ができていないのならあまりの苦しさに爆発寸前だろう。
遙はゆっくりと手を伸ばし、陰茎の根元を包み込んでから、真琴の耳元に囁く。
「全部、真琴の言う通りにしてやる
……
こいびと、だからな」
言葉の形式と意味がすっかり変わってしまっているが、真琴は涎を垂らさんばかりに悦んで喚いた。
「ハルちゃん
…
っ、こすって
…
っ、だしたい
…
っ、出したいぃ
…
っ!」
遙は前と同じように両足を真琴の内腿に引っかけて開脚状態を固定してから、ガチガチの陰茎を無茶苦茶に扱いてやる。
「んく、う゛ぅ
……
っ!あう゛ぅう~~~っ!!」
下から一気に突き上がるような快感。
激しく甘い痺れで、遙の身体を押しのけるほどに上半身が仰け反る。
しかし固定された下半身は動く隙も与えられず、張り詰めた陰茎は絶え間なく擦り上げられ続ける。
「あ゛
…
っ、ん゛ンン
……
っ!!」
獣じみた嬌声をあげると真琴の身体は完全に硬直して、下腹を激しく痙攣させている。
絶頂を迎えているのが一目でわかる
……
だが、精液が出てくる様子はない。
真琴は快感に身体を震わせつつも、絶望に目を見開きその様子を見つめている。
「イったのに
……
っ、なんで
…
っ、出したいのにぃ
……
っ!」
真琴は自棄になったように、遙の手に自らの手を重ねて陰茎を掴むと腰をかくかくと動かす。
「んぅう
……
っ!はぁ
…
っ、はあ
…
っ!」
「無理みたいだな
……
真琴、覚えてるか?」
全く哀れな真琴の手を陰茎から外してやり、悪魔の囁きを再び繰り返す。
「お前の
……
いちばん気持ちイイ所」
真琴の身体は糸の切れた人形の様に脱力してしまった。
すぐに激しい葛藤からか、ふるふると肩が震え始める。
が、やがては遙の身体を振り解き、ベッドに仰向けに倒れ込んだ。
顔を隠して荒い息を整えてから、操られた様に上半身を起こすと、開いた足の下から両腕をくぐらせて、自らの尻肉をぐにぃっと開いて見せる。
限界を迎えて切羽詰まった表情と浅い呼吸。
虚ろな目が遙を真っ直ぐに見据えている。
「オレの、いちばん気持ちイイとこ
……
」
白く痕が浮き出るほどに指が食い込んだ尻肉の間で秘部がくぱくぱと誘っている。
それだけでも卒倒しそうなほどの卑猥さだが、真琴はさらに秘部へと近い場所に指を移動してぬめぬめとした内壁が見えるほどにソコを押し広げ、見せつけてくる。
「挿れて
…
っ、ハルちゃん
……
っ、おねがい
……
!」
何を、と聞く余裕はもう無かった。
頭に血が上りきってくらくらする。
ズボンと下着を一緒に脱ぎ捨てて、真琴の膝裏を掴む。
「覚えてたのか
……
偉いぞ。恥ずかしい所、全部見せるの気持ちいいだろ」
「挿れてやるからそうやって拡げてろよ」と投げかけられた言葉に、真琴は興奮して何度も頷いた。
真琴の両手で引っ張られ、僅かに開かれた入り口に切っ先を当てる。
ぬちぃっと押し込むと滑るようにそのまま入ってしまった。
「はぅちゃ
……
んっ、すごい
……
オレの、ひろがってぅ
……
」
「ああ。恋人のだから、嬉しくてお前が拡げてるんだろ」
それを聞いて真琴はひゅっと息を飲んだ後、ふにゃりと脱力する。
その隙に一気に奥まで差し込んで身体を密着させた。
下半身を折り畳まれ奥を突かれてもなお、真琴は健気に自らの尻肉を掴んで離そうとしない。
熱くうねる肉壁の感触を存分に味わいながら限界まで引き抜いて、弱い所を擦りあげるように挿入する。
それを繰り返してやると、真琴は一突きごとに少量の精液を噴き出すようになった。
「あ゛
…
っ、でぅ
…
っ、出てぅう
……
っ!」
前立腺を圧迫されて精液を漏らしながら甘イキを繰り返して、真琴は目にハートマークでも浮かんでいそうな顔で悦びの声を上げ続ける。
何度も訪れる緩い絶頂に、頭も心も蕩け切ってしまっている様だ。
明らかに自分だけ楽しんでいるその様子を見て、少し懲らしめてやりたい気になった遙は、
真琴のだらしなく開かれた口から垂れ下がった舌に吸い付くと、腰の動きを止めてみた。
「
……
っ?ん
…
っ、むぅ
……
」
真琴は不満気な吐息をもらしてから、遙の舌の動きに合わせてすぐに秘部をビクビクと収縮させ始める。
ぬめぬめと唇を舐めまわされ、口の中を舌先で犯されるような感覚が快感となって遙を受け入れたままのナカに流れ込むと、意思に反して大きくなっていく収縮を止めることができない。
中でコリコリに膨らんだ弱い所を、自ら遙の陰茎に押し当てて潰すような律動。
たまらず遙の胸を押しのけ、唇を離すとナカの熱い塊が角度を変えてソコをぐりんと押し上げた。
「う゛ぁ
……
っ!」
何とか持ちこたえたと思ったのも束の間、快感を欲しがって秘部が再び収縮を始める。
遙の陰茎をぎゅうぎゅうと締め付けて、思いきり前立腺に押し当てながら真琴は限界を悟った。
「イく
……
っ
…
!あたって
…
っ、イ゛う゛ぅ
……
っ!!」
今まで何度も迎えた緩い絶頂とは違う、本物の絶頂を腹の奥に叩きつけられて、真琴は激しく射精した。
どろどろの精液が透明な液体になるまで何度も腰を突き上げて絶頂を迎える。
充分すぎるその刺激によって遙が何度もナカで射精するので、真琴は自らの精液が噴き出すのと同時に、遙の精液が熱く中に流れ込む感覚に混乱し、圧倒される。
「や、あ゛
…
っ!ア゛
…
っ、や
……
っ~~~!!」
一向に終る気配の無い収縮に、遙が顔をしかめて陰茎を引き抜くと真琴は再び射精し、秘部からも遙の精液を勢いよく噴き出して、そのままぐったりと動かなくなった。
遙は手近にあった自分の上着を真琴にかけてやり、下着だけ身に着けると部屋を出て台所へとおりていく。
コップに水を注いで飲み干すと一息ついて、思いを巡らせた。
この後の真琴の行動パターンは前回とほとんど同じだろう。
謝罪、後悔、自己嫌悪、記憶の消去に、事実の否定。
……
けれど、しばらくすればまた熱を持て余した身体で俺を頼ってくるはずだ。
真琴の身体はすでに誤作動を刷り込まれきっている。
さて、あと何度行為を重ねれば脳が、或いは心が、誤作動を起こして
……
俺のことを頼れるこいびと、だと認識するようになるだろうか?
