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三毛田
2025-05-19 21:57:00
1070文字
Public
1000字3
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97 07. 大好きを伝えたい
97日目
君にいっぱい伝えたい
好きだ。
俺は、丹恒が好きだ。いいや、大好きだ。愛しているとも言える。
その気持を伝えたいのだが、最近すれ違いが多い。
「丹恒が足りない
……
」
パーティー車両のソファーでゴロゴロしていたら、なのに背中を叩かれた。
「んもう。ゴロゴロしたら、ホコリになるでしょ」
「うう
……
」
「丹恒は、あれでも列車の護衛なんだから仕方ないよ。アーカイブの担当とか、学者みたいなことをしてる時が多いから忘れがちだけどさ」
「わかってるんだよ。でも、寂しい」
「告白もしてないヘタレのくせに、何言ってるの」
「うぐう」
なのかさん、それはさすがに鋭すぎませんかね。
確かにそれは事実だけどさあ! 突きつけられると、さすがに落ち込む。
「うう
……
」
「あんたがそうやってウジウジしてたら、帰ってきた丹恒が心配するでしょ。いつもみたいに、元気一杯な姿見せなきゃ」
「そうはいっても、本人がいないとさ。やる気とか出ないんだよ。残念ながら、俺はそういう子なんで」
「はいはい」
どうでもいいと思っているようで、対応はなおざりだ。
丹恒が帰ってくるまで、半分無気力に日々を過ごす。
やる事はやっている。でも、空いた時間は彼のことばかり考えてしまい。
「ただいまー」
「お前も今戻ったのか。おかえり」
「ぇ」
列車に帰ると、丹恒がいた。足元にはトランクがあるので、彼もまた帰ってきたばかりなのだとわかる。
「丹恒、おかえり!」
「わっ。ああ、ただいま」
飛びつくと、驚いたような声を上げ。でも、そっと背中に腕を回して支えてくれた。
「会いたかった。寂しかったんだ」
「お前も寂しいと思うことがあるんだな」
「丹恒が思うよりも、俺は寂しがり屋だから。ただ、丹恒が相手の時限定だけど」
「そう、なのか」
「丹恒」
「なんだ」
「大好きだ」
驚いたように、綺麗な瞳を丸くして。
「そう、か
……
」
目を伏せ、背中に回した腕に力を籠める。
「い、嫌だった?」
「そうじゃない。が」
「が?」
「お前にそこまで好かれているとは
……
思っていなかった」
「俺は、お前が思っている以上に好きだ」
首元に顔を埋めると、ちょっとだけ埃っぽいけど爽やかな匂い。
「急いで帰ってきたから、風呂に入っていないんだ。匂いを嗅ぐのはやめてくれ
……
」
と、俺を引きはがそうとして。
「じゃあ、丹恒。一緒にお風呂入ろうよ」
「だが」
「俺も依頼帰りだからさ!」
「わかった。わかったから、離れてくれ」
「このまま俺の部屋まで行こう!」
と駄々をこねたら、流石に怒られた。
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