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三毛田
2025-06-19 16:23:24
1061文字
Public
1000字4
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28 028. 言い訳なら両手で足りるほど用意して
28日目
でも、不誠実なのは嫌だ
それらは、言い訳だと錯覚させるようなものとして、たくさん用意して。
「
……
駄目だ」
そんな不誠実なことは、出来ない。
「丹恒、ごめん」
「それは、何に対しての謝罪だ?」
急にどうした。
彼の瞳も表情も、そう問いかけてくる。
「依頼先で、怪しい店のお姉さんたちに絡まれて香水の匂いをくっつけて帰ってきたことです」
「そのことか。色々な匂いが混ざっていて不快だったが、ただそれだけだ」
それはそれで、地味にショックなんですけど。一切俺のこと、意識してないってことだよね?!
即ち、どれだけ想いを伝えても、伝わっていないということ。
「服は洗濯に出して、お前もきちんと風呂に入って匂いを落としたなら俺は気にしない。が」
「が?」
「霊砂がお前用にと調香した香なら纏っていてもいい。俺も、あの香りは好きだ」
「た、丹恒先生
……
」
「なんだ。今飛びつかれたら、手が出る自信がある」
「お風呂入ってきます!」
俺が飛び出していった直後、資料室を換気していたというのはなのとパムから聞いた。
二人からも、色々混ざっていた匂いは不評だったのでめちゃくちゃ言われた。
姫子はあらあら。と笑っていたし、ヨウおじちゃんには苦笑されたし。
あんなところ、二度と行かないから! 全力で逃げてやる!!
今度がないことを、願うしかない。
「丹恒先生、入っていいですか?」
「お前の部屋を訪ねようと思っていたが、来たのか」
「うん。俺が会いたかったから」
「ここだと、お前が疲れて眠ってしまうと俺の寝る場所がなくなる。行くぞ」
と、入り口でお伺いを立てていた俺の手を引き、パーティー車両へ逆戻り。
飲み物とか、お菓子を用意して二人でソファーに並んで座る。
「何か面白いことはあったか?」
「丹恒が気に入るかどうかは別として、個人的にはさ」
写真を見せながら、説明する。現地の人に聞いてみたことは、音声メモに残っていたので、それも再生。
「所々、上手く聞き取れないな。現地の古語か、訛が強い可能性がある。それとも、スラングを含んでいるのか?」
「後、こういう生き物もいたんだけど」
「見せろ」
どうやら彼も初めて見た生き物だったらしく、表面上冷静さを保ちながらも興奮しているのが見て取れる。
「ああ
……
」
ネット上にある論文に、この生き物のことでも書いてあったのか、それとも別の理由か。
ため息をついて俺の方に寄りかかり、額をグリグリ押し付けて。
「どうした?」
「もう既に、論文があった」
「そっか。残念だったな」
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