それほど時間はかからないように思える。
二階から名前を呼ぶ真琴の泣き声が聞こえてきて、遙は小さく微笑むと台所を後にした。
橘真琴の特権
【真琴くん洗脳完了おまけSS
※喘ぎ声が下品なので注意!!】
行為を重ねる度に、誤作動は増えていく。
遙の指を深く受け入れて、真琴はすぐに顔をトロけさせた。
「ほら
……
また指だけでイくだろ」
「んっ、ヤだぁ
……
これ、苦し、のに
……
っ」
大げさに嫌がってみせても、その声は甘い。
「真琴の中が
……
俺の指、咥えてビクビクしてるのエロい。イッてる時の締め付けなんか凄くキツくて興奮する」
「な、何それ
…
っ、変なこと、言わないでよぉ
…
っ」
「ほら、わかるだろ?離したくない、抜くな、って締め付けてる」
「やだ
…
っ、ちが、違うぅ
……
っ!」
意地の悪い言葉で責められて、真琴の秘部はきゅんきゅんと悦ぶ。
恋人に恥ずかしい所を見せるのは気持ちイイこと、だと身体は学習している。
「
……
こいびとに、嘘は良くないだろ」
何度も刷り込まれる「こいびと」という言葉に真琴は露骨に反応するようになってきた。
「
……
っ!ごめんなさい
…
っ」
切ない声をあげて謝ってから、人が変わったように喚く。
「指で
…
、いっぱいイかせて
…
っ、ハルちゃんのゆび、好きぃ
…
っ、気持ちいい
…
っ!」
真琴は自分の発した言葉への羞恥から、咄嗟に秘部を締め付ける。
それに合わせて中で指を折り曲げ、盛り上がった弱い所を思いきり押してやると、
ピンポイントにキツい圧迫を受けた真琴は簡単にイってしまう。
「きもちいいとこ
…
っ、おされて、イッてりゅ
……
う゛っ、オ゛
…
ッ」
嘘は駄目だと刷り込まれたからなのか、正直に自分の状態を報告する真琴に苦笑する。
この調子だとこれからますます騒がしくなりそうだ。
「イ゛ぐ
…
っ、また、イってう゛ぅ
……
っ!!」
「せいえき、びゅうって出てう゛
……
っ!」
「お゛ッ、おしり、ゆび
…
っ、きもちいい゛よぉ
…
っ!!」
ぐちゅぐちゅとしつこく中を刺激されて、真琴はひたすらに喘ぐ。
真琴の甲高い声は女のそれと大して変わらないように思えて、遙の興奮は限りなく高まっていく。
そういえば、自分の誤作動はこうやって初めに真琴の中に指を挿れた時だったかもしれない。
激しく指を締め付けられて、どうしてもこの中に自分のモノを挿れてみたいと思った。
何も知らない真琴を言いくるめてセックスしたい
……
その願望が誤作動と呼べる範囲かはわからないが。
射精と絶頂を繰り返した真琴がしばらく完全に停止して、充分に呆けてから遙の腕を掴んでくる。
いつもの様にお決まりの謝罪が繰り返されると思いきや、意外な言葉が発せられた。
「
……
ハルが、本当に恋人だったらいいのにな」
真琴は顔を真っ赤にして続ける。
「ハルは頼りになるし
……
オレのこと、わかってくれて、何でもしてくれるし」
遙はようやく訪れた待望の瞬間に目を閉じて薄笑みを浮かべた。
「今更、何言ってるんだ
……
もう、本当の恋人だろ」
遙の言葉を聞いた真琴の瞳は大きく見開かれて、潤んでいく。
「本当に
……
?こういう時だけじゃなくて
……
?」
「ああ。真琴はいつも
……
俺がいないと駄目だろ」
真琴は嬉しそうに頷いて満面の笑みで答える。
たった今、刷り込んだ言葉が少しでも長く。
この先もずっと、真琴の心を縛り続けるように。
まだ熱い身体からきつい抱擁を受けながら、そう願った。
橘真琴の献身
七瀬家の居間。
いつもと同じ、心地の良い沈黙。
学校から帰宅してすぐにテーブルに広げられた宿題は一向に進まない。
「
……
発情期のイルカは、泳がずにただ水面を漂ったり、ボーっとして餌にも反応せず、飼育員のいう事を聞かなくなるらしい」
水族館のブログにそう書いてあった、と頬杖をついた遙が語った。
苦手な英語のプリントの束を放棄するための雑談にしては珍しい話題だ。
その後に「俺も発情期なのかもしれない」といつもの無表情で告げられて、真琴は笑いをこらえきれなかった。
「ふふ
……
っ!確かにハルはイルカみたいだけど、人間にも発情期ってあるのかなあ?」
「
……
熱があるわけじゃないのに、水の中にいても身体が熱い気がする。変なことばっかり頭に浮かんで集中できない」
俯いた遙の頬は微かに紅潮している。
真琴は自身の経験と比べて何となく思い当たるものを感じて、遙が発情期だと形容したことに納得した。
遙とは昔からそういった類の話をしたことがなかった。
見えない部分でお互いの精神と肉体がどんな風に成長しているのか、幼なじみとはいえ語り合わなければ知ることはできない。
高校生となって初めてその機会が訪れたのだろうか。
無言のまま頭の中でぐるぐると思いを巡らせていると、遙はふて腐れた様子でぽつりと呟く。
「もうこのまま、ずっと、自由に泳げないのかもな」
その言葉に真琴は一瞬で目の前が真っ暗になった。
「泳がない」のではなく「泳げない」なんて。
そんな遙の絶望をほんの少し想像しただけで苦しくて胸が張り裂けそうになる。
次の瞬間には半ばパニックになってしまい、閉じられた喉で呻くように叫んだ。
「
……
オレにできることなら何でもするから、協力させて!」
遙は目を丸くして、驚いた表情でこちらを見つめる。
思いのほか大きな声が出てしまった、と焦りつつも真琴は続けた。
「ハルが自由に泳げなくなるなんて、絶対に嫌だから
……
!」
「
……
発情期って言ったんだから、何となくわかるだろ。真琴に協力させられるようなことじゃない」
投げやりな遙の態度に、微かに苛立ちを感じる。
いったい自分はどうしてこんなに必死になっているんだろう。
けれど、美しい鳥の翼がもがれ、二度と飛びたてなくなる姿を見たいと思う人間などいないはずだ。
「そんなの何だっていいよ!ハルが苦しむの、見たくない
……
」
「俺が何したいのか、本当にわかってるのか?
