ortensia
2025-05-18 00:49:56
1113文字
Public 傭リ
 

なんか壮大なフィクションのよーり(小並感。ひとりのためにすべてをほろぼすのはにーあ…。

せかいからせんそうがなくなって傭がいよいよ自分自身に価値を見出せ無く成ったのでリがせんそうを引き起こす話、逆バンクシー(失礼)。会話無し(え?)無知なので色々おかしいです、ふんわり読んでください。

 世界が平和になった。
 陳腐なハッピーエンドである。
 人の争いは絶えないが、国家間の兵器運用は行使され無く成り、頭の悪い経済戦争と馬鹿みたいな口論で回るように成った。紛争すら無い、などと。これは何処のお伽話だ。それとも小さな小さな世界でしか生活していない何処かの誰かの幻想か。
 兎に角。
 そこに傭兵の仕事は無いのだ。
 傭兵会社が次々と倒産したことが平和の象徴的にニュースに成って、当然のようにその男だって喜んだ。喜んで見せた。
 傭兵は必要無く成った。
 それを自分が不要な人物に相成ったと過大解釈する、この男は、笑って居たのだ。
 だからいよいよおかしく成って仕舞った。
 傭兵が街に馴染む筈も無かったのは、従軍中もそうで有ったが、今に比べれば生まれてこの方永住して居るかのようだった。今は見る影も無い。家に引き篭もり、一歩も外に出ない。かと思えば通りの話し声を出撃命令だと錯覚したり、外から聞こえる筈も無い発砲音を幻聴し、眠れない夜を過ごした朝日を爆発光だと騒ぎ出す。
 ましなのが、わたしの言うことには疑問を抱か無い点だ。ばか、わたしこそ疑ってかかる相手でしょうに。ほんと、ばか。
 これのどこが平和か。
 この男に平和など与えた世界もばかだ。
 ところで、ここに国外秘の重要国家機密を記した書類が有る。
 これは、カンバス地を二枚張りにしたその間に挟んで有る。額に押し込んで仕舞えば、気付かれることは無い。
 この国家機密と言うのは、実は未来形だ。国外に出なければ、あるいは国が公的に発表すればましかも知れない。さて、秘密とは、秘密の存在を秘密だと認知しなければ発生しない。つまり、誰かに言って居無いことが有り、それが相手に隠し事だと思われることが問題なのだ。
 だからそんなもの幾らでも有る。
 最新技術の設計図、新薬のレシピ、レアメタルの採掘場、古典的な神への冒涜、人には言え無い人との関係。
 発展が世界の平和のためで有っても、いけない脚色をそれに加えて、更に内密に伝えることで、疑念は勝手に作られる。
 そう、戦争は創作物なのだ。
 各国の秘密の種を、ありとあらゆる手を使って、人を使って、画材のように集めて来て、作品として、別々の国にばら撒くのだ。そして現地で自分の作品の様子を見に行く名目を立て、下部のカンバス地を額に沿って割けば、自然と中身が落ちて来るだろう。こんな演出迄楽しめる作品は、そう無い筈だ。絵を買った幅の効く富豪や手広い経営者、投資家、それから政治家のパトロン達も、さぞ喜びに震え上がってくれるだろう。
 幻は全て、現実のものと成りますよ。再びね。これぞ美しいハッピーエンド!


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。