春野ツバサ
2025-05-10 23:07:17
1270文字
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気がつきゃゲゲゲ次回更新分チラ見せ

支部にて投稿中の気がつきゃゲゲゲ
第2話更新予定分の1部をチラ見せっ。
次回更新は5月31日を予定しております。
無断転載及びAI学習は御遠慮くださいますよう、お願い致します(礼

「鬼太郎? 誰じゃそれは」

しかし返ってきたのは予想だにしていなかった反応。その反応にこちらが戸惑ってしまう。
「誰って。キミ、鬼太郎くんじゃないの?」
妖怪退治の専門家の。
そう付け加えるとやはり鬼太郎くん(仮)は渋い表情のまま。
「違う。何ゆえ儂が同じ妖怪を退治せねばならぬ」
「えぇ……。」
今度はこっちが困惑してしまう番だった。
目の前に立つ人物の特徴はあまりに鬼太郎に似すぎている。ただ同時に。少しの違和感もあった。
鬼太郎にしては背格好が高過ぎるのである。髪の色も栗色ではなく銀に近い白髪。着ているものも長袖短パンでなく浅葱色の着流し。唯一下駄だけは同じなのだけど決定的に違うのは――
ちゃんちゃんこがない。
ご先祖の霊毛を編み込んで作られたというちゃんちゃんこは下駄と並ぶ鬼太郎のトレードマークとも呼べる代物でそれがない。
まさか本当に他人の空似? にしては似過ぎな気も……
だけど……なにか。何かが引っかかる。
鬼太郎に似たこの偉丈夫の姿を。どこかで見た気がしたのだ。記憶の底を必死になって掘り起こす。そして辿り着く。

「鬼太郎、くんのお父さん……?」

とある記憶が引っ張りだされた。

――中略――

「儂が幽霊族と知っておるということはお主、鬼道衆か。裏鬼道の手の者か? わざわざこのような場所まで儂を狩りにきたか」
「違うっ。断っじて違うっ」
あんな変なお面つけて唵っとかできないですっ。ていうかそのような存在手前どもの世界にはおりませんっ。いや、1人いたような気がするけど逢ったことありませんっ。
……あー。えーっと落ち着きましょー。冷静にお話し合いしません?」
「只人であればちぃと頭を弄って追い払う程度で済ませてやろうかと思っておったがのぅ……
いや怖いわっ。頭弄るってなにっ!?
「相手が鬼道衆とあらば手加減するわけにもいくまいよ」
ざわざわと親父殿の髪が揺らめく。
「楽に死ねると思うでないぞ?」
「っあぁぁぁっですよねぇぇぇぇ!?」
そーなりますよね当然っ。
執行人と化した目の前の白い修羅から死刑布告が成された瞬間、叫びながら即座にくるりと踵を返してUターン、猛ダッシュしたっ。
鬼道衆。怪しげな術を使う呪術師の集まり。作中では幽霊族絶滅のきっかけを作った1派として登場している。そんな仏僧なものと間違えられたら相手の取る行動はただ1つ。
即ち。殺られる前に殺る。である。
当然といえば当然の反応であるのだけども。間違えられた方はひたっっっすらに迷惑っっ。人違いで殺されちゃいましたーあははーってか? 笑えるかぁっ。はいお察しのとおりただ今絶賛大混乱中であります。いや、無理もないと思うのっこの状況っ。
……とりあえず親父様の頭が冷えるまで逃げるっ。
そうすれば話合いもできるはずっそれまでこっちの体力が保つかわからんけどっ。てかこの格好動きにくいっわかってたけどっ。
動揺する頭をなんとか落ち着かせて対処法を導き出したところで――

…………え。」

白銀の煌めきが目の前に出現した。