三毛田
2025-06-09 21:56:05
1088文字
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18 018. 朝焼け海岸

18日目
二人で向かう

「丹恒。明日早起きして、海に行かないか?」
「そもそもお前は起きられるのか?」
「うっ。頑張る」
「なら、俺も楽しみにしておこう」
 丹恒は嬉しそうに笑う。
 うぐう。と、一人唸っていると、声を出して笑って。
「時間だけは決めておこう。ここからならば、朝五時だな」
「ガンバリマス」
「ああ」
 おやすみ。と交わし、別れる。
 色々用意があると仮定して、三十分前には起きないと。
「よし」
 アラームをセットし、着替えもきちんと用意して眠りにつく。
「んー……
 目覚ましを止めるため、手探りでサイドボードに触れる。
 顔を洗って、スキンケアもばっちり決めて。
 帽子をかぶり、部屋を出るとちょうど丹恒も出てきた。
「おはよう」
「ああ、おはよう。朝食は、コンビニで」
「うん」
 手を繋ぎ、足音をあまり立てないよう気をつけながら駐車場へ。
 ヘルメットを被り、バイクの後ろに跨る。
 外は思っていたよりも明るい。
 既に日の出を迎えているからだろう。
 丹恒の腰に腕を回し、抱き着く。
 いつものように、彼の背に頬を当て心音を聞く。とても心地よい。
「着いた~!」
 多分一時間は走って着いた海。
 ヘルメットを脱ぎ、バイクを降りる。
「海開きはまだだから、入れないぞ」
「いいんだよ。丹恒と一緒に来ることに、意味があるんだ」
 丹恒を振り返る。
 朝焼けは、ちょっと過ぎちゃったけど、綺麗な海だ。
「丹恒」
「どうした」
「好きだ」
「知っている。俺も好きだ」
 海を背景に、キスをする。
「髪がちょっとゴワゴワしてる?」
「潮風にやられたな」
 丹恒は優しく髪を撫でてきて。
「そんなに時間経ってないのに」
 思わず拗ねた声が出たら、優しく笑って。
「そういうこともあるだろう。満足したか?」
「うーん……まあ、丹恒トこうして海を見られたのはさ、いいことだなって思ってる」
 もう一回キス。
 それから、しばらく二人で海を眺めたり、海岸を歩きながら写真を撮ったりして。
「お腹空いた!」
「いつもの朝食の時間だな。近くにモナとがある。もしかしたら、朝一をやっているかもしれない」
「美味しい港飯にありつける!?」
「無理なら、また走ってファミレスのモーニングでいいだろう」
「うん。それでもいい。丹恒と一緒なら、それで」
 バイクに乗り、港の方へ。
 時間ギリギリだったけど、朝一でご飯を食べられた。
 満腹になるまで食べてしまったので、少し休んでから帰路につく。
「おかえり~。どこ行ってたの?」
「海!」
「あ。ズルい!」
 帰宅早々なのに怒られた。解せぬ。