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ortensia
2025-05-14 01:30:13
1192文字
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傭リ
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けが傭の経過観察をするリのさいこぱす現パロ傭リ
重怠い意識を自覚する。目が覚めたと言うことだ。意識の無い状態では、不調による不自由も意識に無いから。
「おはようございます。調子は如何です?」
「最悪。」
最悪の身体状況、最悪の相手、最悪の目覚め。
「ふふ。けれど昨夜は寝返りを打って居たようです。つまりそれが可能な程回復して居ると言うことです。」
良好のようですね。結局奴は一人で結論を出した。訊いたのは形式に沿いたいだけの自己満足だろう。
ほっとけば治る。それには同感だ。だから回復に向かって居ることに、異論は無い。しかもどう言うわけか、施された治療は正確だ。
傷を負わせて来た本人だと言うのに。
全くどう言うわけか分からない。
こちらのことが気に入らなくて痛め付けた、それだけなら分かる。
しかし本人曰くの目的は、負った傷の経過観察だそうだ。
馬鹿げてる。
それどころか、狂ってる。
「さあ。顔を洗いに行きましょう。」
一人で何も出来無いと言うことは無い。こいつが面倒を見るはめに成るからだろうが。ただし、程良く介助を要する程度には骨やら肉やらに傷を負わされた。自分でも程良くとはなんだと思う。
「今日も蛋白質とカルシウムが多めのお料理ですからね。」
勿論自炊は出来無い。
「はい、召し上がれ、あーん。」
そして指も数本折られて居るので匙も持て無い。
食事は好きだ。好きな筈だった。
「いっぱい食べて、傷付いて失った体組織をしっかり取り戻すんですよー?」
しかし、こいつは自らがこさえた料理をこの怪我人の体に食わせることで、体の修復を自らが行なって居るつもりに成って居るらしい。
「
……
作家気取りめ。」
「ふふ。そうです、おまえはわたしの作品。自覚が有るのは、当然ですね?」
嫌味に成ら無い。何故なら額面通りが、こいつの考えそのものだからだ。
思い出すことが有る。ブラックジョークかホラーか、何かの物語で、捨てられて居た虐待動物を保護した経過観察の写真の日記だかブログだかで、実は撮影者が虐待をして居た張本人で、健康な動物が弱って行く姿を、写真を経過とは逆に投稿したと言うのが真相、と言う話だ。この男の経過観察は、それとは違って実際の時の流れに則して居る。
だからなんだ。やることやってるのはおんなじだ。
「今日はレントゲンも撮りましょう。骨修復の育ち具合を見るのが楽しみです。」
「骨
……
」
目の前の皿にはこいつの手によって身をほぐされて、綺麗に骨に成った魚を、包帯の隙間から見下ろす。勿論、レントゲン写真なんかじゃ無い。なんで個人がレントゲン室を所有して居るのか、甚だ疑問だが、問うて満足出来るとも思え無いので、口にすることは無い。だいたい修復を育成と称して居ることも、ぞっとする程疑問である。
「全部治ったら、おまえは全部、わたしのものですね。」
そうなのか、甚だ疑問である。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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