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三毛田
2025-05-29 14:30:33
1070文字
Public
1000字4
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07 007. 思い出すのは横顔ばかり
7日目
君の横顔ばかり見ていたから
ふとした瞬間に、そちらを見上げる。
真剣に端末を見る横顔は、とても好きな表情。
「どうした」
ずっと見つめているとさすがに気づいたのか、こちらへ向き直り。
「ううん。丹恒の顔が好きだから、見つめてだけ」
「物好きだな。飽きたのなら、素直にそう言えばいい」
「飽きたわけじゃないって。でも、丹恒が休憩したいのなら、付き合うけど?」
ウインクしながら告げると、端末をスリープにして俺の元まで。
「お、おお?」
「お前に構って欲しくなった」
「今日は素直で可愛いな〜。俺の可愛い蒼龍ちゃん、膝枕して」
「そこは、お前がしてくれるところだろう」
拗ねたように少しだけ頬を膨らませ。でも、布団に座って靴を脱ぐと太腿を叩く。
「お邪魔します」
「ああ」
ふにゃふにゃしているとか、別にそういうわけでもない。でも、適度に弾力がある感じがたまらないのだ。
「お前は、書類の整理や本の整理を頼むとすぐに飽きるな」
「そういう性分なんです。丹恒だって苦手なもの、あるだろ?」
「こういう整理整頓は好きだけどな」
「寝床の整理整頓は?」
「
……
身体を横たえるスペースさえあれば、それでいいだろう」
そういうところだぞ〜!
と言ったところで、丹恒がそれを受け入れるわけでもないし、不毛な争いにしかならないのでお口チャック。
お互いに得意分野で活躍すればいい。
戦闘の時はそう言ってられないけれど、いわば今は趣味の時間だもの。
「
……
」
下から見てもいい男だ。
「丹恒」
「なんだ?」
「好き」
「俺も好きだ」
珍しくきちんと言葉で返してくれたのに驚いて、目を丸くする。
「た、んこ?」
「何か問題でも起きたか?」
「ううん。びっくりした」
「たまにはきちんと返さないと、愛想尽かされると三月に言われたからな」
「そんな事しないのに
……
」
「お前は魅力的な人間だ。それに、まだまだ道は続く人生。何が起きるかわからない」
それでも、俺はお前一筋だよ!
叫ぶように告げたとて、そうだと信じている彼の意思を変えるのは難しいだろう。
「なんてこともあったよな」
別行動中の恋人を思い、そんな言葉がこぼれ落ち。
そして、思い出すのは正面から見た顔よりも横顔ばかり。
俺がいつも彼を見つめているから。
「グレーちゃん、ご機嫌だね〜」
「そう見えるか?」
「うん。楽ちいって顔に書いてあるよ」
「楽しいかどうかは置いておくとして、大切な人の顔を思い浮かべると力が湧くよな」
「あたちもあるよ!」
トリビーはにこにこと俺を見上げたのだった。
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