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ロンド
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新刊・イベント参加記録
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あことま16層目の話など
2023/9/17(日)あこがれがとまらない16層目にて発行した新刊と、当日の配送事故の話などの雑文。
1
2
3
1p 新刊
2p 当日と、配送事故
3p 書式設定
*
短編を書きたいと思って新刊はしばらくお休みするつもりが、うっかりまた申し込んでしまったので新刊出すことにしました。
書き溜めてる長編ネタがいくつかあるのでそこから引き出してもよかったのですが、いかんせん長いことあーでもないこーでもないと書いていると今や気に入らないなんてことになってて全面書き直しになりそうだったので、完全新作で書き出してしまうことにしました。
一か月くらいはのんびり短編書いたり落書きしたりしてます。
今回はプロットから校了までで一か月くらいだったかな?
多い日は一日十ページ近く、読み直しもだらけてしまうのでほとんど手を入れず、どんどん書き進めていくスタイル。
その代わり間に表紙弄ったり次のイベント用サークルカット(アビワン大阪2)を作ったりして気を紛らわせてました
……
。
長編の統合性をとるのがにがてなんですが、今回は「らしい」ものが書けた気がします。
心情表現より背景描写のほうが多いのは
……
精進します
……
。
逃避行本に関しては心境変化を重視しています。
あまり解釈とか考察とか(補強するための知識がないのと、ただひとつに縛られないように)しないようにしているので、必ずしもいつもこの通りというわけではない。
予定より断然早く仕上がったのは嬉しい誤算。印刷がイベント日より一週間前に届くくらい。
ここ数回の売れ行きが落ちていたのと、私の財布の予算が下りなかったのと、少部数でもそれなりに安くついたので、冊数はいつも刷ってるときの半分くらいにしたのですが、予備分が多めに入ってたのでいつもよりちょっと少ないくらいの数になりました。
*逃避行本の内容について
オーゼンさんとライザさんが逃避行したらいいなーという発想。
プロット時点では、五層の未踏域あたりまで踏み込んでいって「これから脱法ラストダイブするか?」とライザが問いかけるという話と、完成原稿になった海外に自由に旅行して「いっそアビスに戻らないでこのまま二人で好きなだけ冒険するか?」という話の両方がありました。
前者だと描写をほぼやり尽くしてしまったので新しく書きたいものがあまりなく行き詰ってしまったかもしれません、脱法ラストダイブの示唆はあってほしいんですが(幻覚)。
オーゼンはライザの云うことなら「うん」と頷いてしまうような、でも一歩のところで踏みとどまるような危うさがあっていいです。
オーゼンは「アビス以外の人生を知らない」、ライザは「リコを大事にしたいがためにアビスから離れたくなってしまう」というような意味のことをそれぞれ語っているシーンがあります。
ライザ、アビスを離れるという選択肢があるんだ
……
。
リコはまさしくアビス大好き、アビスで生きて死ぬのが夢!みたいなとこあるのですが、大人たちはもっと複雑に憧れ一色だけでない感情を抱えているように思います。
オーゼンもライザも、アビスが半生を形づくってきた離れがたい場所であるのは確かそうですが、聞いたこと、見たこと、体験したことに恐怖し、逃げ出したくなった瞬間がありそうです。
ライザが足元を崩された決定的な瞬間は、トーカが死に、リコが死産という人並な家庭の未来を奪われて意気消沈したときにアビスの神秘によってリコが息を吹き返したことかもしれない。
探窟家としては奇跡に喜びたいけれども、アビスから与えられたものはいずれアビスに還さなければならない、というルールにのっとれば、人間のライザはふたたび奪われることを良しとできなかったのかなと思います。
オーゼンはもっと壮絶な酸いも甘いも知っていそうです。
海外旅行を楽しむ二人は、どこにいてもアビス以上に興味が持てる場所がないと、自分たちがアビスから離れられないのだと再確認したという解釈で書いています。
あと、経験豊富なオーゼンに対し、ライザが不満をもっていたらいいなと思います。
だって生まれる前のこと知らんし。
