Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
ortensia
2025-05-31 03:58:57
2624文字
Public
傭リ
Clear cache
Export ePub
謎時空の傭リ。少し喋る(?)三途さん。これってほんとにまっさーじなんですか?骨姦。
ひょんなことから死神と知己に成った。死者を尋ねる死神と知り合うなんて、それはこちらも死人に縁有る職業と言うことだ。
そんなある日、互いに仕事を終えて休んで居た。今回の仕事場は死人が多く、死神は少し草臥れた様子だった。歴戦の渡る者も、大仕事の後は疲れるもんなんだなと思った。肩を大きく回して居るものだから、肩揉みくらいしてやろうかと気を利かせた。死神に肩揉みとは、面白くて不思議なもんだ。
後ろに回っても実際には、肩の辺りには甲冑が覆って居るので、その隙間、背中の首辺りに触れる。
そして死神の方も、おそらくやはり、初めてだったんだろう。黒衣の上から押し込むように揉むと、最初に感じて居た抵抗感は、強張って居た感情の現れの固さのようで、段々と抜けて行く感覚がした。動作を繰り返すと心身共に抵抗感を無くした死神は、すっかり体を委ねて居た。
ただ、この黒衣の下に筋肉が有るのかは知れ無い。裾や布の裂け目から見える体は骨ばかりで、肉が存在して居る場所は、衣類の外からは分から無い。今こうして揉み込むことを任されて居るのは、果たして肉なのだろうか。
「他に、ほぐして欲しいところは有るか?」
「
……
?」
分から無いか。それも仕方無いだろう、何せ始めてだ。
それなら順当に、背中にするか。大鎌を降ろした広い背に指を滑らせて、フードマンとのように成って居る上衣の上から、指を押し込む。
すると死神は居心地悪そうに身じろぎした。まさか擽ったいとかだろうか。
良く分から無いが、もどかしそうに手を動かした死神は、こちらの手を取って、背中の布の切れ目から、手を差し込ませた。その行動に驚いたと言うよりも、その先で自身が覚えた感触に驚いた。
骨だ、多分。
布に手を差し込んで自分が今触れて居るのは、おそらく骨だ。
背骨だ。
小さな棘のように突起して凸凹して居る背骨と、そこに繋がる肋骨を今、指でなぞって居る気がする。あゝ、この隙間はおそらく肋骨の隙間だ。その隙間は、空虚で何も無い。中には。外側の肉だけで無く、内臓も無いのだろうか。
無意識の内に肋骨を辿り、胸骨まで手を回して居た。胸の宝石が赤い。板状に縦に伸びたそこに、全ての肋骨が一定間隔で行儀良く並んで居るのを、指を引っ掛けながら理解した。まるで楽器を爪弾く感覚だった。装飾品の棘を避けつつ、死神は相変わらず身を委ねて居る。それを良いことに、手触りの良い胸骨を、上へ下へとなぞる手が止まら無い。凭れて来る黒い骸骨を引き寄せるように撫で回す。
「
……
他のところも、ほぐそうか?」
何より自分が触れたいのだ。
「?」
首を傾げて、死神はやはり分かって無いふうだったが、またこちらの手を取り、それを下へ、胸骨より下へ移し、押し込んだ。
そこには何も無かった。
やはり内臓が無いのだ。骨が無い部分には何も無く、指は空を切るばかりだ。
だからその儘突き進んで、また背骨に触れた。今度は腹側からだ。
「ン。」
「
……
大丈夫か?」
それ迄死神が声を発したことは無かった。だから余程の異常を感じて居る、例えば痛覚とか、かと思えば、そうでも無いらしい。慌てる様子も無い。肩に触れた最初の方が、不思議がって狼狽えて見せた方だ。
死神の様子を注視しながら、また恐る恐る背骨を腹側から撫でさする。小さく肩で息をするような動きを見せるが、やはり止められることは無い。反対の手で、背中側から背骨を撫でてみる。
「ン
……
。」
ことりと首を身じろぎさせた。なんだかあどけない動きだった。背中側に回した手で、背骨を握る。
「ンン。」
今度は反対側に首が倒れた。どうしてだかそれにいじらしさを覚える。背骨を握った手を、上下に擦ると、肩の動きが大きく成った。
「気持ちいいのか
……
?」
仮面越しに目が合った気がした。腹側の手を、背骨より更に下へ。続く虚空を指先で引っ掻きながら降ろして行く。
骨盤がある。
「ア!」
「痛いのか?」
急いで手を引こうとするが、骨の手に掴まれる。それにしては強い力だったが、直ぐに緩み、ゆっくりとこちらの手を骨盤に戻させるような動きを取る。力を抜いて相手の動きを見守るようにして好きにさせると、また骨盤に触れた。
「ア。」
自分でも探るような感覚なのか、こちらの手を使って虚空をほじくるように彷徨わせて居る。
「アア。」
それもいずれ終着点を見付け、ぺったりと掌が骨盤の内側に触れると、死神の腰も小刻みに震える。
「ン、ア。」
曲線では有るが、胸骨よりも広い範囲に触れることが出来るそこを、今度は自分の意識で堪能する。
「オ。アア。」
背中側の手もその儘前に差し入れ、背骨と骨盤の繋ぎ目をなぞる。
「オオ。ア。」
前から触れて居る骨盤の穴に到達した。その穴と鎖を作るように、自分の指でも穴を作った。その儘穴の内側をこすったり、指で作った穴を引き寄せ、骨盤を持ち上げるように動かして、滅茶苦茶に揺さぶった。
「オオ、オオ!アア。」
背中から手を回して触れた骨盤でも、穴を見付けた。こちらの大きな穴には、指を三本差し入れて、内側から大腿骨に触れた。
「アアア!」
「気持ちいいな?」
膝が伸びたり縮んだりを繰り返して居た。その度に生地の裂け目から見え隠れする小さな膝蓋骨が可愛らしい。足腰は、当然布地に隠されて居るが、腹から覗き込めば中が見えるなんて。
つい身を乗り出して、仮面の上に口付けた。
その瞬間背を抱き込まれて、強く抱き締められた儘、覆い被さる形に成った体がのたうった。
それから骨の腕が緩むと、ゆっくりと肩で息をする動作が見受けられた。
死神の中で好き勝手して居た手を抜き出し、布の上から背を支え、起き上がらせる。
死神はこちらの顔を見た後、恥じらうように膝を降り、どうすれば良いか分から無いと言うように、身を縮こませるような仕草をした。
どうしたもんかな、怖がらせたかな、死神を怖がらせるなんてのも、可笑しな話だが。
暫く何もせず様子を窺って居ると、仮面が身を屈め、こちらの頬に擦り寄って来た。
仮面は直ぐに引っ込んで、上体を起こして仕舞ったが、やはり何処か恥じらうようないじらしい仕草を見せ、また性懲りも無く手を伸ばしたく成る原因と成った。
「
……
また、体をほぐそうな。」
言えば仮面は、控え目に顎を引いて頷くのだった。
—————————————————————
いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内