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Katuki
2025-06-03 11:59:19
1241文字
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7ヒとアニキの話(途中)
頑張って完成させたい(意欲)
「そうだな
……
愛していたかはわからない
……
が、俺はアイツが好きだったよ」
そう語った瞳はここではない遥か遠くを眺めていて。埋めようもない孤独と空虚をありありと感じさせた。
変な時計頭の擬体?人間に呼び出されることにも慣れてきた頃、〈今日は新しい人格を試してみようと思う〉という言葉と共に現れた人間に驚いた。同僚(という表現に収まるかは疑問だが、一先ずはそういうことにしておく)と同じ顔、同じ声、同じ名前を持ちながら別人であるという男。
そしてその男は自らを「デッドラビッツのボス」と名乗った。
どんな天文学的な確率にぶち当たれば自分が過去所属していた組織のボスが同僚になるのか、己の頭ではさっぱりわからないが、兎にも角にも今日はこの男と一緒に戦闘を行うらしかった。
管理人と呼ばれる時計頭が一通りのことを説明し終わったようで、今日呼び寄せられた人間たちを紹介し始めた。勿論俺もその中に入っているが
……
振り返った男の顔とバッチリ目が合った瞬間、その双眸がこれでもかというほど見開かれた。
「ヒース
……
クリフ
……
」
〈あ、そっちの世界にもやっぱりヒースクリフがいるの
……
ってムルソー?!〉
俺の名前を呆然と呟いた男が真っ直ぐとこちらに向かってきたので身構える。どうも他の奴らを観察するに、ここでは共闘を強いられるものの元の世界では敵同士だということもあるらしく、迫り来る男と存在しているらしいその世界の自分がどのような関係なのかわからない以上、気を抜くわけにはいかなかった。
すぐに剣を抜けるよう柄に手をかけて男を睨みつけると、男は緊迫した空気に似つかわしくないほど穏やかな顔で俺の頭を撫でた。
「ヒースクリフ
……
なんだな」
突然の行動に思わず鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしてしまった。周囲で行く末を見守っていた人間たちにとっても予想外だったらしく、俺と同僚によく似た男を囲みながらざわついている。
同じ顔ではあるが、よく見るとギャングのボスに相応しく顔のあちこちに俺みてぇな傷があるし、神経質な同僚ではありえないような乱雑さで髪は掻き上げられていた。
同じなのに、違う。
他の人格だって沢山見てきているというのに、今更ながらその事実を突きつけられた気がして、心の奥底が少しざわついた。俺を見るその愛しげな翠の瞳を、俺は知らない。
〈ムルソー! 何やってるの?!〉
呆然としていた俺の耳にカチカチという時計の音、もとい時計頭の叫びが聞こえて現実に引き戻される。俺の頭を撫でていた男も、自分の不審行為に気が付いたのかそっと俺から離れていった。
「すまない。久し振りに見た知った顔だったものでな」
〈わかってると思うけど、ここにいるヒースクリフは貴方のいる世界のヒースクリフとは別人で
……
〉
「あぁ。わかっている。俺の知っているヒースクリフはフィクサーなんて立派なものではなかったからな」
〈ムルソー
……
〉
なんかこの後仲良く鏡ダンジョン回ったりする
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