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三毛田
2025-05-17 12:01:48
1082文字
Public
1000字3
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95 05. 偶には君からキスして
95日目
まだ可愛いわがまま
「たまには丹恒からキスして欲しいな。な〜んて」
「そうか」
「冗談だよ、じょうだ」
後頭部をガシッと掴まれ、乱暴に口づけられる。
「満足したか」
口を離し、唇を舌で舐めながら、挑発するような口調で。
「お前さあ! そこは、もうちょっと優しくキスするところだろ?!」
「どんなキスがいいか、指定がなかったからな」
あっけらかんとしているその態度に、少々むかっときた。
恋人になったばかりの頃は、お互いどうしたらいいのかわからず探り探りで。
そんな初々しい行動をする俺たちを、列車のみんなが微笑ましく見守っていてくれたのは
……
若干黒歴史。
それでも、日々を重ねるごとにお互い遠慮はなくなっていった。
いいことでもあるし、悪いことでもあるだろう。
比較対象がいないから、何とも言えないけどね。
「じゃあ、優しくキスして」
「わかった」
頷くと、頬にそっと手を添え。それから、唇を重ねてくる。
舌を入れようと唇を少しだけ開くと、噛まれた。
「丹恒!!」
「舌は許可していない」
俺が叫ぶと、むすっとして。俺が悪いというかのような表情。
「うぐぐぐ
……
」
確かに、言わなかったのは俺だ。
「次は、舌も入れさせてください」
「また今度だな」
「はーい」
頷いて、丹恒に抱きつく。と、頭を撫でられる。
好きだなぁ。
甘やかしてくれる彼が好き。そうじゃなくても、好きだけど。
「丹恒」
「ん?」
「時々でいいから、お前からキスして」
「考えておこう」
額に唇を落とし、アーカイブ作業へと戻る。
あーもう! そういうところがずるいんだって!
床でゴロゴロ悶絶していると、呆れた視線。でも、追い出さないのが優しさ。
好き!
俺からキスしてばk理だから、俺ばかりが好きなのかと思っていた。でも、丹恒からもキスしてくれたということは、彼も俺を好いてくれているということ。
「はあ
……
」
「腹が減ったのなら、ラウンジに軽食があるだろう。食べてこい」
「丹恒は平気? 頭を使ったんなら、ちょっと糖分補給した方が効率がいいからって自分で言ってただろ?」
「そうだな。休憩にするか」
「やった〜! じゃあ一緒に!」
「だが、さっきお前に邪魔されたからな。あと十分作業したらだ」
「うぐぅ」
俺がキスしてとねだったのが原因だから、文句は言えない。
「終わったぞ」
気づいたら仮眠していて、丹恒の声で目を覚ます。
大きく伸びをして、二人でラウンジでカロリー補給。
「ふふ」
「なんだ?」
丹恒が食べている姿が好きで、笑うと不思議そうな顔をされた。
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