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2025-06-04 06:49:53
930文字
Public 助手2号のお兄ちゃんのイトアキ
 

かわいいかわいいかわいいあなた/ 助手2号のお兄ちゃんのイトアキ

部屋でビデオを見る二人


ここのところ、ライトの距離が近い。
二人で歩くと彼はさりげなく少し後ろを陣取る。つかず離れずの位置ではあるが、ライトがそこに立つと間に何者も入れないような威圧感があった。
また、ビデオ屋の販促バイトの後にアキラの部屋で映画を鑑賞することも恒例となりつつあり、その際はソファの隣で、これまでは拳一つ分の余地があったのに、腕や足がぴったりとくっついて座る。
そう、今のように。
ライトの体の熱を感じながらアキラはモニターの中の物語を目で追う。
手元のポップコーンを食べる。
ライトの腕が伸びポップコーンを掴む。
すぐ隣で咀嚼音がする。
アキラはライトの肩に頭を乗せてみたくなる。
彼は許すだろう。
だが、しない。
少なくとも、おうかがいも立てずに彼に体を預けることはしない。
自分の体の隣にあるライトの腕、右のそれが持ち上がる。目の端でそれを捉える。
腕はアキラの後ろに回り、肩を抱かれる。
ライトの手のひらは熱い。
あくまで添えられているだけ、そっと触れているだけなのに、それだけで心臓が早鐘を打つ。
手のひらが肩を掴み、アキラの体を抱きよせる。なんの抵抗もなくアキラの体は少し傾いて、ライトの肩にもたれかかる。
二人は無言で映画を見つめる。
遠い異国の物語だ。
カタナを持つ剣士が妻に別れを告げている。剣士の姿に虚狩りの姿が重なる。非情の決意を持つ眼差しを思い出す。俳優はホロウに入りエーテリアスを斬ったことなどないだろうに、気迫に嘘がない。
ライトの頭がこつんとアキラのこめかみに当てられた。
目線をそちらに向けてみたくなる。
心音が伝わっているだろうか。
こんな触れあいをするなんて思いもしなかった。
まるでティーンエイジャーのよう。
あるいは熟年のカップルのよう。
彼の真意はわからない。
この距離を許している自分がいる。
不思議な気持ちだった。
映画が終わり、アキラは目をつむった。
ポップコーンを床に散らばせライトをびっくりさせてから彼にキスしたくなる。
そんな想像をしていると、彼の左手がアキラの顎をそっと持ち上げ、口吻された。
ゆっくりと押し倒されながら、ライトを受け入れて、アキラは決める。
次に映画を二人で観たときは、自分から動こう。