尾上マウイはケツなんて言わない。
but cheekはお尻のちょっとくだけた言いかたらしい。スラングというほどではないけど、少しおちゃらけているというか、ユーモアを感じる言いかたというか。フォーマルな場ではNGだそうな。ケツっていうのは的確で良い訳なんだろうな。
でも尾上マウイはケツなんて言わない。
この後、英語版だと「You are a bad person.」ってシンプル悪口なところを「ほんと、悪い子だ」って言ってるし、尾上マウピはとことんモちゃをお嬢ちゃん扱いするねぇ!? 日本語翻訳班どうした!? マウモア過激派か!?
・喧嘩① 釣り針にヒビが入ったところ、引き返さなかったことをモアナが弁解するシーン
日本語
「私たちならできると思って…」
「できる?」
「ごめんなさい、そう思ったの…」
字幕
「私たちなら行けると…」
「”私たち”?」
「私なら行けると…」
英語
「I thought we could make it.」
「we?」
「I thought I could make it.」
英語だと、同じ言葉を全く違う言い方で繰り返している。
マウイは、捨てられた過去を告白するときも「They threw me in to the sea… like I was nothing.(それで海に投げた まるで俺がnothingみたいに)」と言っていたので、nothingって単純に「無」って感じではなくて、ものすごく重たい意味を持つみたい。無価値、取るに足らない存在、存在価値のない、いらないやつ……みたいなイメージなのかも。字幕では過去告白シーンでもnothingをゴミって訳してた。いや意訳えぐ過ぎ。二文字で分かりやすいけども。日本語版の方がマイルド。
英語版の方が、マウイの釣り針に対する心理的依存と、失う事への恐れが強いセリフ回しかな。釣り針が無ければ(捨てられた赤ん坊の時と同じように)nothingに戻ってしまうっていう恐れを感じる。
・テ・カァ再戦、戻ってきたマウイがモアナの舟を戻すところ
日本語
「俺がついてるからな!」
字幕
「援護は任せろ」
英語
「I got your back,Chosen One.」
直訳
「背中は守るぜ、選ばれし者」
この日本語版からも字幕からももれてしまった「Chosen One」がとんでもなく大好きでぇぇぇ……
Chosen One は、マウイが前半で皮肉としてモアナを呼ぶ時に使っていたのですよ……! 具体的に言うならば岸壁を登っている時あたり。
これはかなり省略した意訳だけども、
「なんで人間達はお前を送り込んだんだ?」
「送り込んだのは人間じゃないわ。海が私を選んだの」
「海が? (省略)海がそんなに賢いなら、自分で心を返せばいい。それか俺に釣り針を。海は頭がおかしい」とかボロクソに海の悪口を言った後、「だが(約8歳で舟にも乗れない)お前(がわざわざここに来た理由)については納得だよ。お前は間違ってない。何しろ(あの頭がおかしい海に)選ばれし者、だもんなぁ!」みたいな使い方してた。この時の「You’re the Chosen One!」の言いかたが実にいじわるで嫌味ったらしいですよ!
あれ、前半の英語版マウピ、わりかし最悪では???? いえ、良いんです。だからこそ、マウイ自身がモアナを認めた後、心から「Chosen One」と呼んでくれる展開がアツくなるから!