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sunny_seven224
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HQ【影+日】太陽の昇るところ ※CPなし
HQ
2024年12月に影山くんの誕生日お祝いにと書いたSSです。
CPなし 日向くんと2人できゃーきゃー言うてます。
個人的に日向くんのタメ口が新鮮でとっても楽しかったです!
「飛雄の生まれた日は、1年の中で1番太陽が遅く昇って、でも1番早く沈む日なんだよ」
目が覚めた時、小さい頃祖父に教えてもらった言葉をふいに思い出した。
その頃もそんなものに興味がなかったから、それよりバレーボールしよう、とせがんだ気がする。
12月22日
16回目の誕生日
玄関で家を出る準備をしていると、母から祝いの言葉と今日は誕生日だけど何が食べたいかを聞かれ、「カレー」と答えると「だと思った」と苦笑された。
特に気にせず「行ってきます」と外に出た。
マフラーと手袋を完備しているのに、隙間から入る冷気に身が震える。
まだ薄暗い空を見上げる。雪がぱらついていた。
祖父が言うには今日は1年で1番日の出が遅い日だ。
でも、そんな日じゃなくてもここの冬は朝は薄暗いし夕方はすでに暗いから俺には一緒に見えた。
「いつもより暗い
…
のか?」
もう一度見上げて確認するがやっぱりわからない。白い息が空に舞うだけだった。
誕生日なんて正直どうでもよかった。
太陽が顔を出す時間なんてもっとどうでもいい。
「さびぃ
…
」
つぶやいた言葉は雪とともに消えていった。
今日は終業式で授業はなくその後はずっと部活で、なんなら明日から年末まで部活だ。
いっそ終業式とかいうまどろっこしいのもなかったらいいのに。
ひとつあくびをして部室まで向かっていると、後ろから「おーす影山ー!」とうるさい声がした。
「うるせぇ」
「んだよ!あー今日もさっびぃなぁ!」
早朝からうるさいチビのオレンジ頭が隣に並んだ。
自転車で山を越えてここまで来るこいつは俺より完全防備だけど鼻は真っ赤で、俺と同じように白い息を吐いている。
変わった髪色は真っ白な世界によって一層引き立てられ、なんだかチカチカした。
「終業式めんどくさいなーずっと部活してたい」
まだ朝練すら始まってないのに。けど同感だ。
さくさくと雪を踏み締める音がする。
隣は俺が聞いてようが聞いてまいがお構いなくしゃべり続けていた。
「あっそういやさぁ、今日トージって日なんだろ?」
「あ?んだそれ」
「1年で1番日の出が遅くて1番早く日が沈む日なんだって。谷地さんに教えてもらったっ」
祖父に教えてもらったことだ。
「ああ、それなら知ってる」
「うそ!あの影山クンが!?無理すんなよぉ」
「うるせーな!」
ぎゃあぎゃあとひと通り騒いで静かになったところで「かず
…
昔じいちゃんに教えてもらった」とぽつりとつぶやいた。
「あ、ほんとだったの」
「俺の生まれた日はそういう日だって教えてもらった」
そう言うと日向は急に立ち止まった。
「どうした?」
「お前
…
今日誕生日なのか
…
?」
その顔は心底驚いているようで、俺は首を傾げる。
「あ?だからなんだよ」
「なんだよ、じゃねーよ!言えよそういうことは!!」
「なんでだよ」
「はぁ!?お前が生まれた日だろ!?めでたい日じゃん!お祝いじゃん!菅原さんに言わなきゃ!」
なんで家族でもないこいつがこんなに騒いでるんだ。
誕生日なんか、どうでもよかったのに。
なんでだろう。
心臓あたりがきゅっとなるこの感覚はなんだ?
こいつの頭がまぶしいからか?
思わずオレンジ頭に手を伸ばしかけた。
「もーほんとにお前ってやつは
…
影山?」
丸い目が不思議そうに俺を見ている。
中途半端に宙を浮く手の引っ込めるタイミングを失い、なんとなくそいつの赤い鼻をギュッとつまんだ。
「んぎゃっ!なにすんだよ!」
「うるせぇ。頭がまぶしいんだよ」
「はぁぁ!?」
意味わかんねー!と騒ぐ日向を置いて、先に部室へと続く階段を上る。
すると後ろから「影山っ」とさっきまで騒いでた奴に名前を呼ばれた。
「あ?」
「誕生日おめでとう!」
太陽みたいなまぶしい笑顔だった
誕生日なんて
「悪くは
…
ない
…
のか
…
?」
「は?なんて?」
「なんでもねーさっさと上がってこいボゲ」
「おまっ
…
!お礼ぐらい言えよなー!」
1年で1番遅く太陽が昇る日
そんなの知らない
いつもより暗いかどうかもわからない
けど、暗くてもいつも俺の隣には
太陽みたいな奴がいる
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