……
お前には無理だ」
遙がそう言って呆れたようにそっぽを向いた時、自分の中で何かが弾ける音がした。
……
オレには無理?
それなら、他に誰が?
「
……
何でもするって言ってるだろ!こんなの他の皆だってやってることだよ!」
そう叫んでテーブルを押しやり、遙にしがみつくと勢いにまかせてその首筋に口付けた。
自分の身体と同じくらい、遙の身体が熱くて卒倒しそうになる。
もう自分が何をしているのかわからない。
完全に正気を失って頭の片隅にあった僅かな知識を頼りに喚きちらす。
「ほら!制服、脱いで!
……
それで、触って、出せばそんなの治まるから!」
遙は事態が飲み込めず、呆気に取られて完全に停止していたが、すぐに俯いたまま制服のネクタイを緩めはじめた。
「
……
お前が、するって言ったんだからな」
囁く様な低い声と、こちらを非難するような瞳。
そのまま押し倒されて、見上げた天井がすぐに見えなくなった。
――
こうして突然始まってしまった遙の「発情期」と呼ばれる状態を慰める為に、幾度となく真琴の献身が捧げられることになる。
不定期に行われる強引で執拗な行為は、人間にも本当に発情期があるのだと思わざるを得ないほど濃厚で、まだ未熟な精神とカラダではお互いに理性が保てない。
事を終えて正気を取り戻した遙が何度も謝るのがいたたまれなかった真琴は、つとめて平気な振りをしていた。
元はといえば自分の軽率な行いがきっかけなのだから、遙が罪悪感を抱くべきではない。
あの時叫んだように「こんなの他の皆だってやっていること」だと自分自身と遙に言い聞かせ、性に対して奔放な演技をするしかなかった。
無理矢理付き合わされているのではなく、自らが望んで求めているのだと思わせる必要がある。
どんな理由であれ、遙が苦しむ姿を見るのは一秒だって耐えられない。
それに、発情期を終えた後の遙の泳ぎは、一段と研ぎ澄まされて冴え渡っている。
太陽の光が乱反射する岩鳶高校のプールで、再び自由に泳ぎまわる姿を見るのは嬉しくてたまらなかった。
払った代償、それ以上の価値がこの光景にはある。
ただ欲を言えば
……
。
発情期が来るきっかけや原因がわかれば、それなりの対処法があるのではないか。
この先のことを考えて、遙にそれとなく思い当たることを聞いてみようと思った矢先の放課後
――
。
部活の開始を告げるチャイムと共にすぐにプールに飛び込んだ遙の泳ぎが明らかに乱れている。
また始まってしまったんだ、と真琴は焦った。
苛立ちに波打つプール、その中に自分も身体を浸して泳ぎ始める。
今日は適当なところで切り上げて、早く処理しないと
……
。
どう切り出すか思いを巡らせて自分の気持ちを高めていく。
大胆な台詞を口にするのは、本当は恥ずかしくてたまらないのに。
必死に泳いで遙を追いかけ、コースロープをくぐった。
「ねえ、ハル。今日泊まりに行ってもいい?」
遙が泳ぐのをやめて顔を上げた所で声をかけると、驚いたような表情がすぐに苦悩に歪んだ。
「いや
……
まだ我慢できるから、駄目だ」
真琴の思惑を察して、拒絶の態度を示す遙に胸が痛んだ。
本当は症状が出始めているのに隠していたのだろう。
こうして僅かでも理性の残っている状態では、遙は断固として真琴の提案を受け入れない。
自分の劣情でこれ以上、幼馴染を穢すまいと必死に耐えている、この姿こそが本当の遙だ。
誰より辛いのは遙自身なのだと思うと、自分がもっと頑張らなければと思う。
ほんの少しの後悔も罪悪感も、その美しい心には必要ないはずだ。
「もう、オレが我慢できないんだってば
……
お願い」
水の中で、遙の腕に思わせぶりに指を絡める。
いつも冷たいはずの遙の身体が生ぬるい。
「
……
真琴がしたいなら」
鈍くなった瞳の輝き。
遙は呟いてからぼんやりとした動きでプールを出る。
そのまま更衣室へと引っ込んでしまったので、慌てて後を追った。
相変わらずの速さで着替えながら「今日はもう帰ろう」と遙が告げる。
部活が終わり、体力の無くなった夜の行為を想定していた真琴は内心絶望した。
けれど、やはり相当我慢していたのだとわかってすぐ反省に切り変える。
限界が来るもっと前に気付いて、促してやらないと。
お互いの家の石段の分岐点。
無言の遙に手を引かれて後を追った。
この閉ざされた部屋で、再びあの行為が繰り返される。
そう思うと、腹の底から込み上げてくるものを抑えることができない。
けれど、あくまで平静を装って用意していた台詞を言わなければ。
「オレも家で色々あってストレスが溜まっててさ。したいなぁって思ってたんだ
……
スッキリさせてまた練習に集中しなきゃね」
「
……
そうなのか。それなら良かった」
許されたような安堵の表情で遙が近づいてくる。
と、唐突に真琴の腰を引き寄せ抱きしめると胸の辺りに顔を埋め、大きく息を吸い始める。
