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ぽふむん
2025-05-10 22:50:00
1609文字
Public
ワンドロ
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その魂に恋をした
#童しの版深夜の真剣物書き60分一本勝負
「絡繰人形」「解放」
女攻めが見たいオンリーに出品した作品の設定を使い
童磨の人間時代の妄想話です。
直接的ではありませんが、虐待、パワハラとしての衆道や女犯についてほのめかしてますので注意してください。
無明丸と言うのは18歳、人間時の童磨の捏造稚児名
志乃と言うのは、前世のしのぶちゃん25歳です。
あの時間軸の中にこんな穏やかな時間もあったよ。と言うお話です。
当時じゃなくても、18歳の子からしたら25歳はまぁまぁの年増女なのでおばさん呼ばわりさせてます。
ただし、これは子供の「このくらいなら大目に見てくれる」という、甘えも含んだ憎まれ口です。
心ならずも背負った枷から「解放」してくれた女への、恋心に似た感情にまだ気づいていない、まだ鬼になる前の童磨です
障子や襖を全て開け放った広い応接間に、色とりどりの鮮やか、かつ涼し気な薄物が広がる。
そこに集う女達の黄色い歓声が騒がしいことこの上ない。
普段なら不快この上ない声。
女という物は、こんなつまらない物で、どうしてこんなに大騒ぎできるのか。
不思議で仕方ない。
男も馬鹿だ。
女犯を禁じられた身のくせに、そんなつまらない物で、必死に女の感心を呼ぼうとしている。
何もかもがくだらない
……
内心そう思っているくせに、一人の女から妙に視線が逸らせない。
話す言葉に、妙に聞き耳を立ててしまう。
普段なら、このような大勢の人が集う場では仏頂面か、すました顔しかしない。
そんな、年上の女がさも楽しそうにしている。
まるで、同年代の少女のように。
無明丸は、女という存在は妙齢の女しか知らない。
兄弟子や僧正達に、女であることを主張するようにしなだれかかる後家や、寵を失うなどした高貴な者の妻達。
そんなくだらない女しか知らない。
でも、この女は何かが違う。
男に媚びるでもない。
異人の血を引く異形の寺稚児を、侮蔑の眼差しで見るでもなく。気味悪がるでもなく。
今まで誰からも関心を向けて貰えなかった自分に本気で感情を向けてくれる。
そんな女が今、他の女達と同様に一体のからくり人形に視線を釘付けにしている。
その動きを興味深げに見つめ歓声を上げている。
からくり人形が、ぜんまい仕掛けとは思えぬ、滑らかですべるような足取りで志乃の方に足を運んだ。
その手にはお茶が乗っている。
志乃は柔らかく微笑み、軽く会釈をし、そのお茶を受け取った。
お茶に入った湯のみが持ち上げられると自動的に人形は元の位置に帰っていく。
その背に、志乃は小さく手を振る。
その光景を見た瞬間
何故か胸の辺りがざわついた。
面白くない。
こんなことしたら、あとから僧正様から酷い叱責と折檻を受けるだろうが、構わない。
とにかく見ていたくなくて、無明丸は静かに立ち上がるとその場を立ち去った。
さて
どこに行こう。
志乃が来てから一先ず与えられた、二人の為の部屋。
それとも、日頃寝起きしている雑居房か。
(蔵は
……
妖しきことをされるからな
ストレス解消の為のレイプ
。雑居房でも同じか)
そう思いながら、静かに廊下を歩いていたら、背後から、小走りで駆けてくる足音がした。
聞き覚えのある、なんだか耳に心地よい声が自分を呼んだ。
「こら、どこへ行く」
「さぁ
……
今思案しておりました」
無明丸は立ち止まると、振り返りもせずに応えた。
「人と話す時は、こっちを向かぬか!」
志乃が背中に飛び蹴りをしてきたから、仕方なく振り返った。
「なんと言う表情をしておる。もしかして、お前拗ねておるか」
志乃は無明丸が振り返るなり、その年より幼く見える少年の表情を見て笑った。
「しゃがめ」
そう命じられ、叩かれるとばかり身をすくませながらも、素直に屈めば頭を撫でられた。
無明丸の鼻先を、心地好い芳香が掠めた。
「もしやお前、妬いているのか?それなら心配するな。お前の弟みたいなのが居ると思うていたんじゃ」
志乃は無明丸の頭を撫で、頬をつついた。
「だ
……
誰が。これはお役目です。七つも歳上のおばさんなんかに妬いたりするもんで
……
ぶへ」
妙にむず痒くて、思わず心にもないことを言ったら志乃から叩かれた。
「ほう
……
では今からその「おばさん」直々に折檻するとするか」
この女の言う折檻はつまり
……
まだ付き合いは短いというのに、無明丸はよくわかっている。
「まだ日が高いですよ」
「高いから
……
じゃ
……
このヤキモチ焼きめ」
これが年の功と言うやつか。
無明丸本人にすら把握しきれていない感情を読みとったように、志乃は微笑んだ。
(なんだろう
……
すごく眩しい。温かい)
無明丸は胸を抑えながら、ただ頷いた。
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