usagipai
2025-05-29 07:43:39
760文字
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ジュピひの


ジュピひの
【誓いの言葉を】
満天の星空の下、静かな湖のほとり。精霊たちが遠くでささやくように漂っている。式の前夜、ジュピターがふと立ち止まり、ひのでに背を向けたままつぶやく
ジュピター「ひので。本当に精霊婚なんてしてもいいのかよ」
ひので「なんだそれ。怖気づいたか?」
ジュピターは鼻で笑い
ジュピター「怖気づいたんじゃねぇよ。……お前の未来を、俺が縛っていいのかって話だ」
ひのではジュピターの隣に並んで座る。湖面に映る星を見ながら、静かに
ひので「……俺、最初は信じてなかったんだ。神とか精霊とか、愛とか……全部」
ジュピター「知ってる」
ひので「でも、今は信じてる。
信じられるから言う。
俺の未来は、俺が決める。
ジュピターと一緒に居たいって思うのも、
精霊たちの力になりたいって思うのも、
ぜんぶ、俺の気持ちで決めたことだ」
ひのでの揺るぎない瞳を見た後、ジュピターは目を伏せて、ちょっとだけ笑う
ジュピター「……チッ、なんかムカつくな、お前」
ひので「なんでだよ」
ジュピター「本気で大事にしようって思っちまったじゃねぇか」
ふいに、ジュピターがひのでの手を握る。
夜風に乗って、小さな光の精霊たちが二人のまわりをふわりと舞う
ジュピター「お前が決めたなら……
俺は誓ってやる。
精霊婚でも何でもしてやる。
浮気もしねぇし、騙しもナシだ。
身体の一部取られようが……お前とずっと一緒に居たいって、思ってる」
ひのでとにっと笑って
ひので「じゃあ、明日。俺が第一声で言うから。“誓います”って。先に言うの、譲らないからな」
得意げにそういうひのではとてもいい笑顔をしており、ジュピターが好きなひのでだった
ジュピター「……チッ、しょうがねぇな」
光の精霊たちが優しく光る中、二人の影が湖面に溶けていく