傘の下で

レノ✕シスネ

※貴方はレノシスで『傘の下で』をお題にして140文字SSを書いてください。



 晩冬の雨はまだ冷たい。充分に差し出された傘の下、シスネは隣の人物を見上げた。
「レノ、腕が濡れてるわ」
「気にすんな」
「私のせいで風邪をひかれても迷惑よ」
 素直に心配とは言えず、溢れた言葉は驚くほど可愛くない。冷えた指先を握り込み、目を伏せると、レノが徐ろに傘を右手に持ち替えた。
「じゃあこうするぞ、と」
 直後、シスネの肩がぐっと抱き寄せられる。さらりとしたスーツの感触が、頬に触れる距離に目を瞬いた。
……歩きづらいわよ」
「でも寒くないだろ?」
……そうね」
 全てを見透かすようにレノが笑う。シスネは逆らわずに苦笑して、その温もりにそっと頭を傾けた。