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ortensia
2025-06-23 02:02:56
969文字
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その他
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デガ(支部上げ済)
別れた血縁者を探している旅人、特にこの国モンドでは栄誉騎士の名が一等輝いている。
自らの名を轟かせた上、その足でも探し人の情報を集めようとしている姿勢は行動力の塊だった。
だからこそ。
「旅人の探している人物だが、君は可笑しいと思わないか?」
夜も更けたモンドでは、通常業務外の仕事を熟す、赤と青の二人の人影。
「うん?旅人達はテイワットの外から来たというんだから、そんな人間が多少可笑しくても、それはそうなんじゃないか?」
己の影を見詰める真紅の瞳に、紺碧の隻眼が答える。
しかし赤い髪は横に揺れる。
「旅人のあの実力を君も知っているはずだ。それなら、探し人も同等と考えていいだろう。では何故、それほどの人物なのに、彼らは互いに会えないんだ?」
夜の影はより濃く見える。
ディルックはそれを見たままだ。
ガイアはその疑問を自身も以前に抱いたが、その答えとして妥当なものは逝去だとしている。
だから何も答えなかった。
勿論このことを旅人にわざわざ言ったことはないし。旅人だってその可能性を考えなかったはずはないだろう。だからこそ、わざわざ口にする必要はない。
けれどディルックが告げた内容は、また別だった。
「旅人と、会えない理由が何かあるんじゃないか?例えば、モンドの敵対勢力に身を置いているとか。」
ガイアは星の隻眼を丸くした。カーンルイアのスパイである証だ。
雨の日を思い出す。ガイアとディルックが刃を交えた夜だ。
その後二人は、長いような短いような年月を、今よりもっと、別々に過ごしたのだ。
「でもそれなら、また会えるだろうね。」
ディルックに風が吹いた。
夜の風でも、モンドの風に違いない。
「
……
会っても、分かり合えないかもしれないぜ。」
夜風が赤い髪で優しく遊ぶのを、星が溢れそうな思いで見詰めていた。
真紅と紺碧の目が合った。顔が上がったのだ。
「それでも、互いの全部を知っているつもりだと思い上がっていた時よりは、良い風が吹いていると思う。」
ディルックははっきり言った。
ディルックはいつだってはっきりした男だった。
「
……
僕は彼らもそうであれば良いと思うけれど、君はどう。」
「
……
勿論。勿論俺も、そう思う。」
風はガイアにも吹いていた。そのことに、遅れて気付いた。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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