三毛田
2025-05-22 13:10:49
1095文字
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100 10. 寄り添う二人

100日目
そっと手を繋いで

100 10. 寄り添う二人
 肩をくっつけ、手を繋ぎ。丹恒と二人寄り添い合う。
 特にやりたいこともないからと、手を繋ぎたいと告げたら。読書を切り上げて、手を繋いでくれて。それだけじゃなく、肩をくっつけ合い、そこに頭を乗せることも許してくれて。
「丹恒」
「どうした?」
 名前を呼んで、反応を返してくれる声は甘く優しい。
「好き。大好き」
「俺も穹が好きだ」
 少し前までは、〝好き〟と告げたことに対して〝ああ、俺もだ〟と同意するだけだったのに。
 気づけば、こうして好きという言葉も添えてくれるようになった。
「嬉しい」
「お前が嬉しくなると、俺も嬉しいな」
 繋いでいない手で、優しく頭を撫でてくれる。
 それに甘えように頭を押し付ければ、小さく笑いが漏れ。
「穹は甘えん坊で可愛いな」
「可愛いのは丹恒だってば」
 そう告げたところで、きっとそれを受け入れてくれることはなく。
 今はまだそれでいい。それでもいい。
 丹恒が、少しずつ好意を受け入れてくれていっている。その現実だけで、どうしようもなく幸せで。
「丹恒」
「何だ?」
「これからも、時々こうして寄り添い合おう」
「ああ」
 肩に頬擦りし、じっと見上げればそっと髪に口付け。
 そこは唇でお願いしたかったけれど、この体勢だと無理だ。
「丹恒、チューしたい」
「それなら、体を起こさないとな」
「起こすから、キスしてくれる?」
「お前が望むなら」
 体を起こすと、目を瞑ってキスを受け入れる体勢に。
 頬に手を添えて、そっと唇を重ね。
 柔らかな唇に、だんだんと口付けは激しくなっていく。
「穹」
 ちょっと咎めるような声色。でも、俺を突き放さないところが、彼の甘さ。
「好き」
「ああ、俺も好きだ」
 好きだと口にすれば、同じ言葉。
 でも熱量とかは全然違う。
 丹恒はそのことに気づいていないだろうけど。
 俺の方が、重く強く深い。そう思っていた。
「何でかなぁ」
 鏡を見て、思わず。
 鎖骨周りに赤。お腹周りには、鱗の跡。背中には引っ掻き傷。
 丹恒の背中鎖骨周りにも負けじとあるだろうけど、これは酷い。
 というよりも、俺が見誤って遺tだけだ。
 丹恒という男の、愛の深さと重さを。
「丹恒、俺のこと本当好きじゃん」
「ん。愛しているぞ」
 ベッドに戻ってきて、うとうとしている丹恒の頭を撫でるとそんな言葉が。
 急にどうしたんだよ。という言葉を飲み込み、頭を撫でてあげれば気持ちよさそうに目を細め。
「こうして体を重ね、互いの体温を分け合うたびに思うんだ。俺はお前を愛していると。嫌か?」
「嬉しいよ」