胸の間でまさぐる様に鼻先を押し付けている遙の呼吸がだんだんと荒くなってきたのを感じて、真琴は内心焦った。
シャワーを浴びたい、と告げようとしたが先に遙が呟く。
「
……
塩素と、真琴の匂いが混ざってて興奮する」
そのまま鼻先は首筋へと移動して、湿った吐息が耳元にあたると
背筋をぞくぞくと痺れが伝い、腰がくだけたように力が抜けていく。
崩れ落ちそうになるのを必死に堪え、震える手で遙の髪をさらりとなぞった。
「ハルの髪も、おんなじ匂い
……
」
すぐに唇を塞がれるように重ねられて、熱い舌が絡みついてくる。
同時に焦るような手付きで制服の上着を剥ぎ取られ、ネクタイを引っ張られた。
遙は唇を離すと、もたつきながら自らのベルトを外そうとして苛立ったような声を出す。
「
……
っ、お前も早く
……
」
うん、と頷いて震える手でベルトに手をかけた。
ボタンを外してチャックを下ろしたら、きっとすぐに手が伸びてきて、勃ちあがりかけた敏感な部分をめちゃくちゃにされる。
そう思うと余計に股間に熱が集まってきて恥ずかしくてたまらない。
全てを外すと、立ったままの足元へ制服のズボンがするりと落ちた。
予想通り、向かい合った遙の手が下着の上から股間の膨らみを撫でる。
指の間を使って挟むように形をなぞる、わざとらしい動き。
「
……
期待してたのか?」
揶揄するように言われて頭にまで熱がまわってきた。
期待するどころか本当は逃げ出したいけれど、罪悪感を抱かせないために、遙の言葉を常に肯定しなくてはならない。
「
……
ハルの部屋に来るとえっちな気分になっちゃうんだ。いっぱいシたこと思いだしちゃって」
ふ、と遙が微かに笑う。
「それなら今度は真琴の部屋でしてみるか」
とんでもない提案に心臓が飛び跳ねた。
あくまでやんわりと拒絶の意思を示しながら、遙の首に手をまわし身体を寄せる。
「オレの部屋じゃ集中できないよ。声も出せないし
……
それより準備、しないと」
ドクドクと高鳴る鼓動に気づかれない様にすぐに身体を離し、床に落ちて纏わりついているズボンから両足を引き抜く。
机の引き出しを漁って透明なボトルを持ち出すと、遙が床にシーツを敷き始めた。
それを見届けてからローションを手の平に絞り出す。
ぬるりと冷たい感触。
微かに手が震えているのをごまかす為に笑顔を浮かべた。
「オレね、挿れられるの癖になっちゃったかも。
……
1人でする時は前しか弄れないから何か物足りなくてさぁ」
へらへらと笑いながら下着をおろしてシーツの上に跪く。
ローションのついた片手を後ろにまわして遙から顔を背けた。
恐る恐る秘部を探ろうと上半身を捩じった所で興奮した遙に腕を掴まれる。
「
……
ひとりでも、してるのか」
伝わってくる熱にびくりと肩がすくみ、怯えた表情になってしまったのを自覚して、急いで次の台詞を用意した。
「ハルとした時のこと、思い出しながらね、それで
……
」
よくもこう真っ赤な嘘が次々と飛び出すものだと、自分に対して感心する。
遙の相手をするようになってからは自慰をする気など失ってしまったというのに。
その原因だけは真実で、遙のことを思い出してしまうから、だ。
「
……
手伝ってやる」
遙が熱い呼吸を必死に堪えながら背後にまわった。
ローションのついた方の手を後ろにぐいっと引っ張られてバランスを崩すと小さな悲鳴があがってしまう。
両膝と片手を床について、かろうじて身体を支えた。
遙は真琴の手を掴み、操るようにして秘部を探り当てると、自身の指を真琴の指に重ねてそこに押し当て、ぬちゅぬちゅと動かす。
「っ
……
!や、恥ずかしい、よぉ
……
」
これにはたまらず真琴も抗議の声をあげてしまった。
「散々恥ずかしいこと言っておいて、今更だろ」
重ねられた遙の中指が力を込めて折り曲げられると、ぷちゅ、と音を立てて真琴の指は秘部の肉をかきわけて押し込まれていく。
「や
……
っ、やだぁ
……
っ!」
自分の指を、「使う」のと「使われる」のでは天と地ほどの差がある。
遙の指によって侵入した自分の中指がぐにぐにと弱い部分を押し潰し、重なった遙の指にも中をいやらしく探られて、ずきずきとした疼きに耐えられず素に戻って喚きちらしてしまいそうになる。
「ほら、こうして
……
ひとりの時もすればいい」
指の動きと水音が激しくなってくる。
もう遙が動かしているのか、自分が動かしているのかわからない。
重なった二本の指が秘部を激しく犯す快感に真琴は歯を食いしばるようにして耐えた。
「んぃ、イ
……
っ、いいから!もぉ、ハルちゃんの
……
っ」
遙の指が引き抜かれたのですぐに手を戻し、よつん這いになって身体を支えると、腰を掴まれ引き寄せられる。
「
……
挿れるからな」
背後から、喘ぐような荒い息遣いが聞こえる。
こうなってしまった遙と、もうまともな会話はできない。
返事を待つこともなく、秘部を熱い塊が貫く。
「んンぅ
……
っ!!」
