三毛田
2025-05-26 22:22:51
1065文字
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04 004. 落ち葉がひらり

4日目
まるで君のような落ち葉が

 赤い葉がひらりはらりと落ちてきて、俺のおでこにくっつく。
 羅浮の紅葉祭的なものに呼ばれ、金人港に設けられた席で、丹恒となのとご飯を食べているところ。
 お酒は飲んじゃ駄目だと言われたので、三人とも大人しくお茶を飲む。
「やあ。楽しんでいるかな」
「景元! うん! 楽しんてるし、食べてるよ!」
「三月、口についている」
「丹恒。俺は?」
 なのの口の周りを綺麗にしようと、少し腰を浮かせた丹恒の邪魔をするため、わざと口の周りを汚す。
「お前は……子供じゃないんだから、集中しろ」
 少し呆れた声を出し、俺の口を拭いてくれて。それを見ていたなのは、自分で口の周りを綺麗にしていた。
 多分、俺がわざとやったのはバレてる。
 彦卿と共にやってきた景元は、当たり前のように俺たちと同じテーブルへ腰を下ろす。
「将軍。僕は食事を買ってきますね」
「頼んだよ」
 彦卿が人ごみに消えるのを見送っていると、また葉っぱが。
……
「穹、どうした」
「もみじって、丹恒のイメージだからさ。お前に滅茶苦茶好かれてるなって」
 そう最後まで口にした途端、口の中に玉実鳥串を突っ込まれる。
 結構勢いがあったけど、串が刺さらなくてよかった。
 景元はニコニコこちらを見てるし、なのは呆れたように俺たちのやり取りを見ていて。
「将軍。こちらを先に」
「ありがとう、彦卿」
「いえ。まだまだあるので、とってきます!」
「彦卿師匠、手伝うよ!」
 と、なのは獏巻きの最後の一口を食べて彦卿を追いかける。
「将軍がこんなところにいて意のか」
「私が来ることで祭りが盛り上げるから、ぜひ来てくれと言われてね。来ないわけにはいかないだろう」
「まあ、偉い人が来てくれたら緊張もするけど盛り上がるよな」
「なら、祭りを見て回ればいいだろう。わざわざここに来た理由は何だ」
「知り合いがいたら、声をかけるものだ。それとも、丹恒殿には放っておいて欲しい理由でも?」
「穹と三月とゆっくり食事をしているのを、邪魔されたくないだけだ」
 丹恒にしては珍しく棘がある。そんなに嫌だったのかな?」
「丹恒。俺は気にしてないから」
 そう告げるけれど、納得していない様子だ。
「お待たせ~! なんかちょっと空気悪くない? 折角のお祭りなんだから、楽しまないと」
……歩いてくる」
「俺も行く! なの、ここから動くなよ」
「動かないってば~!」
 ぷんぷん怒っていたけれど、なのだからなぁ。
「丹恒、迷子になるから。手を」
 追いついて手を握ると、握り返してくれた。