すすぃ
2025-05-24 15:10:13
1204文字
Public ソナタくんの御茶会
 

とあるお客さん(ハバネロくん)の訪問記録


なんらかの魚🔪さん(@m23ocz)宅のハバネロくんをお借りしています。先にソナタくんの設定や物語、ハバネロくんの設定等を閲覧してからこの小説をお楽しみください。

「そろそろお客さんが来そうな予感です
ソファーでの微睡みから目覚めた空間の主・ソナタはまだ少し眠い体をのそりと動かして簡素なキッチンへと歩みを進める。小さなシンクと狭めのスペースしかないそこにはティーポットやストレーナー等の紅茶を淹れる為の道具やティーカップが丁寧に置かれている。彼は慣れた手つきで紅茶をテキパキと準備していく。今日のお客さんはきっとこの味を気に入るはずだ。まだ会ったこともないのに何故か確信めいたものを感じるいつもいつもこのタイミングで。毎回お客さんの口に合う紅茶を提供できているのは勘のおかげだろう。
「今日はベルガモットの香りですね、お客さんに飲んでいただくのが楽しみです」
紅茶の準備がほとんど終わった丁度いいタイミングで今日のお客さんが姿を現す。若めのスケルトンだ。
「ここは██なのか?」
ソナタにはよく聞き取れなかったが何かを呟いている。初めてのお客さんはここを訪れると大抵は同じように何かを呟くのでそこまで気にせず「お客さんいらっしゃい」と声をかける。話しかけられたことに驚いた様子を見せながらもお客さんは反応をしてくれた。緊張しているのかもしれない。
「初めましてお客さん、僕はソナタと申します。お茶でもいかがですか?きっとリラックスできると思いますよ」
お客さんをソファーまで案内し、少し待っていてほしい旨を伝えるとちょこんと座りながら頷く様子が可愛らしい。おそらく可愛いと言うと機嫌を損ねてしまうだろうから心の中に秘めておくけど。お客さんが来るまでに準備していた紅茶を「紅茶楽しんでいただけると幸いです」と机の上にのせる。お客さんに紅茶をお出しする瞬間が好きだ。お客さんの顔がよく見えるから。紅茶の香りを嗅いだ瞬間、表情が少し綻んだのを僕は見逃さなかったよ。好きな香りだったみたい。ゆっくりとカップに口を近づけ、恐る恐るといった感じで紅茶を1口飲んだお客さんがぽつりと「美味い」と言って更に紅茶を飲んでいく。
紅茶好きな味で美味しかった」
ある程度紅茶を飲んだ後そう言ってもらえた。僕はほっと安堵して「お口にあったようでよかったです」と微笑む。紅茶を飲んでリラックスしたのかお客さんの雰囲気がふわふわしていて眠たそうだ。ここにはクッションくらいしか貸せそうなものはないけど無いよりはましだろうと声をかける。
「クッション使いますか?柔らかくて心地いいと思います」
こくりと頷いてクッションを受け取ったお客さんはすーすーと眠りの世界へと落ちていった。ソナタは気持ちよさそうに眠っているお客さんを眺めながら「ハバネロさんいい夢を」と起こさないようにでも届いてるといいなと思いつつ呟いた。