鳥居鉄工所
2025-05-27 21:39:40
2111文字
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「黙読」(1)読了った

ミステリーものの感想ですがネタバレかましてますので要注意、ドラマの内容にも躊躇なく触れる

先ず弊所、先に、わうわうさんのドラマ「光・淵」を見てました、そのあとで邦訳版を読んでいます。各登場人物のお名前が微妙に違うなあと思いつつ読みましたが翻訳者さまの御厚意をねっぷりさせて頂いたので時々対照しつつ読み進めました

1巻のミステリーは三系統ありますね
1)第1巻本筋の「520事件」、何忠義殺人事件の犯人を捜査する
2)市公安局局長が、花市の分局局長がやべぇとおもって密かに進める内偵
3)主人公の費渡の母親の死を巡る捜査(ただし決了済み)

1と2がミステリーの骨子で、3は主役二人の関係を進めるためのストーリー(個人的見解)。

ただドラマでは(2)の事件は当局の規制に引っ掛かるからなのかすぱんと切られていましたね、あれ?そうなると承光の館のアクションとか街中カーチェイスはドラマじゃどういう扱いになってたっけ?(もう一回見直してこよう)このアクションシーンはなかなかにメリハリ効いていてわくわくでした。読んでいて、よし!殴れ!蹴ったれ!と応援したくなる。かなり映像的表現でもって文章がつづられていたです。

本来なら(1)だけでも充分な読み応えなのに、さらに(2)をおっかぶせてくるとはなかなかに複雑花市分局の面々も偶発的なとばっちりで内偵がはかどっちゃってお気の毒でしたとしか言いようがないww
しかし、組織の腐敗とそれを正そうとする者たちという構図が、P老師はお好きなのだろうか上から下まで小役人根性とみんながやってるからと一緒になって赤信号を渡ってしまった者たちは、必ず報いを受けて組織は自浄するというパターンが多いな

(1)の捜査をしているはずなのに、集まる証拠は(2)に絡んでいたり、(2)を追うとなぜか(1)の関係者が現れたり相互に噛み合ってしまって謎の歯車状態でストーリーが進んでいく様は読んでいてあれ、これはどっちの案件なんだとなりつつも取りあえずぐいぐい読んでいくわけですよ。

馬小偉くんの抹殺LINEの場面は、なかなかにナイスミスリードでした、ただ、ミステリ慣れしすぎていると、
( ゚д゚)ハッ! ここ狙ってるでしょ!とぴこんとなるので、あとのネタばらしでは後方腕組みしてしまいましたよ、P老師メタ読みしてごめんなさい💦

ただ、(1)事件の容疑者が舞台の端っこから急に現れたのでおや、と、なりました。ここが小説の辛いところではある。ドラマだとモブで背景にいたりしてフレームに入っているけど、小説(しかも主人公に寄った三人称視点)は視界に入った途端にフルスロットルに舞台ド真ん中に躍り出るしかないもんな、クローズドミステリーじゃない捜査モノだとそうなるのかな。
でもって捜査ツールの中心に監視カメラ映像がどどんとある現代中国の当たり前が恐い。日本の刑事ドラマだと、そこまで捜査の中心にならなくて、科学捜査が中心になるのでここはお国柄ってやつかしら。

容疑者を追い込む時の駱隊長の駆け引きはまさに刑事ドラマ!って感じでしたね、ちょくちょく入る陶副長と費青年の解説が大変判り易かったです。
ところで、駱隊長のことをなんとなく地方出身ド根性叩き上げ苦労人かと思っていたのに、まさかの実家が太いシティボーイなボンボンという驚き。陶副長の方がむしろ苦労人だったなんてという驚きのお代わりも頂きましたせめてお見合いは上手くいっておくれ
そして容疑者の出自に対する肥大化したコンプレックスが忠義を名前にもつまさに地方出身ド根性苦労人を殺したというつらさここの被害者に罪はないんだよの部分の処理はドラマの方が判り易く、容疑者の後悔を視聴者が味わうカタルシスがありました。小説は、でもでもだっての言い訳しているばかりで容疑者の、ええ?何でじゃあ俺は一体何のためにが薄かったよ

そして容疑者の謎のトロフィーコレクションは結局何だったのか?ドラマだと連続した犯罪行為のトロフィーのような扱いでしたが、小説だとただ単に、手癖悪い成り上がり記念品のように思えるんだけど。いやむしろ、物的証拠ここにあり!と言わんばかりのうっかりな印象が強かったww

(3)については主役二人の関係性の進展と共に、再捜査になっていくのだろうなと思わせる匂わせっぷりで、ここを頑張らないとBLに辿り着かんのよという蜘蛛の糸でもある。
それよりも、ラジオ番組の朗読でのアカウント名「朗読者」に顔色を変えた陶副長、そこだけですか?次へ続くですか?1巻のほぼど真ん中で、伏線ぶち込んでおいて2巻へ続くのは鬼畜の所業ですぅ(>_<)
つまりこれはさり気に(4)ふふふ物語の黒幕はべつにいるぞと新路線を敷いてるんだなと思ったら、ラスト~~~~っ!巧いこと引くなぁ
ミステリーにも「奴は四天王の中でも最弱」を入れて来るとはP老師やりおる
次の2巻でもきっとメインの事件とは別に(4)の関係者が黒幕ぶっていて、でもって(4)は(3)と連動して、ふたりのLOVEを後押ししてくれるんですよね?ね?

ところで費青年はイラストからメガネ男子と思ってたら、伊達眼鏡男子だったってのはどんな属性なんだ?