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-鳳梨邸-
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【RS2R夢】熱に浮かされていると思いたいのかそうでないのか
お題ガチャ「君たち両思いだからね!?」
https://odaibako.net/gacha/27061
のガチャ12番目のネタ。本編組み込むかも 夢主と終帝男女は名前変換可。変換しないとデフォルト名になります。
レイ
レオンハルト
レオンハルト
レオンハルト
レオンハルト
レオンハルト
レイ
レイ
レオノーラ
レオンハルト
レイ
はアバロン王宮の厨房を借りて、コトコトと音を立てる土鍋を見守っていた。
珍しく
レオンハルト
が風邪を引いた。氷の遺跡から帰ってきてから様子がおかしかったのと、声が枯れてたからすぐ判った。
まず彼を自室のベッドに寝かせてから厨房を借りた。
ボウルに卵を割り、菜箸で軽くかき回してから土鍋に入れて混ぜる。出汁は既に入っているので、後は小ねぎを散らして完成だ。
ヤウダの食材だけれど、ここ最近は兄さんのおかげでアバロンでも滞ることなく手に入るようになってきた。
パン粥でも良かったが、私的には米のお粥の方が風邪に良いと思ったので米にした。
「それがヤウダの粥ですか」
「はい」
私の後ろから文官さんが土鍋の中身を覗き込んだ。皇帝陛下の口に入るものだ。それは気になるだろう。
毒味を兼ねて銀の匙で掬い、小皿に移して文官さんの目の前で食べようとしたら、止められた。
「是非とも私にいただけませんか」
「
…
毒味は私がしますよ?」
その返答に文官さんは軽く笑むと、私の手から小皿を取ってそのまま口をつけた。
「毒が入ってるだなんて思っておりません。
…
これは良いですね、病人に適しています」
文官さんお墨付きは純粋に嬉しい。
「ありがとうございます」
「早く陛下に食べていただきましょう」
何だか嬉しそうな様子の文官さんを横目に、私は土鍋を耐熱の厚手敷物を敷いたトレイに移し、文官さんに扉を開けて貰いながら
レオンハルト
の部屋へと運んだのだった。
・・・・・
文官さんが扉越しに
レオンハルト
へ声をかけ、起きていることを確認してから部屋へと入る。
「
…
すまない、な」
寝台で身体を起こした彼の顔は赤く、声も枯れてて如何にも風邪ですと言わんばかり。
「無理して喋らないで。お粥作ってきたけど食べられる?」
ゆっくりと頷いた
レオンハルト
を確認した文官さんがサイドテーブルを準備してくれる。私はその上に土鍋を載せているトレイを置き、彼に匙を手渡した。
「熱いから気をつけてね」
「
…
」
声もだが熱も酷いらしい。すごくぼうっとしている。それでもこちらの声は聞こえていたようで、匙を口元に運ぶ前にちゃんと冷ましていた。
「
…
美味しい
…
」
「良かった」
お口に合ったのなら何よりだ。
調子が良くなってきたのか食べる速度が少し上がってきたので、ゆっくりね、と声をかけつつサイドテーブルに準備してあった水差しをカップに注いでおいた。
それから
レオンハルト
の様子を見つつ、食休みもそろそろ良いだろうか、と思い身体を起こしたままの彼に寝るように促すと、布団に潜り込んだ彼と目が合った
…
ような気がした。
「
…
ありがとう」
「どういたしまして」
その礼に応えるように、ぽんぽんと軽く叩くように布団を整えた。
「
…
レイ
…
好きだ
…
」
「
…
えっ」
今の何。好きって何。私?私の作ったお粥か、そうだねお粥だね!私な訳ないないない、ないったらない。好きじゃなくて隙だったとか、ね?
当の本人はもう寝落ちてて意図は聞けない。意識があっても聞けないなら変わらないが。
「
…
私などが陛下の御心を理解しているとは思っておりませんし、とても烏滸がましいことと存じますが」
「文官さん?」
文官さんの前置きが長い。何言われるんだろうコレ。
「多分、本心ですよ」
パニクってるところにさらなる混乱を投げないで文官さん!
「お粥が美味しかった
…
んですよね!きっと!」
と言ったら何だか憐れむような目を向けられた。何でだ。
「私には陛下が
レイ
様に好意を伝えたように聞こえましたが」
「
…
!」
わー、いい笑顔で凄いこと言われた!
顔に熱が集まるのが分かる。今、顔赤いだろうな。
「
…
ちょっと落ち着かせてください
…
」
見られたくなくて手で顔を覆う。
「はい」
文官さんは優しい声でそう告げてくれた。
…
そうだったら嬉しい、まずそれは自分でも認める。自覚はしてる。
ちなみに気づかれてしまった兄さんと
レオノーラ
には「今更?」と言われた。すみません、疎くて。
彼に嫌われてはいない。むしろ好意的だ。
このままだと私自惚れちゃうよ、
レオンハルト
。いいの?
こちらのことは露知らず、ぐっすりと眠っている彼に心の中でそう話しかけた。
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