衝撃に仰け反って呻き声がもれた。
こうして幼馴染に性器を挿入することに対して、何の躊躇いも感じられないことが最初はとても怖かった。
クールで素っ気ないように見えても、いつも自分に対して気遣いを示してくれる遙は本当はとても優しい人間だと知っている。
だからこそ、「発情期」と形容するこの状態になってしまった時、今までの関係が何の役にも立たないことに絶望を感じた。
けれど、そのことで遙が自分自身を責めて苦しむ姿は何よりも辛い。
だから、と真琴は必死に言葉を絞り出す。
「イイ
……
っ、きもちいい
……
っ!」
これは噓偽りのない本当のことだ。
一突きされるごとに脳の芯まで激しい痺れが伝う。
求められるがままに何度も身体を重ねて、すっかりそこは順応してしまった。
どちらかだけが何度も達するのでは不平等だと、遙は必ず同じ回数の絶頂を強要するので、ある程度出して満足した後は、指や舌を使って全身を愛撫される羽目になる。
執拗に胸を弄られて、秘部に指を入れながら陰茎を擦られて、果てしない快感に醜態を晒し
……
行為の後は人が変わった様に涙目で謝ってくる遙を慰めて励ます。
いつもその繰り返し。
「
……
真琴」
それでも、こうして時折優しく呼ばれる名前に、温かいものを感じずにはいられない。
が、その穏やかな声とは裏腹に、拡がりきった秘部に執拗に打ち付けられる杭に耐えきれず、よつん這いのカラダがたわんでいく。
白い液体の滴る内腿が震え、シーツを敷いただけの硬い床に膝が痛んだ。
「あぅう
……
っ、ン、あ
……
っ
……
」
やがて、自身の身体を支えることを諦め、うつ伏せで伸びきったように寝そべると、それに合わせて遙も真琴の背中の上に突っ伏し、下半身までもをぴたりと重ねてきた。
全体重で全身を圧迫されて、肺から息が押し出される。
「んっ、ンふ
……
っうぅ
……
っ!」
自分より一回り小柄とはいえ、63㎏の体重で一気にのしかかられてはたまったものではない。
その重さに耐えるため全身に力が入ると、閉じられたままの足がぴんと伸びきって、身動きができない。
遙は両手を真琴の手の甲に上から重ね合わせて、上にのしかかったまま、ぐりぐりと器用に腰を動かす。
ゆっくりとずり落ちるよう遙の両足が開いて、真琴の下半身に跨る形になると、その体重がダイレクトに秘部を圧迫する。
遙の熱い肉棒はさらに奥まで押し込まれて、自身の陰茎はシーツ越しの冷たい床に押し付けられ、真琴は恐怖から声をあげた。
「は、はぅう
……
っ、こぇ、だめ
……
ぇ
……
!」
胸が押し潰されているので上手く喋れない。
やがて下半身を挟むように跨った遙の腰が浮いて陰茎が僅かに引き抜かれ始めると、その後の動きを予想した真琴はなりふり構わず喚いた。
「ハぅ、はぅちゃん
……
っ、らめ、おねがい
……
っ!」
腕立て伏せのように腰を浮かせてから、後は力を抜いて重力にその体重をまかせる。
どちゅっと湿った音がして、体重の乗った遙の腰が打ち下ろされると、真琴の閉じられた両足が僅かに仰け反って浮いた。
「ふッ
……
!!お゛、ォ
……
っ!」
快感を叩きつけられて太腿が引き攣る。
ぐにゃりとした陰茎が自身の腹と床に挟まれ、その圧迫で射精してしまった。
何とか足を開き腰を浮かせてこの快感を逃さなければ、どうなってしまうかわからない。
けれど、下半身は遙に太腿で挟むように押さえつけられて足を開くことは叶わず、重さで床に張り付いた腰を浮かせることなど到底できない。
「ア、ぐ
……
っ、んう゛ぅ
……
っ、はぅ、はるぅ
……
っ!」
遙を正気に戻そうと泣き声で名前を呼んでみる。
するとそれに答えるかのように、ゆっくり腰が引き上げられ
……
再び上半身ごと勢いよく下りてくる。
「ふ
……
っ、ィぃい゛っ
……
~~~~!!」
伸びきった真琴の足はさらに固くなってピンと伸ばされ、衝撃でまたもや吐精が行われる。
遙はまるでトレーニングの様に、呼吸を整えながら何度も反動をつけて腰を浮かし、身体全体を真琴の上に落とすようなピストンを繰り返す。
ビクビクと絶頂に震える下腹を硬い床と遙の陰茎の先端で挟み撃ちにされ、全身に与えられる重さと衝撃に、肺から短い吐息がひっきりなく漏れ出る。
ばちゅっ、ばちゅっ、と水音が響く部屋の中で、真琴はもはや全身を震わせ、情けない喘ぎ声をあげることしかできない。
「んっ、あ゛ぅっ!ん、ぐ
……
っ!」
背中にのしかかる胸と、手の甲に重ねられ、握りしめられた指。
発情期の遙の途方もない熱。
もう何度目かわからない白濁を中で放たれて、ようやく遙が上から退けると、
脱力を許された手足がゆるゆると開いていき、真琴は伸びた蛙のような恰好になってしまう。
頭から足のつま先までじんじんと痺れて、涙と汗と唾液で顔がぐしゃぐしゃに濡れているのを感じる。
床に押し付けられた胸の突起や陰茎がズキズキと疼いて、秘部がたまらなく熱い。
