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ス「
……いけっ!ガオガエン!」
🐯「ギャオッッッッ!!!」
ス(とりあえずあのこおりポケモンの足止めをしないとダメだ、オーロンゲで両方の壁を張る前にオーロンゲが倒されてしまう)
ス「ガオガエン!あいつの“頭狙え”!ねこだましだ!」
🐯「ギャオッ!」
パァンッ!
❄️「
……ッ!」サッ
ス(
……)
ス(やっぱり)
ス(あのこおりポケモン、“帽子を庇って戦ってる”
……!)
ス(勝ち筋を見つけた
……!)
ス「オーロンゲは引き続き壁張り!」
💇🏻♀️「オー
……!」
ユリ「ニフル
……ッ!」
ユリ「ぽにこッ!」
🍊「
……」こくっ!
🍊「がおっ!!」
パァン!
🐯「!?」
ス「!?ねこだまし!?鬼さまも覚えるのか
……!」
ス(でもねこだましは初めて場に出た時にしか発揮されないから意味が無いのに、鬼さまはなんで
……)
ツ「
……」
ツ「
……いや、あれは」
ス「
……なんでもいい!ガオガエン!あのこおりポケモンにDDラリアット!」
🐯「ギャオッッッッ!!」
❄️「
……」
パァンッ!
🐯「
……ぎゃお?」
ス「
……え?」
ス「なんでガオガエン、また ねこだまし をやって
……?」
ス「
……!!!!まさかッッ!!!!」
🍊「
……ぽにぽににににに🫵😁😁😁😁🌱🌱🌱」←『残念(笑)“アンコール”でしたー(笑)』の意
ツ「なぁ、タロ、気がついていたか」
タ「
……」
タ「
……ユリさん、私とのバトルのときもそうだった」
タ「“技名は言わずにポケモンたちの名前を呼ぶだけで技の指示を出していた”んだよね
……」
ア「あー!言われてみれば俺の時もそうだったかもしれない!ユリが技名言わないからなんの技が飛んでくるか全くわからなくてまいった!」
ネ「
……あれには困らされた」
ツ「技名を出さずにポケモンの名前だけを呼んでバトルする戦法のトレーナーは、かなーり少ないが、まあ居ることには居る」
ツ「が、その8割くらいは、ポケモンの方がバトルを熟知していて、一方のトレーナー側は未熟すぎて的確な技の指示が出せず、その結果ポケモン全面頼りな戦い方になってしまっているやつが多い」
ツ「
……ただ、キョーダイとそのポケモンたちの場合は、残りの2割側」
ツ「名前を呼んだりアイコンタクトをするだけで、お互いの考えていることがわかるから
……“ポケモンとトレーナーの絆が最高潮に育まれている”からこそ出来る芸当だ」
ツ「まぁ〜オイラもその2割側のトレーナーには初めて会ったな!キョーダイとのバトルは戦いづらいのなんの😁」
タ「私も、一部の指示はアイコンタクトだけで出せるけど
……技と回避等の戦闘中の指示全部は流石に難しい
……」
ツ「
……技名を言わずに指示を出せるようになるには相当な訓練と、ポケモンとの絆が必要だと、ジジイは言っていたが」
ツ「キョーダイから名前を呼ばれるだけでその意図を理解出来たり」
ツ「キョーダイに褒めて欲しそうに技をあえて狙って急所に当てたり」
ツ「キョーダイの顔を見て状態異常を気合いで直したり」
ツ「キョーダイのために必死で踏ん張ってひんしギリギリで耐えたり」
ツ「
……キョーダイのポケモンたちは、よっぽどキョーダイのことがだいすきらしいでやんすねぃ」
ツ「
……これはまさしく、キョーダイの『才能』であり、『強さ』だ」
ツ「ポケモンたちとここまで絆を育むことが出来るのが、キョーダイの才能であり、強さ」
ツ「
……そして、オイラたちでさえ気がついたことを、スグリは全く気がついていないようだねぃ」
ツ「
……」
ツ「
……その時点で、勝負はもう見えてるな」
ス「
……っ!まずいっ!オーロンゲ!ソウルクラッs」
ユリ「遅いっ!ぽにこ!」
🍊「ぽに!🫵😁🌱」←『おけ!(爆笑)』の意
パァンッッ!!
