三毛田
2025-05-31 21:59:18
1073文字
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09 009. 二人の散歩道

9日目
ゆっくり歩く道

 羅浮の事件の後処理のもろもろも終え、立ち寄ったとある星。
 色々補給しないといけないと、数日滞在予定。昨日は街を一通り見て回り、ある程度目星をつけて少しだけ購入。購入したものは、列車へ。
 それからホテルに帰ってきて、食事をして就寝。
 珍しく、隣のベッドでは丹恒がまだ眠っていて。
「珍しい」
 そう呟いて、彼の元へ。ベッドへ乗り上げると、ギシッと音がしてしまい。
「きゅ、う?」
 どうやらその音で起きてしまったようだ。
「ごめん。起こしたな」
 そっと指先で前髪を撫でると、気持ちよさそうに目を細め。
「おきる」
 寝起きだからか、舌足らずな声を出し。
 起き上がって、床に降りようとしたところでそのまま座り込む。
「すごい疲れてたんだな。ほら、掴まって」
 手を差し出すと、恥ずかしそうに耳まで赤くして、俺の手を掴んでゆっくり立ち上がる。
「俺よりもあちこち歩きまわってたもんな。お疲れ様」
「あ、ありがとう」
「そろそろホテルの朝食の時間だ。支えた方がいいか?」
「いや……頼む」
「頼まれました」
 ゆっくり立ち上がった丹恒の腰を支え、食堂へ。
 椅子に座らせて、二人分の朝食を持ってくる。
「いただきます」
「いただきます!」
 ゆっくりと平らげ、部屋へ戻り。
 昨日補充できなかったものを、今日は二人で買っていく。
 買ったものは列車へと送り、それから一度ホテルへと戻る。
「丹恒、大丈夫か?」
「ああ。食事を摂って、ゆっくり動いたらマシになった」
「じゃあ、この後散歩しない?」
「散歩……
「うん。ホテル裏の森林公園に、散歩のための道があるんだって。急に動いたりすると体に負担がかかるから、散歩で体を慣らそう。リハビリだ」
「リハビリか……ああ、そうしよう」
 本人は動けると言っていたけれど、想定以上に体には疲労が溜まっていたのだろう。
 それに、あの姿になった反動もありそうだ。
 それならば、数日滞在するのだから一日くらいゆっくりしたってバチは当たらないはず。
「デート」
「散歩なにのにデートなのか」
「うん。飲み物買って、軽くつまめるものも持って。ゆっくりゆっくり歩くんだ」
「変わった散歩だな」
「さっき俺が考えた散歩の仕方だから!」
「そうか」
 呆れるかと思ったけれど、ちょっと嬉しそうだ。
 売店で飲み物と、クッキーを買って森林公園へ。
 舗装された道を、二人でゆっくり歩き。時々ベンチに座って休む。
「自然が多くて、気持ちがいいな」
「な!」
 水分補給して、肩を寄せ合う。
「丹恒、お前が好き」