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Rana
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レノシス(短編)
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わかりやすいけれど、わかりにくい
レノ✕シスネ
※貴方はレノシスで『わかりやすいけれど、わかりにくい』をお題にして140文字SSを書いてください。
昼下がりの休憩スペース。窓際に差し込む陽が床に伸び、オフィスのざわめきもここまでは届かない。端末に指を走らせるシスネの横顔は、いつもと変わらぬ無表情で、整った睫毛が静かに揺れていた。
「
……
おい、さっきから何してる?」
何気なく声をかけると、彼女は画面から目を離さないまま短く答える。
「メールを打ってる」
「誰に?」
「ザックスのファンクラブ。任務で一緒になった時、たまに情報提供しているの」
その名前に、思わず眉を顰めた。
「そりゃ親切なことで」
「出来たばかりで会員も少ないの。折角だし、盛り上げてあげようと思って」
淡々とした口調。いつもの世話好きの一環か、或いは別の感情が潜んでいるのか。胸にざらつく想いを抱えたまま、ふと浮かんだ疑問を口にする。
「ファンクラブねえ
……
。俺にはないのか? そういうの」
「さあ? 知らないわ」
「興味なさすぎだろ、と」
「あるわけないじゃない」
素っ気ない返事に苦笑が漏れた。けれど次の瞬間、シスネが顔を上げ、まっすぐにこちらを射抜いた。
「だって私、あなたのファンとは仲良くできない」
言葉の意味を掴みきれず、息が止まる。シスネはそれ以上何も言わず、静かに目を伏せ、再び指先を端末に走らせた。
問い質す言葉は喉まで上がっていたが、結局、それを飲み込む。まだ自惚れていたかった。
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