whityyokko_hkg
2025-05-24 02:40:26
1204文字
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猫の日

エミクーワンドロワンライ提出したもの(弓槍)

「ランサーこれは一体?」
ぐるぐると喉を鳴らし頭を擦り付けるランサーは満足そうな顔をしている。
突然の呼び出しを受けて立ち寄ったのが5分前。呼び出したのは彼の半身かつ同一存在であるキャスターのクー・フーリンだった。
夕食タイムを過ぎ、明日の朝食とランチの仕込みを終わらせて一息ついている食堂スタッフのもとへ駆け込んできたかと思えば拝み倒しの一手でランサーの部屋に放り込まれたのだ。
頼むからあいつの相手してくれ!
その一言だけを残して。
「ランサー、私の話を聞いているかね?」
誰何を無視してペロペロとエミヤの頬を舐めるランサーはいつものランサーではあり得ない程積極的にスキンシップを取ってくる。
第二期再臨の剥き出しの皮膚がエミヤの顔まわりに近づき、ミルクのような甘い匂いを芳せる。エミヤ指定のボディシャンプーの芳香だ。ランサーが使っている事実だけで沸騰するほど喜びたいところではあるが、来て早々に始まった口でのコミュニケーションがこれでは、何もわからないままだ。
「ちょっ、顔を舐めるのはやめてくれ」
頬を舐め尽くしたランサーの次のターゲットは唇だ。執拗に舐められ何度も往復する舌のせいでベドベトになるが、ランサーは口回りを唾液で汚す抵抗がなさそうで驚く。ああ見えて普段は丁寧で上手いキスを仕掛けてくるランサーから直球で唇を奪われるとは思わなかった。
ランサーは丹念に唇をふやかすと満足げに舌なめずりし、エミヤの理性に渾身の一撃を加えた。
俺の恋人が俺に対して超エロかわいい。
これはそういう意味で相手をしろということなのか?
それにしても舐められたところがやけにヒリヒリする。
「ランサー!何か言ってくれ!っ痛」
油断していた。耳を齧られたのだ。
衝撃で彼の胸を押してしまった。避けられたと感じたのか、すぐに距離を取って離れてしまう。紅の瞳が爛々と輝き眦を吊り上げて怒っている。
目は口ほどに物を言うというが、感情は伝わっても言葉の持つ意味の豊かさを補うのは難しい。ランサーの声が聞きたかった。彼の声で言葉で触れあいたい。
ふいとそっぽを向き、不貞腐れた表情でランサーは吐き出した。
「んなぁあおおう」
「何て?」
「なぁぁんにゃあああぅおぅ」
固まるエミヤにランサーがゆらゆらと四つ足で近づく。反った背中のラインが艶かしく汗に濡れている。寄せられた胸筋が丸く盛り上がって豊かな谷間を作っている。その下には見事な腹筋が続いている筈なのだが、体勢のせいで見えない。後で思い切り筋に沿って触れてやる。
射籠手の締め紐に隠された赤く色づく膨らみへ自分の方が噛りつきたい。
「これでは到底犬とは呼べんな、ランサー」
何の呪いかバグかはたまたいつもの理解不能なトンチキイベントの影響かは知らないが、取り敢えず目前の恋人とベッドの上の肉体言語で語り合うべく、エミヤはにじりよる体を抱き止めにかかることにした。