足早に黄昏時のアスファルトを駆ける。遥斗さんから連絡がきたからだ。「今日は早上がりになったから、一緒にご飯を食べよう。まさきくんの都合がよければ、だけど」考えるまでもない、返事はもちろんイエスだ。
「カレーを作ろうかなって。一緒にやらない?作ったことある?」
幼い頃、両親が帰ってくる前にこっそり作ったことがある。びっくりするかな、喜んでもらえるかな、って。けれど両親の反応は、僕の期待していたものではなかった。
(……こんな話、今するべきじゃないな)
「ああ昔……調理実習や体験学習なんかでよくやりました、定番ですよね」
「やっぱり? みんな通る道なんだね」
ネイビーのエプロンのリボンを結びながら、遥斗さんがカレーの材料をキッチンへ並べていく。僕も色違いのエプロンを身につけると、遥斗さんは「似合ってる」と小さく笑ってくれた。
「じゃあ、今日はその時よりもじっくり時間をかけてやらない? いろんなお肉入れたり、隠し味入れてみたり。きっと楽しいよ」
僕の表情や声で、なにかを察したのだろうか。この人は本当に、細かいところによく気がつくものだ。
(さすが牛丼屋……なんて言うと拗ねるだろうな)
笑いながら小言を返した。
「いいですね、けれどお肉ばかりじゃダメですよ」
「う……野菜も食べるよちゃんと」
「いただきます」
食卓で二人一緒に手を合わせる。カレーのスパイスの効いた匂いが、鼻腔をくすぐる。
「うまくできてるといいけど」
そう言って遥斗さんが一口食べると、すぐさま瞳を輝かせた。
「うん、美味しい! 聖生くんも食べてみて」
「本当ですか? では……」
ぱくり。舌にのせた途端、目を見開いた。
「……すごく美味しいです」
「ね、美味しいよね! こんなに美味しく作れたの、初めてだよ。聖生くんと作ったからだね」
ずっとその言葉がほしかった。
あの時も、僕は二人に「ありがとう、美味しいよ」って言ってほしかったんだ。
今は、遥斗さんが言ってくれるんだ。
当然のように僕を喜ばせるようなことを言うこの人が、愛しくてたまらない。
「今日、一緒にご飯を作れてよかったです」
「俺も楽しかったよ。ありがとうね」
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あとおおこういうやりとりしてほしいな〜を詰めました!!同棲って最高。幸せになってくれよな……。
エプロンはたそすての影響です。あのルリさんのシーン大好きすぎて毎回泣くんですが、同時にエプロン姿にも心打たれており……あれ聖生くんも見ている可能性あるよな?と思ったら筆を執っていました。全然全く完成には程遠いんですが……スケ管理ミスです……いつか完成したら本にするとか支部にあげるとかしたいですねえ……。
↑ホテル軸で阿鳥パイセンのエプロン姿を見た上での今回の同棲話、という感じです。妄想は自由……😄
「エプロン着て料理する遥斗さん……はわわ……良い……」とうちの大外聖生くんは言いますので……。「聖生くんだってすごく様になってるよ、似合ってるよ」とうちの阿鳥パイセンは返します。牛丼屋なので(?)
聖生くん相手だとやっぱりお揃いとかもしたがるタイプだと思います、パイセン。側から見たらラブラブイチャイチャカップルです。ショッピングデートとかで周りの人々に見せつけてますきっと。
聖生くんは防犯意識高めなので(あと阿鳥さんとの時間を誰にも邪魔されたくないので)、同棲の際はとってもいい働きをするでしょう(?)
リアルタイムに深く考えずにここを書いています。まとまりがなくならなそうなので終わります。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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