ス「あ、ああ、」
🐯「
……ぎゃおっ💦ぎゃお
……💦」ぱぁん
……ぱん
……っ
💇🏻♀️「😭😭😭😭😭💦」(ひたすら壁張り)
ユリ「
……無力化、成功
……っ!」
ツ「ここでどっちかを引っ込めればスグリにもまだ勝ち目はあるかもしれねえが
……」
ツ「まあ、アイツも“最後の切り札”は無傷降臨させたいだろうし
……なにより」
ツ「キョーダイが2匹のみで戦ってる以上、アイツも引っ込みつかないだろうねぃ」
ス(ここで引っ込めて“あいつ”を出せばまだチャンスはあるのはわかってる)
ス(でも、あいつは、こおり技に弱いから
……)
ス(
……)
ス(
……ごめん、ガオガエン、オーロンゲ
……ッ!)
ユリ「ニフル、ぽにこ!」
❄️「うん、ユリっ!」
🍊「ぽにっ!」
💇🏻♀️「😭❌」
ツ「
……まあ、これ以上壁積まれるとキツイもんなぁ」
タ「現にニフルくん?の攻撃を一度耐えたもんね
……スグリくんのオーロンゲくん」
ア「あとは
……!」
ネ「
……あの、ポケモン」
ス(おちつけ)
ス(まだ勝ち筋は残ってる)
ス(あのこおりポケモンの頭を狙えばいい)
ス(きっとあのポケモンの急所は)
ス( ユリの帽子 だ)
ス「
……いけっ!『カミツオロチ』!」
🍎「
……ギャオオオンッ!!」
ユリ「カミツオロチ
……!?ジュラルドンからのブリジュラスもそうだけど、テレビで散々見てきたガラルリーグじゃ全然出てこなかったよなこいつ!?新種か!?なんだあれすげえ!!!甘い匂いやばすぎるだろ!!!」
🍊「ぽに」←『説明乙』の意
❄️「ユリ♡♡♡こんな全身ベタベタなやつよりちゃんと俺のこと見て♡♡♡」
🎀「ユリって時折ああいうとこあるよな」
🐶「嫉妬で狂いそうになるけどクソガキさまのポケモン知識って大体シンオウかガラルだからそこの派生になると途端に早口オタクになるんだよな気が狂うわほんと」
🦌「元々ジュラルドンの女の子が旅パ入り予定だったって本当〜?😄」
🪽👑「ガルルル
……ッッ😡💢」
ゼ「林間学校のあとのユリがあんたたちとどういう旅をしてきたのかなんとなくわかったわ」
ス「
……ありったけ、全部ぶつけてんのに」
ス「いい加減、倒れてよ」
🍎「
……」
ユリ「かくとうテラス
……!」
ス「過去の俺はいらない」
ユリ「
……!」
ス「だから変わった
……変わるんだ!!」
ス「カミツオロチ!こおりポケモンの被ってる帽子を狙って“きまぐレーザー”!」
🍎「
……!」
ユリ「スグリ
……」
ユリ「
……」
ユリ「俺も、かつては同じこと思ってたよ」
ユリ「でも、今は」
ユリ「“過去”の俺があるから!今の俺がいる!」
ユリ「そして、俺は俺の家族たちの“過去”もぜんぶ愛してる!」
ユリ「だから
……だから」ぎゅッ
……!
