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三毛田
2025-06-06 22:50:26
1095文字
Public
1000字4
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15 015. かかとを上げたら
15日目
君と同じ目線。上げなくても一緒
「む〜!」
「そんなことしたって、変わらないだろ」
「何をしているんだ、お前たちは」
「丹恒! へぶっ」
飛びつこうとしたら、顔を掴まれて止められてしまう。
「三月。お前が背伸びをしても、俺や穹には届かないぞ」
「わかってるってば〜!」
なのはぷくっと頬を膨らませて、丹恒を見上げる。
「丹恒先生、俺の顔離して」
「ああ、すまなかったな」
ようやく離してもらえた。
「三月」
「なに」
「高所にあるものを取るときは、俺か穹を呼べ。無理に取ろうとして、怪我をしたら大変だからな」
「なるべくそうする」
「よし」
こういう時だけ年上ぶるんだよな。とはいえ、実際に丹恒は俺たちよりも年上だからな。
「それで、用はいいのか」
「もう大丈夫。ごめんね、丹恒」
「俺には謝らないのか~?」
むすっとした表情で言うけれど、なのは知らん顔。
「俺を挟んで喧嘩をするな」
呆れたため息をつかれてしまった。
「んー」
「なんだその顔は」
「ちゅーしていい?」
「仕方ない」
と言いながら、目をつぶってキスを受けれてくれる。
ちょっとだけかかとを上げて、丹恒とキス。
「なんで背伸びをした」
「たまにはいいかなって」
「そうか」
俺が笑うと、丹恒はすっと背伸びをして。
俺も負けじとかかとを上げる。
「
……
」
「
……
」
数分その体勢で、睨み合う。でも、段々足が痺れてきたので先にかかとをついてしまった。
「うう
……
」
「ふっ」
不敵に笑う丹恒。そんなところも可愛い。
「ニヤニヤしているな」
「丹恒が可愛いから、頬が緩んでるだけ」
「そうか」
と言いながら、俺にキス。
「丹恒ってば積極的~!」
ぎゅっと抱きしめて、頬ずり。
「どうしたんだ?」
俺が頬ずりしたことが不思議だったのか、目を丸くして。でも、拒絶はない。
「大好きだなって」
「そうか。俺もお前が好きだ」
「丹恒~!」
全身で抱き着くと、俺が落ちないようにお尻に手を添えて支えてくれて。
「今日の穹は甘えん坊だな」
「丹恒が甘やかしてくれるから!」
大好き。と言いながら、頬ずり。と、珍しく頬ずりを返してくれた。
身長がほとんど一緒だから、本当は背伸びなんかしなくていい。
でも、それはプライド。
くだらないって言われそうだけど、それはそれ。これはこれ。
丹恒の恋人としての、プライドだ。
「ふふ」
「こら。鼻に噛みつくな」
軽く鼻に歯を立てたら、怒られて。でも、俺を落とすことはしない。
丹恒は優しいな。
「大好き」
「俺も好きだ」
と言いつつ、今度は俺の鼻に噛みついてきて。
びっくりした。
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