ほとんど無意識でしばらく白い世界に浸っていると、太腿の裏側を遙の両手が撫でるように上がってきた。
その刺激に下半身はビクビクと震えるが、身体を動かすことはできない。
遙は僅かに空いた両足の隙間に下半身を割りこませ、再び上半身を真琴の背中に全て預けると、ゆったりとした呼吸で安心したように呟いた。
「
……
これ、全部くっついて気持ちいいな」
汗でぬるついたお互いの身体はぴたりと吸い付くように密着していて、真琴も今は確かに心地よさを感じる。
背中に感じる、遙の胸の鼓動。
体温が溶けあってひとつになってしまったような。
「オレも
……
ハルとくっついてるの、きもちいい」
自然に笑みと言葉が零れた。
頭の中で浮かんだ言葉をそのまま口にする。
「
……
小さい時、一緒のお布団で寝てたの、思い出すね」
なんだか子供の様な甘えたような口調になってしまって、すぐに恥ずかしくなった。
背中の上で遙の呼吸がぴたりと止まったのを感じる。
次の瞬間には上半身が離れて、代わりに双丘に熱いモノを押し付けられた。
「ハル、次は違う体勢で、
……
っ!?」
もう限界でも拒絶できない真琴は、せめて先程の全身を圧迫される苦しみから逃れようと咄嗟に提案するが、最後まで言い切ることは叶わなかった。
遙が突然うなじの辺りにぢゅうっと音をたてて吸い付いてきて、血の気が引く。
「あっ、痕、ついちゃうよぉ
……
っ!」
振り返って阻止したかったが、まだそこまで体力は回復していない。
遙はすでについてしまったであろうその痕をべろべろと舐めまわしている。
さっきまでは穏やかだったのに、再び制御がきかなくなってしまった。
真琴はじわりと込み上げてくる涙をこらえて、うつ伏せのまま両手でぎゅっとシーツを握りしめ、次に行為に備える。
(また、後ろから、めちゃくちゃにされちゃう
……
)
(こわくて、息でき、な
……
)
縮みあがった肺をさらに押し潰す重圧。
押し込まれた遙の陰茎が秘部の中の粘ついた精液を突き破る。
「は、ふゥ
……
っ、うっ
……
!」
足が開かれたことによって僅かに腰が浮き、遙が角度を変えて貫いてくるようになった。
内部の微かに膨らんだしこりを抉られてすぐに軽い絶頂を迎える。
遙は今度は床に両手をついて上半身を支え、小刻みに下半身をぶつけるようなピストンをし出した。
「イッ、いぅ、イ゛
……
っ!」
既にイっている、と伝えようとしている最中にまたイってしまう。
精液でぐちゃぐちゃの床にずりずりと性器を擦りつけて、無様に仰け反り、内腿と秘部を収縮させ喘ぐ。
瞼が痙攣してとめどなく涙が溢れてくる。
遙の腰が深く押しつけられると、柔らかな尻肉が左右にむちぃっ、と拡がって、割れ目全体が熱い皮膚で擦れる。
そんなぬめぬめとした緩やかな刺激にも身体は敏感に反応してしまう。
痺れきった中のしこりは、擦られる度に強烈な快感を陰茎に送り続け、奥を押し潰されると腹の中が熱く疼く。
先程とは違い、緩やかな動きに真琴は翻弄されている。
ゆっくりと引き抜かれると、小さく開かれた両足が情けなくガクガク震え、再びじわじわ挿入されると、快感から逃れようと腰がうねった。
が、尻を押さえつけられ、床に思いきり押し付けられて、最後の最後まで熱い肉棒を差し込まれる。
「ふ、ぉっ、お
……
う゛ぅっ~~~!!」
最奥にぐちゅうっと押し当てられてそのまま静止されると、全身を激しい痺れが駆け巡った。
曲がっていた足が自然と伸びる。
あとほんの少しの刺激で、かすかな動きで。
耐えがたい暴力的な絶頂が訪れてしまうのがわかる。
「ふっ、う゛ぅ
……
っ、う、あ゛
……
!」
真琴は怯えた動物のような声をあげて、無力な身体をただ震わせた。
「
……
真琴、大丈夫か」
背後で静かに優しい声が響いて、一瞬だけ抱いた希望を自ら掻き消すしかなかった。
どんな状況でも拒絶の態度をみせることはできない。
声が震えるのを必死に抑えて、媚びた台詞を口にする。
「うん
……
っ、ハルちゃん、きて
……
っ」
遙が大きく息を吐いて、さらに奥へと沈み込んだ。
行き止まりに、ゆっくりと先端が突き刺さる。
腹の奥でぐぽっという音がなるのが聞こえた気がした。
「あ゛っ
……
~~~!!!」
声にならない悲鳴。
伸びた両足を思いきり突っ張って、ほとんど腰だけで弓なりに仰け反る。
真琴の背中が背筋運動のようにせりあがったのを見て、遙はそれを押さえつける様に胸を押し付けた。
「あう゛ぅ
……
っ!や、あ゛ぁぅ~~~!!」
真琴は波打つ絶頂にじたばたと暴れて、泣き叫んだ。
陰茎はすでに引き抜かれたが、フラッシュのようなチカチカとした点滅がいつまでも消えない。
頭の芯が焼き切れて、脳の中で熱い液体がもれているような感覚。
背後から遙の腕が伸びてきて、だらしなく出された舌に指が絡められる。
「ん、う、
……
っ、ふぁ
……
」
