ちゃび
2025-06-06 02:31:02
1045文字
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自機ヒカセンと恋人のリテイナーの休暇

数日休暇を作った様子
エレゼンシェーダー自機×フォレスターのリテイナー

ぐう、という音に、腹の音だろうかと、ベルトランはぼんやり瞼を開く。

「おはよ~」

少し掠れた声。見上げると、オミローが上半身を起こして膝を抱えていた。
長い髪も既にゆるくまとめており、どうやらとっくに目覚めていたことがうかがえる。
おはようございます、と寝起きの喉から声を捻りだしながら、はて昨夜はいつ寝入ったのだったかと思い返す。
二人でベッドに入って、明日は何をしようかと、まずは朝食の話をしている段階で早くもオミローがうつらうつらしていたのが面白くて、ちょっかいをかけたところまでは覚えている。
いつ切り上げたのだったか。その先の記憶がないが、もしや──。

「ねえ、俺、はじめからここで寝てました?」
「いつからかは知らねえけど、俺が起きた時は、俺の上で寝てたよ。それで、首と肩が変な風に傾いてたから、そっちにずらした」

やはり、寝息を立てはじめたオミローにつられて、気づかぬうちに眠ってしまっていたようだ。
ひとり納得しているベルトランに、オミローから身体は痛くないかとの気遣いの声がかかったので問題ないと伝えると、「そう」と満足気な顔が返ってきた。

「ああ、ですが、すみません。重かったり暑かったりしたでしょう」
「ううん、起きるまで気づかなかった。それに君、軽いし」

軽いとは言うが、肉体派ではないとはいえベルトランも一般的なエレゼン族の成人男性としては鍛えている方だ。しかし、この場合の比較対象はおおかた岩やゴーレムといったところなので、そうですか、と紅茶川へと流しておく。

そういえば、腹の音や掠れた声も聞こえるしで、オミローは朝食をとっていないのかもしれない。おそらく、水も。
目覚めてから今と同じく座ってベルトランが起きるのを待っていたような様子である。
普段であればオミローが先に朝食を済ませていることが多いが、朝食の話や、二人で何をして過ごすかと昨夜話していたことを気にして、待っていてくれたのだろうか。

「起きるのを待っていてくれたんですか。まだ朝の時間に間に合うし、パンを買いに行きましょう」
「俺、スゲー腹減ったな。パンだけじゃ足りないかも」
「ではパンを買って、食べながら街まで行って買い出しでもしましょうか」
「うん。街に着いたら丁度、昼飯用の食材も並ぶ頃かな。肉も出てるといいけど」
「森次第ですからねえ」

アパルトメントを出て、リリーヒルズの長い橋を渡る。
川の流れも落ち着いていて、いい朝だ。

今日は二人で何をしようか。