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三毛田
2025-06-26 22:08:01
1078文字
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1000字4
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35 035. ひかりがふる
35日目
それは恋だと知った
キラキラと、光をまとっているのでは? と疑ってしまうほど眩しい。
星核の力か? それとも、俺の目が疲労でおかしくなった?
『丹恒』
名前を呼ばれると、動悸が激しくなる。
知らないうちに、病気に罹ったのか?
「丹恒、いつも以上に険しい顔してる。どうかした?」
「三月か。いや、その」
「なになに?? ウチには言えないこと?」
当たり前のように前に座って、彼女は少しだけ身を乗り出す。
「確証がないことを、無闇矢鱈と口にしたくないだけだ」
「真面目な丹恒先生らしいなぁ。それで?」
これ以上話しかけるなと、遠回しに告げても伝わっていない。
今ここできちんと告げなければ、ずっと訊ねてくるのは目に見えている。
「お前は、穹を見ていると眩しいと思うことはないか」
「穹を? ないよ」
「ないのか
……
」
「他には?」
他、他に
……
。
「たまに、名前を呼ばれると、動悸が激しくなる。何かの病に罹ってしまっているのかと、不安にな」
「あーあー。大丈夫! それは病気じゃないから!!」
「そうなのか」
俺の言葉を遮り、力強く頷く三月。
「ある意味病気でもあるけど」
という声が聞こえた気がするが、詮索しないほうがいいのだろう。
「病気ではないのなら、放っておいてもいいのだろうか」
「いいけど、多分良くない方に転がるから、穹と相談してみたら?」
「だが、本人に何を」
「今、ウチに伝えたことをそのまま言えばいいの!」
そう告げ、俺の前にあったクッキーをまとめて持って席を立つ。
「そこでコソコソしてるから、聞いてみて」
「ぇ」
「なんでわかったんだよ?!」
パーティー車両へと続く階段から、穹の声。
驚いて彼を見ていると、気まずそうに頬をかきながらこちらへやってきて。
「丹恒は背中を向けてたから気づかなかったみたいだけど、ウチにはバレバレ。穹、ちゃんと言わないと伝わらないから」
「なのに言われなくてもわかってるって!」
三月は穹の肩をポンポン叩き、客室車両の方へと向きを変え。
「穹?」
「キラキラしてる
……
」
「え?」
ほんのり頬を赤く染め、彼はそっと俺の頬を撫でる。
ドキドキが止まらない。
おまけに、いつもより彼がキラキラと眩しく。
光が、降り注いでいるように見え。
「好きだ」
「それ、は」
どう答えたらいいのかわからず言葉を詰まらせていると、彼はふっと微笑んで。
「恋してると、好きだと、キラキラして見えるんだ。光に照らされているみたいで、すごく
……
綺麗だ」
瞳には、熱が浮かんでいる。
きっと
……
俺も同じだ。
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