真琴は反射的に舌を引っ込めたがあえなく捉えられ、指の間でしごくようにちゅくちゅくと口の中まで弄ばれた。
「う、ぇ
……
っ、えぁ
……
っ」
息苦しさに唾液と涙が溢れる。
それなのに、指の動きに反応して秘部がヒクヒクと収縮してしまう。
もうどこを触られても気持ち良くなってしまうのだと思い知らされて、目の前が霞んでく。
口から指が引き抜かれると、頭の後ろで遙の興奮したような声がする。
「
……
キス、したい」
真琴はすぐにその言葉に反応した。
向かい合わなければキスはできない
……
体勢を変えるチャンスかもしれない。
「オレも
……
っ、ハル、ひゃ
……
ん゛っ!」
言葉の途中で後ろから喉元に手をかけられ、引き上げられる。
たまらず上半身を持ち上げる様に頭を逸らせると、遙の顔が横から覗き込むように近づいてきて口付ける。
「んっ、ん゛むぅ
……
っ、むう゛ぅっ!」
予想外のアクロバティックな体勢の激しいキスが終ると、真琴は再び突っ伏した。
「
……
もっとキス、するか」
うつろな遙に肩を掴まれ、仰向けにされると目の前が開けた解放感に安堵する。
湿った床ばかり見ていたので、奥行きのある空間の冷たい空気が新鮮に感じられた。
腕を引っ張られ、上半身を起こすように促されると、先程の言葉の通りすぐに口付けられた。
何かを確かめるような、或いは味わう様な執拗な口付け。
真琴は思考停止状態で遙の肩に手をかけ、それを大人しく受け止めていたが、すぐに下半身に手が伸びてきた。
ずっと床や自らの腹に擦りつけられて、もはや原型をとどめていないんじゃないかと思うようなぐちょぐちょの真琴の陰茎は、指の輪でねちっこく擦られて健気にも勃ちあがり、吐精しようと震えた。
「ふぁ、あ
……
、んンっ
……
!」
舌を絡められたまま、僅かに精液が飛び出す。
それを見てぞくぞくと体中に震えが走った。
……
あんなに出したのに、まだ残ってたなんて。
遙の発情期は確かに正常な状態ではない。
けれどそれにこうして付き合って、最後までしつこく快感を得ている自分のカラダ
は何なのだろう。
最初は演技だったのに、これでは本当に
……
。
遙が満足したように唇と手を離した。
真琴は深呼吸して、充分に身体を落ち着けてから微笑みかける。
「
……
気持ち良かったね、ハル」
遙はこくりと頷いて、ベッドから布団を剥ぎ取ると床に横たわり、自らの身体にかけた。
真琴もその中に入ると、隣で瞳を閉じる。
……
今だけは何も考えずに。
少しだけ眠ってから、シャワーを浴びて、家に帰ろう。
シャワーを浴びて着替えると、鮮明に記憶が蘇った。
「ハル!オレの首の後ろ
……
痕、ついちゃってない!?」
同じくすでにシャワーを浴びて着替え終わっている遙に詰め寄る。
「真琴、大丈夫だ、
……
ちゃんとついてる」
「何が大丈夫なんだよぉ!ハルの馬鹿!!」
髪で隠せるかなあ、と真琴は懸命に襟足を撫でつけた。
「もう、今までこんなのしたことなかったのに!何で急に
……
」
ぶつぶつと呟いていると、遙が急に真剣な声を出した。
「
……
わかったんだ」
「わかったって
……
何が?」
「発情期の
……
原因」
「え!?ホントに!?」
詰め寄られて、遙は顔を背ける。
「真琴のせいだと思う
……
」
「
……
オレのせい!?ご、ごめんっていうか、どういうこと?」
真琴は真っ先に謝りたい衝動に駆られて、実際に謝ってから首を傾げた。
遙はじろりと熱い視線をこちらに向ける。
「
……
お前のことが、好きなんだと思う」
「すっ、好き
……
って、その
……
」
あまりに突然の言葉に混乱する。
次に何を聞けばいいのか、何を言えばいいのか、全く分からない。
「だから、発情期っていうか
……
真琴に発情してるだけだ」
「は、はつじょう、オレに
……
!?」
「お前の言葉で思い出した。小さい頃から時々、無性に真琴に触りたくなることがあって
……
今ならわかる。あれは
……
性欲、みたいなものだ」
「せ、せいよく
……
」
遙の言葉を片言で繰り返すことしかできない。
「だから、最初にお前がキスしてきた時、我慢できなくなって
……
」
真琴が悪い、と遙は恨みがましく呟いた。
「で、でもっ
……
その後は、その
……
!!」
「そんなの
……
男なんだから普通に溜まるし、お前がいちいち煽ってくるからだろ」
「た
……
っ!?そんなつもりじゃ
……
」
遙から「溜まる」などという直接的な表現が飛び出してしどろもどろになる。
「
……
でも、お前は無理してたんだろ」
遙は悲しそうに俯いた。
いつもの様に、苦痛に満ちた謝罪が続きそうだったので、思わず声をあげた。
「無理なんかしてない
……
!オレは
……
!」
遙がほんの少しでも苦しむ姿を見るのが辛くて。
遙が自由に泳いでいられるなら、どんなことだってする。
そこまで告げてから疑問が浮かびあがる。
(
……
それは、どうして?)
