鯖織
2025-06-05 10:02:30
1961文字
Public
 

新刊サンプル「秘密の小箱」

pixivにあげたものと同様です。
2025年6月15日 星に願いを
司類オンリー「掴んだ未来に重ねる祈り」にて頒布予定。

部数アンケ(6/5 23:59まで)
https://forms.gle/5vVYJoXyV3s623Zr7
アンケがギリギリすぎるので多めに刷ると思います。

カントボーイのマドソ類がクリボックスを作り、またしても何も知らない騎士司にお世話してもらう話。ほとんど類しか出ません。

・オリジナル世界観(騎士×マッドソーサラー)
・付き合ってない司類
・クリボックス
・類がマゾヒスト傾向、カントボーイ、倫理観低め
・お仕置きスパンキング(予定。都合でカットの可能性あり。)
・本番なし(予定)
・濁点/♡喘ぎ(類)
・モブキャラから類への文句

スペース:東5つ25b
A5サイズ 12ページ予定
値段未定(300円以下予定)

※まだ入稿していないので出ない可能性があります。

月の光を浴びる王宮の一角。貴族お抱えの魔導士が使う研究室で、せっせと小さな魔石へ魔法陣を書き込む男がいた。
(石は……箱の底へ隠してしまえばいいかな)
 その箱は、ちょうど両手で包んでしまえる程度の大きさだった。箱を開けても、魔石は上げ底で隠れて見えないが、その上にはちょこん、と小さな何かが乗っている。
(僕の想定が正しければ……
 彼は小箱を顔の前まで持ち上げて、そして中身の何か……自身の身体の一部、それ単体では存在してはいけないものへ、ふぅ、と息を吹きかけた。
「んんっ……やはり」
 瞬間、動揺したように肩を揺らす。もじもじと尿意を我慢するような仕草をしながら、彼はこれをどう使うべきかと思い馳せた。
(捕虜の拷問……それか……
 ぐるぐると思考を巡らせ、それらを一通り紙に書き写す。さっさと最後の一文字を書き終え、彼は紙をぐるぐると円柱状に丸めてしまって、小箱を手に意気揚々と研究室を飛び出した。
(この研究結果を公にする前に――
 理由は簡単だ。

(──僕が試しに使ってみても、いいよね……♡)
 魔が刺したのである。


「やあ司くん!」
「類。どうしたんだ、まだ日も出てないぞ」
……魔導士である類は、同僚がいる騎士寮へと向かった。目的の人物は夜番をしていたようで、寮の前で仁王立ちしている彼へと声をかけた。
 司と類は所属する隊が異なるが、お互いに気の置けない友人として認め合っていた。同年代ということもあり訓練中に関わることが多かったこともその一因だろう。司は見慣れた顔が小箱を持っていることに気づき、訝し気な表情になる。
「なんだ。また遠征に着いて行くのか?」
 類が急な予定を入れることは珍しくない。そのたびに、やれ自室の薬草を代わりに育ててくれ、魔物を育ててくれ、と頼みごとを持ってくる。
「さすが司くん。話が早い」
「全く……で、いつ帰ってくるんだ?」
「騎士見習いの引率だから三、四日だよ」
 ウキウキとした類の様子に、遠征に行くことがそんなに嬉しいのか? と司は少しばかり疑問に思ったが、きっと新たな実験素材でも目当てにしているのだろうと結論づけて深追いはしなかった。
 類は嘘など一言も言っていない。本当に遠征の予定は翌日に控えているし、司を正直な男として買っていることも事実だ。ただ、予定を強引にねじ込んだことや、今から伝える「お世話」が全くする必要のないものだということを口にしなかっただけで。



【エロシーン①】
 皺ひとつないベッドの上でローブを巻き上げ、下着を下ろす。誰も見ていないのだから、と仰向けで大胆に脚を横に広げると、今までになくピンと尖ったクリトリスが次の刺激を今か今かと待ち構えていた。その下にある膣口の周りは透明な粘液に塗れ、性器全体が寝室のライトを鈍く反射している。
(触りたいな…… でも、今は我慢しないと)
 蕩け始めているそこへ指を指し入れたい欲求を抑え、類は次の刺激を待った。
「ふっ♡ ふゥ~…… ♡ う、ん♡」
 先ほどから、緩くクリトリスを扱かれている感覚がある。類が教えた通り「お世話」をしてくれているらしい。自然と脚から力が抜け、自分で広げなくとも勝手に沈み込んでいく。
彼は、類が「お世話」してくれと頼んだものが、まさかクリトリスであるとは考えもしないだろう。通常の女体にすら強く興味を持たない彼が、女性器のことに詳しいはずもない。数少ないカントボーイのことも知っているとは思えない。そんな初心な彼に、一方的な性欲を向け、あまつさえ自身の性器を触らせてマスターベーションを手伝わせる愚行。申し訳なく思う気持ちと、僕の気持ちに気づかない彼が悪いんだ、という責任転換。お手製のローションを使わせて、好きな男の手を使わせて、好きな強さで扱かせて。そんな至高の背徳感に抗えるはずもなく、類の太ももは次第にガクッ、ガクッと震えはじめた。こぶしを固く握って腰を高く上げ、絶頂に至る準備が完了すると、それを見越したかのように刺激が強くなる。類の恥辱はついに限界を迎え、大きくベッドを軋ませた。
「んんあッ♡ あっ♡ あッ?」
類がイってもクリトリスいじめは止まらず、ぐり、ぐり、とクリトリスは肌へ押し付けるように圧迫され続けている。
(司くん♡ もっと強く♡ぎゅってして♡)
 髪を振り乱しながら震える全身を抱きしめ、与えられる性感を享受する。
 絶頂からしばらく、ようやく刺激が落ち着いてきて、類は断続的に息を吐きながら重力に身を任せた。
「ははぅ……
 重い身体では腕も上げられず、びしゃびしゃに濡れそぼった性器の始末もできない。ずっかり欲と酒に酔ってしまった全身は疲労でいっぱいで、類は溢れる眠気に逆らうことができなかった。