ユリ「
……ニフル!」
▫︎
〜数時間前〜
ユリ「
……ここまで、来たな、ニフル」
❄️「うん、ユリ」
ユリ「
……」
❄️「
……」
ユリ「
……俺さ、昔、スグリに酷いこと言っちゃったんだ」
❄️「
……」
ユリ「『俺は弱いからお前の友達にふさわしくない』って言っちゃって、それで、スグリが怒って
……謝る前に、そのままお互いパルデアとイッシュに帰っちゃって
……」
ユリ「
……そして、俺さ、あと半年くらいでシンオウに帰らなきゃいけないんだ」
❄️「
……え?」
ユリ「ニフルたちを、妹、スズランに託して、1人で帰らなきゃいけないんだ」
❄️「ユリ
……?」
ユリ「スグリに謝ることができず、ニフルたちをスズランに託して、心残りをたくさん残して、シンオウでひとりぼっちで暮らす
……それが俺の運命だと、俺の罰だと、パルデアでお前たちと旅を続けている間、ずっと、そう思っていたんだ」
ユリ「でも、ニフルたちは、俺にチャンスをくれた」
ユリ「心残りをひとつ晴らすチャンスを、スグリに謝るチャンスを、俺にくれた」
ユリ「ありがとう、ニフル、それだけで、俺は救われた」
ユリ「ありがとう、スグリと仲直り出来なくても、俺はお前たちがチャンスをくれたことで、もう心残りは無い」
ユリ「
……ありがとう」
❄️「
……」
❄️「
……ユリ」
❄️「俺、きみのことがほんとうに好きだ」
ユリ「?俺もお前のことがすきd」
❄️「そうじゃなくて!!」
ユリ「え?」
❄️「
……俺、きみのことが好き、だいすき」
❄️「
……こう、言えば、伝わる?」
❄️「きみのことを、“愛している”と」
ユリ「
……」
ユリ「
……🫨!?!?」
ユリ「ま、まって、ニフル、あの、それ」
❄️「“番になってほしい”って言えば、俺の言いたいこと、伝わる?」
ユリ「‼️‼️‼️🫨🫨🫨🫨🫨🫨🫨」
❄️「
……あのね、俺ね、所謂『付喪神』なんだ」
❄️「ヒトをたくさん殺めた、呪いの剣」
❄️「
……そして、俺自身も、たくさんのヒトを殺めて、それで、祠に閉じ込められた」
❄️「最初は訳がわからなかった、なんで俺が閉じ込められたのか、なんで俺はひとりぼっちになったのか」
❄️「気の遠くなる刻を、あの祠で、ひとりぼっちで、きみが来るのをずっと待ってた」
❄️「だから、俺、ひとりぼっちの辛さが、わかる」
❄️「俺はね、きみと出会ってから、あの馬鹿共と一緒にきみの『家族』になってから、だんだんと自分が犯した罪を理解してきた」
❄️「そして、たくさんのヒトを殺してしまった俺は、きみの隣に立つにはふさわしくないということも、理解してしまった」
❄️「俺の罪は一生消えないし、それこそ、きみが抱えている過去と同じように扱ったら、きみに失礼すぎるけど」
❄️「
……きみの罰が、半年後にひとりぼっちになることだとしたら」
❄️「俺の罰は、祠に閉じ込められて永いあいだひとりぼっちになったことと、半年後にきみとさよならすることなんだろう」
❄️「
……それが、俺ときみに与えられた罰なんだろう」
❄️「
……」
❄️「
……でも!」
❄️「俺は!きみがひとりぼっちになるのは嫌だ!!」
❄️「あんな辛い罰を!きみが受けるのは嫌だ!」
❄️「ひとりぼっちはもう嫌だ!それをユリが受けるのは尚更嫌だ!」
❄️「ヒト殺しの俺はきみにふさわしくないのはわかってる、わかってるんだ、でも、でも
……!」
❄️「俺はきみと共に、永遠の刻を、きみと生きたいよ」
❄️「あいつらだって同じことを思うはずだ」
❄️「例えきみが拒絶しても!俺たちは!俺は!なんとしてでもきみの側から離れない!」
❄️「過去は消えない、でも、それでも新たな道を歩むことが出来るということを、誰かと手を取り合って助け合っていけば新たな人生を歩んでいけるということを、俺たちに教えてくれたのは、紛れもないユリ自身だ!」
❄️「だから、だから、上手く言葉にできないけど」
❄️「俺たちは、俺は、これからも、ずっと、きみと手を取り合って、新たな人生を歩んでいきたい」