「だからって、こんなことまで
……
」
同じような疑問を遙が口にする。
答えはすぐに出た。
「ハルのことが
……
好きだから」
自然と涙が零れ落ちる。
「
……
同じ気持ちで良かった」
遙が微笑んで、頬に手を伸ばしてきた。
「
……
ハルの役に立ちたい。ハルが好き
……
何で今まで気付かなかったんだろ」
ごめんね、と何度も謝ってその手をとる。
遙は親指で真琴の涙を拭ってから、真っ赤な顔で目を逸らした。
「
……
今までは、真琴を自分のモノにしたくて必死だったけど。ちゃんと痕もつけたし、もう無理させるようなことはしないから安心しろ」
「え
……
っ、あ
……
、うん」
真琴は思わず自分の首の後ろを触る。
うなじの辺り、遙のつけた痕はちりちりと熱い。
やはり遙は動物的な感覚の持ち主なのかもしれない。
この痕は、つがいの証のようなもの
……
そう思うと身体が熱くなった。
「ねえ、ハル
……
」
……
これからも、ずっと一緒に泳ごうね。
呟いてから顔を寄せて、頬をくっつけてみる。
昔からずっと変わらない。
心地の良い沈黙。
触れ合う肌のぬくもり。
「
……
だから、いちいち煽るなって言ってるだろ」
「そ、そんなつもりじゃないってば!」
二人は笑いあって、ベットへ転がった
――
。
七瀬遙の偽装(ナナハル視点のオマケSS)
真琴が本当は無理をしているのはわかっていた。
けれど、これほどの熱を抱えて自由に泳ぎ回れるはずもない。
困っている幼馴染を放っておけない、という純粋な善意。
流されやすさ故の思い付きの行動。
どんなつもりかは知らないが、うやうやしく捧げられる献身を利用しない手はない。
「イルカの交尾は社会的なコミュニケーションだから、オス同士でも頻繁に行われるみたい。ちなみにシャチもね、メスとの本番の前に、年上のオスと練習する習慣があるらしいよ」
だから、そんなものだと思えばいい
……
とでも言いたいのか。
連れ込まれた部屋で、真琴は服を脱ぎながら懸命に調べたであろう知識を披露した。
「
……
じゃあ、お互いにメスとする前の練習だな」
冷めた表情で言い放つと、真琴は戸惑う。
「め、メスって言い方は
……
、でも女の子とするのは責任重大だし、もっと大人になってからじゃないとね!噂だってすぐに広まるし、絶対ダメだよ」
誰かに役目をなすりつければ、自分はこんなことしなくていいのに。
俺が見境なしに誰にでも手を出すとでも思っているのだろうか。
「オレだったら、絶対にバレないし。ハルがしたい時、いつでもできるし
……
女の子にできないようなことだって、さ」
真琴は瞳を潤ませて哀願するように、自分がいかに安くて都合の良い存在か訴える。
純粋で、性的なことに免疫のない真琴の口から出てきていいはずのない言葉。
そこまでして、俺と俺の将来を守りたい理由がわからない。
精一杯の作り笑いで真琴は続ける。
「色々と心配だから、せめて卒業するまではオレで我慢してね」
震えている肩がいじらしくて、たまらずその身体を引き寄せる。
「別に、ずっと真琴でいい
……
」
「嬉しいな
……
オレも、ハルとしたいから」
真琴の身体はすぐに熱くなって、うるさいくらいに鼓動を響かせている。
胸元に寄せた顔でそれを察することはできても、それが高揚なのか恐怖なのかはわからない。
真琴の言葉は俺に罪悪感を抱かせないための薄っぺらなもの。
最初から信用などしていない。
行為によって真琴も快感を得ているのは間違いない。
それなら、もっと素直に受け入れて
……
とはやはりいかないか。
いくら気持ちが良いからといっても、同性の親友とのセックスを手放しで楽しめる人間などいないだろう。
じゃあ、俺は、とは考えない様にした。
貴重な時間を無駄にしてはいけない。
いつも通り、一糸纏わぬ姿でベットに仰向けになっている真琴に覆いかぶさる。
優しく口付けて、至る所を愛撫してやる。
怯えや嫌悪を悟られないようにするためなのか、真琴は不自然な笑顔を絶やさない。
普通の男であれば、萎えるところなのだろうが
……
あまりにも必死な真琴の姿に興奮してしまう自分がいる
目の前の裸の上半身は、見慣れているといえば見慣れているのだが、性感が高まるとぷっくり主張しだす両胸の先端が気になる。
ピンク色でつんとしたそれが、何だかやたらと卑猥に見えていつもつい手を伸ばしてしまう。
親指の腹で押し潰すように撫でつけると、真琴の身体がビクビクと跳ねた。
「んゃ
……
っ!く、くすぐったいよぉ
……
」
「ここ、普段は何ともないのに
……
セックスの時は目立つし、硬くなってるな」
触ってやると、こりこりと芯を持ち始める先端が不思議で弄りながら真琴に問いかける。
「そんなの、わかん、な、い
……
っ」
真琴は指の動きに合わせて胸を反らせ、もじもじと下半身をくねらせている。
「気持ちいいのか?」
「く、くすぐったいんだってば
……
っ、し、下の方が気持ちいいから」
こういう時なら、真琴の考えていることはすぐにわかる。
一度でも射精すれば陰茎で感じる快感は鈍くなって、弄られ続けても何とか耐えられるので、小賢しくもそちらに誘導しようというわけだ。
「ここ、気持ちいいんだろ」
見せつけるようにいやらしく舌を出してから、胸の突起に吸い付く。
敏感な所を熱い粘膜に覆われて、真琴は喚いた。
「あ、ぅ
……
っ!そんな、するの、へんだよぉ
……
っ」
素直に認めようとしないなら
……
と、もう片方を指で苛めはじめる。
下から上へと擦りあげ、時折つまんでぎゅうっと潰してやると真琴は腰を跳ねさせた。
「き、気持ちいいから
……
っ、イっちゃうからやめてぇ
……
っ!」
言葉の通り、真琴は突然ビクビクと全身を震わせる。
陰茎がぶるりと揺れて、少量の精液が吹き出した。
真琴は息を荒くして怯えた様子で自分の身体を見つめる。
羞恥と混乱と
……
恐怖。
本当の感情を隠し切れない真琴を見て、背筋を何かが走る。
激しく心臓が締め付けられて、血液が一気に沸騰するような感覚がした。
「
……
真琴、もういいか?」
局部にどうしようもない熱が集まる。
言葉の意味を察した真琴は、すぐにぎこちなく笑うが、目に浮ぶ涙を堪え切れていない。
「
……
うんっ、準備してあるからね」
真琴は不自由に震える身体でくるりと背を向け、両肘と手首をベッドについた。
「う、後ろからのほうが、挿れやすいよね
……
?」
哀れなくらい背中を震わせて、尻をこちらへ向ける。
下げられた頭、ここからは見えない真琴の顔がどんな風なのか。
想像しただけで歪んだ笑みを抑えることができない。
……
真琴がどうして自らこんなことをするのか。
やはりどう考えてもわからない。
自分はどうして真琴を
……
。
すでにわかりかけているその理由からは目を逸らして、今はこの麻薬の様な時間に溺れることにしよう
――
。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内