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三毛田
2025-06-08 22:03:36
1084文字
Public
1000字4
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17 017. 肩にもたれて
17日目
眠る彼
「ふがっ」
俺の肩にもたれかかり、寝ていたのだろう。
ビクッと腕に触れていた肩が跳ねる。
というよりも、なんだその声は。
「穹、うるさいっ」
穹の反対側に座る三月が、鋭い声を出す。
でも、すぐにスクリーンへと視線を戻し。
俺はというと、ずるずる滑る頭を膝の上に乗せ、優しく撫でる。が、これは彼曰くなおざりらしい。
誘ってきたのは自分なのに、眠ってしまうのか。
それは言わない約束! と、起きたら慌てていってきそうだ。それが彼だから。
「うーん
……
意外と面白かった」
「ああ。今日は悪くなかったな」
「ね! で、穹はまだ寝てるの?」
「疲れているのだろう」
「もう! 丹恒ってば、穹に甘いんだから」
そう言うと、三月はスナック菓子の袋を開け。
「はい、どうぞ」
と、一つ俺の口元へ。仕方ないから今日は食べてやるかと口を開けると。
「あー! 穹!」
奪うように盗られたからか、彼女は叫ぶ。
「丹恒に食べさせていいのは俺だけ」
「もう! びっくりした~。起きてるんなら、ちゃんと起きててよ!」
ぷんすこ? 怒りながら、菓子をテーブルの器へと空け。
「ウチはもう部屋に戻るから! 誘ってくれてありがとう!」
「また誘うよ」
大きく手を振りながら、部屋を出ていく。
「穹」
「起きたのはついさっき。だから、怒らないで」
と言いながら、ゆっくり体を起こして。それから、キスしてこようとしたのでそれを手で止め。
「ケチ」
「起床直後のキスは、禁止しているだろう」
「わかってるよ。うがいしてきたら、いい?」
「
……
ああ」
目を細めながら俺の頬を、するりと撫でる。その表情に色気を感じ、返事が少々遅れてしまった。
「やった~!」
元気にソファーを織り、浴室へと消え。
彼が戻って来るまでに、飲み物やスナック菓子を用意しておこう。そう思って席を立つ。
「丹恒」
「っ」
時間がかかると思っていたのに、耳元から呼ぶ声がして。
チョコレート菓子の箱を落としてしまう。
「ごめん。びっくりした?」
「そういうわけ
……
じゃ」
「本当は起きていたかったんだ。でも、思ってたよりも疲れててさ。で」
「で?」
「なのと二人、ドキドキした?」
「はあ」
俺が大きくため息をつくと、うなじの辺りに息がかかる。
「今更だ。本人には悪いが、三月をそういう対象として見たことはない。それと」
「それと?」
「俺が好きなのはお前だ。それは揺るぎない」
いつの間にか腹に回っていた手を、そっと撫で。
「あー
……
妬いて欲しかったのに、返り討ちだよこれじゃ」
「そうか」
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