❄️「そして、俺は、きみのこれから先の人生すべてを、いや、きみの肉体が朽ちても、その魂の行き先も、その先もずっとずっとずっとその先まで、きみのすべてが、ほしい」
❄️「俺、ユリのことが好きなんだ」
❄️「だから、番になって、ほしい」
❄️「ひとりぼっちなんて、いやだ」
❄️「きみがこの先どこかでひとりぼっちにならないように、させないように、俺のものにしたい」
❄️「すきだよ、ユリ」
ユリ「
……」
ユリ「
……ニフル」
❄️「
……え」
ユリ「俺、さ、ずっと帽子被ってただろ」
ユリ「その、キタカミの一件以降、ヒトの目をまともに直視出来なくなって、ヒトの視線が怖くなって
……帽子で視界をあえて遮るようにしてたんだ」
ユリ「帽子があれば、ヒトの目を気にしなくていい、視線を感じることが少なくなっていい、だから被ってた」
ユリ「そして
……お前たちの視線からも、この帽子で遮っていた」
ユリ「いつか来るさよならが怖いから、お前たちの視線を感じると、お前たちの気持ちを知ってしまうと、さよならが尚更辛くなるから」
ユリ「
……でも」
ユリ「俺はもう、逃げない」
ユリ「過去の俺からも、ヒトの視線からも、そして」
ユリ「お前の気持ちからも」
ユリ「
……ニフル」
ユリ「俺をお前の番にして」
ユリ「お前のことがすきだよ、ニフル」
ユリ「これが終わったら、パルデアに帰ったら、母さんたちにお願いする」
ユリ「このままパルデアで暮らしたいって」
ユリ「お前たちとこれからも家族でありたい、そして」
ユリ「ニフルの番になりたいって」
ユリ「例え、世界がそれを許さなくても、ひとりぼっちにならなきゃいけない俺のわがままであったとしても、俺、俺
……っ」
❄️「
……ユリ」
❄️「もし、世界が許さなかったら、俺たちと、俺と一緒に、誰も知らない何処かに行こうか」
❄️「ユリをぜったいにひとりぼっちにはさせない」
❄️「そして、ユリはもう俺の番だから」
❄️「未来永劫、ユリはもう俺とずっと共にいるんだ」
❄️「今からそれを、ニンゲンたちに見せつけに行ってやろうか」
❄️「俺はこの帽子を被って、バトルするよ」
❄️「ユリの帽子を最後まで守ってみせる、だから」
❄️「俺のかがやきを見ててね、ユリ」
▫︎
ス「カミツオロチ!こおりポケモンの被ってる帽子を狙って“きまぐレーザー”!」
🍎「
……!」
ユリ「
……」
ユリ「 ニフル 」ふわっ
ス「
……は?なんで、笑っ、て」
🍎「
……」
🍎「
……キュウ❌」
バキィィンッッッ!!!!!
ス「
……えっ
……え?」
ス「な、んで、カミツオロチが、たお、れ?技、出てな、」
ヒュオオオッ
……!
❄️「
……」
ツ「
……なるほど、本当の切り札で隠し球は、こっちか」
ツ「あえて他のポケモン5匹をそれぞれ1試合しか出さないようにして、いかにも『そいつらがその試合の切り札』だと周りに錯覚させて」
ツ「ニフルとやらは全部の試合で出して、ニフルの注目度を下げさせて油断させて
……」
ツ「『ニフルの一撃必殺技が今回の大目玉であり大本命の切り札である』ということを最後まで隠し通すために、わざわざこんな大規模で周りくどいことを、キョーダイたちは画策してたってワケね、なるほどねい」
ゼ「
……これ、あのニフルとかいうやつが考えたの?」
🐶「
……ん、いや、まぁ、あのクソ馬鹿が、というより」
🦌「小生たちと小僧、“家族全員”で考えた作戦だネ〜😄」
ス「
……ハッ!まだ、だ!まだ終わってない!アンコールは今ので切れたはず!ガオガエン!帽子狙ってDDラリアッt」
❄️&ユリ「「 ぽにこ !!」」
🍊「がおッッ!!!!」蹴ッ!
ドカッッッ!!
🐯「
……ぎゃぉぉ
……っ」
……
…
ザワ
……なーんだ、負けちゃったよ
ザワ
……行こうぜ
つづく
❄️さまのカタカナ口調が話が進むにつれて無くなってきてるのは意図的です
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