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ぽふむん
2025-06-24 06:00:00
3803文字
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鬼化if
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新たなる爪痕
童しの記念日2025
鬼化if
星に願いをの時に無配にしようと思っていたものです。
「爪痕を消さないで」の後日譚
しのぶちゃんが鬼の子を妊娠しちゃいます
鬼の子なんで「そんな馬鹿な」って感じの異常成長してます
童磨、男の子のパパしているイメージがないです💦
鬼という生き物は基本死なない。
特殊な鉱物で錬成された刀で首を斬るか、太陽の光で焼かれるか
もしくは、鬼舞辻に殺られる、同族に喰われる。
そのどれかしか無い。
当然病気にもならない。
そのはずだ。
なのに、童磨の養い子鬼。
しのぶの様子が近頃妙だ。
体温が上がり、吐き気を訴え日がな一日、身体を起こすことすら敵わない。
「一体これは」
童磨はしのぶの額に手を当て、そのあまりの熱さに眉を顰めた。
しのぶの様子は、まるで毒にやられたようだから。
「しのぶちゃん、心当たりは?」
「ぁ・・・貴方から・・・片時も離れぬ・・・この私・・何かあるとすれば・・貴方も」
そう、鬼狩りに新たに毒使いが現れたとして、その者がしのぶに毒を盛ったとしたら
……
それならば童磨も目撃しているはず。
鬼の血に適合しなくなったのとも違う。
コレはなんだというのか。
何かに生気を吸い取られているように見える。
つぶさにしのぶの身体を観察し・・・
「え?こ・・・れは??」
童磨は我が目を疑った。
👶👹👶👹👶👹
何十年ぶりの上弦集結だろう
あれは確か、しのぶが上弦伍に昇格した時。
ここに呼ばれるということは、誰か上弦が欠けたか?
猗窩座は、そう思いながら謁見の間に行く。
琵琶の音で瞬時にして招集しないのは、なんの意味があるというのだろう。
そう思いながら謁見の間に赴いて見れば
……
上弦の肆 鳴女はもちろん。
陸の獪岳
壱の黒死牟も既に居た。
何かを囲んでいる。
中央にはいけ好かない鬼
上弦の弐があぐらをかいて座っている。
その膝の上にはぐったりとした上弦の伍が抱き抱えられている。
「おい、黒死牟。これはなんの呼びだ・・・」
そこまで言い、猗窩座は我が目を疑った。
童磨に抱きかかえられたしのぶの腹が膨れている。
どくどくと何かが蠢いている。
これは!
驚いた。
「鬼は・・・繁殖できぬはず。鬼が増えるは、我らが無惨様のお許しをいただき血を分け与えるか・・・・・・・無惨様直々にお与えになるか」
黒死牟が、元々重い口を開いた。
そうは言うが、目の前のぐったりしたしのぶは明らかに孕んでいる。
「普通の・・・人の妊娠と違うんだ。こいつ、明らかにしのぶちゃんの力を吸い取ってる。
寄生してるんだ!体調がおかしくなってたった三日でこの腹だ」
童磨が叫んだ。
(三日だと?そんな
……
馬鹿な)
童磨が声を荒らげる事も珍しいが、上弦の伍のこの腹。
そんな馬鹿なことは無い。
どう見ても外部から胎動が見て取れる妊婦の腹だ。
「早く切り離さなきゃしのぶちゃんが危な」
しのぶの手が童磨の頬を弱々しく撫でた。
「貴方、この子は紛れもなくあなたの血を分けた御子。前例は無いかもしれませんが無事産んで見せましょう。
ややもすれば、太陽を克服する鬼が産まれるかも知れないでしょ」
「でも!!」
童磨の瞳が今にも泣き出しそうに潤んでいる。
前代未聞。前例は一切無い。
今までの童磨であれば、有益な情報収集と面白がって観察したであろう。
だが
よりにもよって、生涯初めて自分の凍りついた心を溶かし揺り動かし、包み込み、握り締め、思う存分振り回す。愛しい愛しい最愛の娘がこんなことになっている。
───考えろ!考えろ!しのぶちゃんの言う通りだ。もしかしたら無惨様のお望みに叶う存在が産まれるかも。しのぶちゃんはすごい子だ
……
でも───
鬼は死なない
だが、こういうケースは初だ。
それに
いやぁなイメージが湧く
これが禰󠄀豆子とかいう娘であればどうでもよかったのに。
もしここまで苦しんで生み出した我が子を喰らわれたら、その時しのぶはどうするんだろう。
どうなるんだろう。
考えるだけで脳が弾けそうだ。
背中が泡立ち、胃がぐっと持ち上がるような感覚が襲う。
───俺
……
怯えてる?怖がってる?───
「
……
異変に気づき三日でこの腹ということは、間もなく生まれ出でるか」
「上弦の弐の精を受け身ごもりし鬼の子。ややもすれば母体を喰らうかもしれませんね」
黒死牟の言葉に獪岳が応えた。
童磨の目がくわっと見開き、小鬼を睨みつけた。
日頃飄々としている上弦の弐の威圧感に、獪岳は思わず腰を抜かした。
「童磨
……
若い子を脅さない!