たぶんライザはオーゼンのことなら何でも知りたくて、正式の書類から怪しい噂まで調べあげてそうなのですが、オーゼン自身は語ったことがなさそうです。
一応ライザは特別な枠組みに入っているのだけど、ライザが無自覚であれ自覚的であれ、オーゼンの初めてだとか唯一だとかにこだわってたら可愛いなと思います。
殲滅卿と不動卿は想いも行動もスケールがでっかくあれ。
作中は一年くらいの旅です。もしかするともっと長いかもしれない。
オーゼンとライザは金が尽きるまで、飽きるまで旅ができると思うので(普段は白笛の仕事があるのでオーゼンはわがままをセーブしてそうですけど)、時間の流れを考えてないです。
時期的にはトーカと結婚後、ジルオは弟子入り済(だがオーゼンは知らない)、リコはまだ腹にもいない。
ライザのお着替えは私の趣味です。
浮かれた格好をするライザは可愛いと思います。
ライザはトーカに選んでもらったりもしてますが、基本的にオーゼンを驚かせたくて、いつもと違うってことにドキドキしてほしくてそうしてます。でも危険なトレッキングをするときにはちゃんと探窟服に戻る。
オーゼンは季節場所関係なく同じ探窟服。
スカーフはもらってから帰るまでつけてた。
最後の章はジルオかマルルクちゃんかで迷って、趣味でジルオでした。
トーカは調理器具やなんやらもらってて、でもラストダイブまでにライザがあらかた処分したと思われる。
マルルクちゃんは外に連れていけない(太陽の光と、治安の悪さ)代わりに、めいっぱいのお土産をもらえると思います。ライザより断然マメに手紙をくれるオーゼンさん。
ジルオは荷物持ち兼ねてると思いますが、ライザの思い出を体験させてやる優しさもある。
本編後のオーゼンは海外旅行に出かけるとしたら真っ先にジスェクー行きそう。
作中で行った場所はいずれもモデルがあります。
私が行きたい場所を詰め込んだわりに、ヨーロッパ以外が多くて意外です。私がものすごいヨーロッパ(の建築物や美術館)に憧れがあるので
……
。特定の場所だと南米がけっこう好きなんだろうか。
現実は治安と長距離と英語の通じなさが難関に思います。
角館は夏に行ったことがあり、電車移動がものすごく大変で高くて、あとやばい安宿を引き当ててしまったのもあって二度行こうとは思ってないのですが、駅で配ってた桜の写真がとても美しかったのです。
旅行は好きで昔は月一くらいのペースで日帰り~数日の遠出をしていたのですが、同人やってるとめっきり行かなくなってしまいました。
あとがきにも書きましたが、私は今のところ国内なら金沢(の文学館三館)、海外はアイスランドとフランスが夢です。
オーゼンとライザはどちらかといえばトレッキング的なコースを好むとは思いますが、食い倒れも好きそう。
あと美味い酒。
・船が寄港した町
……
アマゾン川の海嘯ポロロッカがある周辺の町のイメージより。木はヤシの実に似たもの。
・地獄の門
……
トルクメニスタンのダルヴァザ村、地獄の門。ネーミングが同じ。燃え続けているのは現実ですが、噴き上がるような激しいものではないそうです。なお今後埋め立てなどの計画が出る可能性もあるらしい。
・鉄道列車
……
オリエント急行とイギリスの石炭汽車。黒い飴は悪名高いサルミアッキやリコリス菓子。
・氷の国の温泉
……
アイスランド、ブルーラグーン。作中はライザとオーゼンは恥じらいがなさそうと思って裸ですが、現実のブルーラグーンは水着着用必須です。酒は現実でも飲めます。渡り鳥はパフィン。パフィンは貴重な食料です。
・しだれ花木の街
……
日本、角館のしだれ桜並木。学問の街としたのは田端文士村のイメージより。団子屋の誂えのモデルはどちらかといえば飛騨高山の茶屋。
・天空の古代都市
……
ペルー、マチュピチュと南アメリカ大陸北部、ギアナ高地。都市はマチュピチュイメージですが外観にラピュタやギアナ高地を混ぜています。文明が解明され、道も整備されていないゆえに観光地として流行っていない世界観です。最後の一文はあさぎり夕『あこがれ冒険者』コミック版のオマージュ。
小ネタなど。
・月に呪われた子供
……
マルルクの生まれ故郷?らしきジスェクー。影の子供ははたして市民に知られているのかいないのか、はたまたこの後に生まれたのか。
・雪に閉ざされた冬の国
……
ナナチの故郷セレニ。ボンドルドが大量の子供を連れだしているので、輸送経路があるとみた。列車は半分が旅客用で半分が輸送用。
・予言者についていった学者
……
