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三毛田
2025-06-01 20:27:19
1061文字
Public
1000字4
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10 010. 星が囁く夜更けに
10日目
流星群に願いを
アスターから、流星群の観測をするのに人手が足りないので手伝いに来て欲しいと言われ。
なのと丹恒にも話したら興味津々だったため、三人で向かう。
「助かるわ。人が多ければ多いほど、観測がはかどるもの」
なんでも、数十年に一度の大規模なものらしく、ヘルタ直々にデータをたくさんとるように言われたとか。
そりゃあスタッフも張り切るよな。
「ミスヘルタの欲しいデータ以外であれば、こちらもまとめて列車に持って帰っても構わないだろうか」
「是非是非! 秘匿するかもしれないデータ以外なら、全部コピーでも何でも持っていって。もし何かが起きてここのデータが破損した時に、星穹列車にデータがあるならそれを使う事ができるもの。あ。ちゃんと使用料は払うわ」
ということで、丹恒はアスターと細かい取り決めをするらしく、俺となのはアーランに案内されて、観測のための手伝いという名の雑用に駆り出される。
まあ、機械の設置やら何やらはここはプロたちに任せておいたほうがいい。
彼らの邪魔にならないよう、補助したり足りなくなったものを補充したりの方が個人的に気が楽だ。
「こちら、休憩用の飲み物と食べ物でーす。適度な休憩と栄養補給は作業効率を上げるので、きちんととるように」
飲食物を渡し歩いていると、ようやく丹恒が合流した。ので、彼にも渡す。
「いいのか」
「うん。だいたい渡し終えたから、あとは邪魔にならないところで俺たちも観測しよう」
「三月はどうしたんだ」
「とこかのスタッフに捕まってるんじゃないかな。だから、さ」
手を取ると、少し恥ずかしそうに視線を動かして。でも。
「お前が望むのなら」
そう返してくれて。
スタッフの一団に混ざり、二人で銀河を見つめる。
「あ」
夜空を駆ける一筋の光に、誰かが声を上げ。
それを合図に、皆一斉に動き出す。
宵闇を明るく照らす流星の美しさにしばらく見惚れていたが、呼ばれたので補助やら補給やらに回る。
三人で合流できたのは、流星群の光が落ち着いた頃。
「二人とも見た?!」
「見た見た! 昼間かとも思うほど明るくて、びっくりした」
「ね! 流星群の合間に、星が移動してたりとか色々あったらしいよ」
なのと二人でキャッキャしながら、自分が見たものを報告しあい。
「丹恒は?」
「ああ。悪くなかった」
先を歩くなのをゆっくりと追いかけつつ、丹恒にも問いかけるとそんな答え。
「丹恒」
「どうした」
「結婚しない?」
足が止まる。
「それ、は」
「プロポーズ、嫌だった?」
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