……
大丈夫ですよ。私は元蟲柱。虫の母は卵を産み、育てしあとは我が子にその身を喰らわせる。因果ですね」
しのぶは童磨を叱りつけ、直ぐに表情を和らげた。
元々覚悟の決まった女の厳かな微笑み。
童磨の喉が鳴る
「因果
……
貴方も
……
いえ、貴方ならわかるでしょう。そういう務めを担ってきた身なのですから。
虫の母は子に喰らわれ糧となる。私は、元蟲柱と呼ばれた女。覚悟は出来ています。
ただ、残念ですね。
虫の雌は孕んだ後雄を喰らうというのに。蟲のくせに、それが叶わなかったことでしょうか」
うふふふふふとしのぶは楽しそうに笑う。
冗談なのか本気なのか
……
そんな事は童磨にとってはどちらでもいい。
ただ、この娘を失いたくない。
絞り出すように出す声は言葉になっていない。
泉が溢れそうになるのを必死に堪えている。
───い
……
やだ。嫌だ!嫌だ嫌だやだやだやだやだやだやだ───
明らかに今までと様子の違う童磨に、上弦達は戸惑いを隠せない。
それ以上に、単なる現代っ子と思っていた小娘の心の中の豪さに感じ入る。
───なんという女だ。こんな小さくひ弱に見える女が───
猗窩座はたじろぐ。
女とは こんなに強いものか?
種類は違うがこんな女がそばに居たような気がする。
ベストの端を何かに掴まれた気がした。
───我が妻も戦国の女だけあり、いざと言う時は肝の座った女だった。
だが、この娘、ややもすれば我が妻より肝が座っているやもしれぬ
……
我が妻がこの場にいれば、どのように助言したであろうか───
乱取りの恐怖と背中合わせの戦国の女だった。
それと同等か、それ以上に覚悟の決まった現代娘に黒死牟も感じ入る。
感嘆することしかできない。
どんな屈強な男、デキる男でも、こんな時は役たたずなもの
いざとなれば、男は無力。木偶の坊だと思い知らされる。
その時、鬼舞辻の声が重々しく響いた。
「童磨、その女今すぐこちらによこせ」
童磨の体が強ばった。
肩が震える
今引き渡したら、きっと
母胎ごと喰らわれるだろう。
理解っている。
孕み女は美味い。栄養がある。
それを身に染みて理解しているから。
今なら理解できる。
童磨は女
……
特に妊婦を好んで食べていたからわかる。
これから堕胎しようとしている女が主だったが、ごく稀に
ごくまれに、女と腹の子を守ろうと、無様に立ち向かって来る男もいた。
馬鹿だなぁ
……
としか思っていなかった。
いまにしてわかる。
───あれ、こういう気持ちだったんだね───
なんと言う罪深い生き物なのだろう。
童磨は自省した。
手のひらが汗ばんでいる。
その時、衰弱こそしているが力強い足取りでしのぶは立ち上がった。
「上弦の弐様、やっと
……
お役に立てますね。あなたの手料理
……
美味しかったですよ」
しのぶは、柔らかく触れるだけの口付けをした。
「鳴女
……
手伝え」
「はっ」
琵琶の音とともに無惨、鳴女、しのぶは消えた。
呆然と
元々青白い顔を蒼白にして、童磨はしのぶがいたはずの場所を見つめた。
いましがたまで感じていたはずの温もりも消えた。
心が
寒い
👶👶👶👶👶👶👶
どのくらい腑抜けたように、呆然とへたりこんでいただろう。
鳴女が一人の赤子を抱いて現れた
「元気な女の子です」
その、けたたましく泣き声を上げる赤子を童磨に手渡した。
「
……
は?あ
……
えっと??」
受渡されたものを、童磨は呆然とうけとる。
「ああ、肘で頭を支えて
……
そう」
かつて子どもがいたのであろう。童磨の危なっかしい手つきに、鳴女の指導が飛ぶ。
童磨の腕の中の女児は、普通の赤子ではないとすぐにわかった。
新生児だと言うのに、しわくちゃのサルのようなものではない。
ふくよかでハリのある肌。まだ首が座っていないだけで、もう笑顔を見せることが出来る。
「きゃはははは」
先程まで泣いていたというのに、童磨の腕に渡された途端に泣きやみ笑いだした。
「ぱーぱ」
新生児だと言うのに言葉らしきものをしゃべった。
「お
……
俺の??」
豊かな髪は紫がかった黒
開いた瞳は虹色
何故だろう。
間違いなく喰われてしまうと思ってたのに
見逃されたらしい。
「今、しのぶは体力の回復の為無惨様に血を拝領しています。間もなくここに来るでしょう」
しのぶも無事らしい。
二人の死を見届けたら、自分も陽光で焼け死ぬつもりだったのに。
何故だろう
「きゃはははは。ぱーぱ、ばーか」
赤子が腕の中で笑う。
普通の人間の成長を無視した、異様な赤子だ。
小生意気な口振だが、この子は間違いなくしのぶの子だ。
虹色の瞳はクリっとつぶら。
瞳の色が違うだけで、赤子の時のしのぶはこんな子だったのだろう。
腕の中の子が愛おしい
しのぶ以外の存在まで愛おしいと思えるなんて、思ってもいなかった。
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