ガンジャ隊の仲間です。おそらくベラフではない。ワズキャンと思わしき足跡は世界のあちこちに残っていたら夢があると思います。銅像が立っているのはワズキャンが街を二分した争いを止めたとかなんとか。
・遺物蒐集が趣味の令息
……
ゲーム設定より、デチュアンガのこと。この時点では親が顕在という設定にしています。
・キャラバン
……
『ギアーズメイデン』のひとたち。この設定画が収録された『ドアビートルリコ』しか入手してないので実は先生とティノ少年がキャラバンに所属してるかはわからない。たまたま同行してただけかもしれない。設定画の先生は薬師ミオ先生と同じ外見。家畜はまんまアニメ一話の奴ですが、オナラが香ばしいという別種っぽい設定(メイアビアニメではゲップが香ばしい)。
*装丁案について
初期案では、キラキラの紙(きらびき白みたいな黄色みがかかった色)にセピア風デザインのシンプル表紙か、ペルーラスノーホワイト+銀印刷をプリンパさんに頼むか、ペルーラスノーホワイトでちょこっとさんに頼むか、あたりを考えてました。淡い色+キラキラにしたかったのです。
できれば空押しをと思って
……
。
書き始めたのが遅く、予算と締切が厳しかったので白表紙空押しは諦めたのですが、日光企画さんのフェアがいいなぁと思ったのでそれに合わせて表紙を作りました。
ホワイトオンデマンドフェアと、ショコラフェアのどちらかにしようと思って、ショコラフェアの本文用紙に美弾紙コスモスがあったことと、レトロな懐かしい雰囲気にしたいと思ってショコラフェアを利用しました。
美弾紙コスモスは在庫限りらしく、そのうち使えなくなるだろうと思って
……
。
結果的に全体の雰囲気合わせるとピンクめいた甘い(オーゼンが浮かれているような)装丁になったと思います。
デザイン案自体はネットで検索したものとある程度似せています。とにかく表紙に手間をかける時間がなかったのと、いままでにない感じにしたかった。
海外に行く話なのに六層っぽいような気もする。
併せてメイアビが奈落文字/共用語を使っていたりとか、私が英語苦手だったりとかして機会がなかった英字タイトルに。
タイトルの意味は直訳すればそのまま「迷子たち」。
目次はパトリシア・C・リーデ『囚われちゃったお姫さま』(魔法の森シリーズ)の構成のオマージュです。田中亜希子訳を参考にしてます。
しおりはまたしてもスピンが入れられなかったことから、長編にはほしいと思って作成。
当初自分でやるつもりだったのですが素材はっつけただけのものをはたして世に出していいのか?と思い、妹氏に依頼しました。
色イメージ(表紙カラーのピンク系)、水彩風、スイートピーを本に入れていることを伝え、好きに作ってもらっています。
素材掛け合わせらしいですが、妹氏も加筆しています。
自宅プリンターにてポストカードサイズをふちあり印刷、四方を切り取って半分に割っています。
口絵にはもともと別のスイートピーイラストを用意していたのですが、しおりイラストを最終的に使用しました。
いい感じの口絵フェアを使ってみたかった。
*本の仕上がり
仕上がりは大満足でした。
私が使っているWordだと複雑なデータが作れない(というより知らない)ので仕上がり見本が作れないのですが、データ上の想定とほぼ同じ出来上がりになりました。
トレペピンクはけっこう濃いピンク。印刷データは本来よりずっと薄くしていて、それがふわっとした印象になり良かったと思います。
本文の美弾紙コスモスが影にピンクが落ちるのが予想外にかわいい。
しおりは本文と合わせるといい感じです。
表紙はシックで懐かしいセピアな感じを目指したところ、その通りになったのが嬉しかったです。しかし地味。陳列すると確実に埋もれる地味さ。商業では真っ先に却下されるような地味なものの、同人誌なので好きなことやれていいです。
*おまけ小説
BOOTH用のおまけとして、本編に入れたかったけれど時間や展開の都合で入れられなかった短編二編を書きました。
・仮装パレード
……
メキシコ、死者の日。現実のパレードは映画がもととなっているそうです。ライザの恰好は「魔女」(オーゼンのイメージが魔女とミノタウロス)。
・ワニのいる川
……
モデルなし。『エルマーのぼうけん』や『ちびくろさんぼ』(古いバージョン)あたりの風景をイメージしています。アビスの原生生物に比べて外の生物はオーゼンにとって仕留めやすいと思います。
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